女優 大原麗子 やすらぎの郷 大道洋子

2017/ 09/ 25
                 
 大原麗子が人生を閉じる6年ほど前、彼女の衣裳部屋の壁には『孤独な鳥の、5つの条件という詩』(サン・ファン・デ・ラ・クルス.スペインの詩人)が貼ってあったそうです。

一つ 孤独な鳥は高く高く飛ぶ
二つ 孤独な鳥は仲間を求めない、同類さえ求めない
三つ 孤独な鳥は嘴を天空に向ける
四つ 孤独な鳥は決まった色をもたない
五つ 孤独な鳥はしずかに歌う

 大原麗子はこの詩を毎日眺めていたということです。



「やすらぎの郷 第125話」

栄  「あゝ、その年とった友人がな、――加納さんがどうしてやすらぎの郷を始め
    たのか、そのきっかけになったことを教えてくれた」
一同「――」

栄  「一つは勿論、姫のことさ。それともう一つはな」
一同 「――」

   間

栄  「大道洋子のことだったそうだよ」


大原麗子ー3-


   冴子。
   マヤ。
   涼子。


栄  「俺を含めて、洋子は最後みんなから孤立して、――死後一週間してアパート   で死んでいるのを発見されたじゃないか」
一同 「――」

栄  「加納さんはあいつを、娘みたいに可愛がってて、――だけどあいつが勝手に   独立して。
 ――みんながそのことで加納さんに気を使ってテレビの仕事から完全に干されたろ」
一同 「――」

栄  「加納さんはそのことにショックを受けて
  ――自分の責任を痛感したみたいだな」
一同 「――」

栄  「一時代、みんなに愛されたものが、――あんな形で死んでいいのかってね」

  マヤの目に涙が浮かんでいる。

栄  「やすらぎの郷の、それがそもそものきっかけだったらしいよ」

  涼子の目にも涙が浮かぶ。
  冴子の目もじわっとうるんでくる。

マロ 「可愛かったからなァ! あの時代の洋子は」
大納言「市川崑さんの撮った有名なウィスキーのCMがあったよなァ」

大原麗子cm-2-


マロ 「うン」
大納言「あン時の洋子はたまンなかった」


   栄。
   その耳から、オールディズが遠のいて行く。
  栄のC.U.
  洋子のCMの声が囁く。

 声 「すこし愛して
   ながーく 愛して」

大原麗子cm


  栄
  ――グラスを口へ運ぶ。
  その目から突然涙が吹き出す。
 
  はるかから流れてくるトランペットの音。




大原麗子ー4-



                 
        

NHK ひよっこ 第132回 あかね荘の大家 冨の恋物語

2017/ 09/ 02
                 
 「今の言葉で言ってしまうと、愛人ってことかしら」。


(第131回・管理人室の場面)
 立花冨(白石加代子)が、伏せていた顔をおもむろにあげて、永井愛子(和久井映見)を前にして突然話しはじめます。
 「死んだ」
 「私の愛している人」
「人生で一番」
と。

(第132回)
 それから、洋食屋すずふり亭店主の牧野鈴子(宮本信子)が、松永悠馬(大山真志)が亡くなったことを、冨に伝えに来ます。
 松永は冨の昔の恋人でした。

 松永悠馬の訃報がテレビの臨時放送で流れるのですから、彼は相当の大物です。
 冨は、その松永との思い出を、鈴子、愛子、谷田部みね子(有村架純)、助川時子(佐久間由衣)、久坂早苗(シシド・カフカ)たちに語り始めます。

 あかね荘は、冨への最後の贈り物でした。
 「今の言葉で言ってしまうと、愛人ってことかしら」。
という言葉の後に続いたのは、日本全国各地に二人で旅した思い出話でした。
 松島、秋の宮島から始まって、そのあとは、彼の地の名産品の美味食べ物のオンパレードでした。
 まあ、途中で山梨の富士山を申し訳程度に入れ、そして鹿児島の桜島を最後にして話を締めましたけれどね。

 すごいですね。全国津々浦々、冨は恋人と手をつなぎ合ってグルメの旅を楽しんでいます。
 沖縄や北海道にも足をのばしたのでしょうか、放送の中では出てこなかったようですが・・・


 私が学生時代の沖縄返還(1972年5月15日)前に、田舎の中学1年生の時の同級生から、一緒に沖縄に行こうとお誘いがありました。彼は予定通りの行動でしたので沖縄に遊びに行きましたが、私は行動を共にしませんでした。それ以来、沖縄に行く機会を失しています。
 地域で見ると、まだ山陰地方には行っていません。出雲大社には、一度は行ってみたいなと思ってます。

 父は、学生時代((1927年)に、兄、叔父(父方、母方)、従兄弟たちと樺太旅行をしています。北海道、東北と、かなりの強行日程であったことが、彼の人たちが残した日記でみてとれます。
 当時北大の学生だった叔父(父方)にも、随分とお世話になったようです。

  樺太神社にて -


                 
        

100分de名著 野火 大岡昇平 NHKテキスト 2017年8月 Eテレ

2017/ 08/ 28
                 
  第1回「落伍者の自由」(8月7日放送)、
  第3回「人間を最後に変える者」(8月21日放送)、
  第4回「異端者が見た神」(8月28日放送)は見ましたが、
  第2回「兵士たちの戦場経済」(8月16日放送)は見損ないました。

100分de名著 野火 大岡昇平



   小説『野火』の中に、「神」が出てきますが、遠藤周作の小説『沈黙』の中に出てくる「神」とは、本質的にも根源的にも異なものということを当たり前のことではありますが、改めて感じ入りました。
  遠藤周作の「神」は宗教というものと常に相対しての自分というものが浮き彫りにされていますが、大岡昇平のそれは宗教という既成概念から離れた、もっと茫漠たる彼方に「神」が在ったと語っているように思いました。

 助けを求めるのではない、すがっているのでもない、許しを乞うているのでもない、『野火』の主人公は何を語ったのか。(〈※〉)


(〈※〉当初末尾文章を、「『野火』の作者が主人公の田村一等兵に何を語らせたのか。」としましたが、きょう8月29日の朝、「『野火』の主人公は何を語ったのか。」と、書き直しました。





                 
        

第34回読売書法展  第1会場は8月25日から開催

2017/ 08/ 25
                 
 この度は、招待券お送りくださり大変ありがとうございました。

 第34回(2017年)読売書法展は、展示地域を変えながら全国9会場で、8月23日から12月10日までの間、開催されます。

 頂戴した招待券は、公募入選作品が展示されている第2会場(東京都美術館.8月23日~8月29日開催)と、役員出品作が展示されている第1会場(国立新美術館.8月25日~9月3日)の2会場に入場できます。

 私も会員となっているOB会からは、6名の方(漢字部門5名、篆刻部門1名)が役員出品されています。
 出品された役員のうち埼玉県にお住いの方のお名前が、読売新聞埼玉地方版に掲載されていました。

 以前、読売書法展の公募作品として入選された方から招待券を送っていただいたことがありますが、今年はどなたが入選されていますでしょうか。
 
 総会報告資料等とあわせ、読売書法展招待券が、私たち皆に届いています。
 国立新美術館での展示は9月3日までとなっています。どこかの日程でお久し振りの挨拶が皆さんと出来る機会が得られればいいなあなどと、ひぐらし硯に向かいながらあれこれと思い巡らしている今日この頃でもあります。



読売書法展招待券

読売書法展招待券 裏面



                 
        

やすらぎの郷 断捨離 紫綬褒章

2017/ 08/ 24
                 
 第103話の振り返り
  (8月23日は外出していたので、第103話は、8月24日の再放送で見ました。)


  (マヤの部屋で)
 断捨離について、水谷マヤ(加賀まりこ)が、菊村栄(石坂浩二)の問いにこたえます。
 《「とにかく捨てればすっきりするの」
  「サッパリするの、清潔になるの」》

 (カサブランカで)
 ハッピー=戝前ゆかり(松岡茉優)が、大納言=岩倉正臣(山本圭)に、「ダンシャリって何ですか」と問います。大納言はハッピーから渡されたメモ用紙に「断捨離」と漢字で書いてこたえます。
 《「身の回りから余計なものを断つ。それを捨てる、物欲から離れる」》
 と。

 私も、マヤの言葉と大納言の言葉を聞いて、近いうちに思い切って断捨離しようという気持ちが一層強くなりました。

 
 ところで、この103話の中に紫綬褒章のことが出てきます。
 ドラマの中では、 姫=九条摂子(八千草薫)と、お嬢=白川冴子(浅丘ルリ子)と、菊村栄の三人が紫綬褒章をもらっていますが、水谷マヤは紫綬褒章を取ってないのです。

 紫綬褒章は、皆さんご存知の通り、毎年春(4月29日付)と秋(11月3日付)の年2回、国事行為として天皇陛下が授与しています。

 ということもあり、この四人の俳優の受賞歴を並べてみました。
 八千草薫さんと、浅丘ルリ子さんのお二方が紫綬褒章を受けています。
 また、このご両人は旭日小綬章も受章されていました。


 八千草薫(1931年1月6日~〈86歳〉)
   ・紫綬褒章:1997年
   ・旭日小綬章:2003年
 浅丘ルリ子( 1940年7月2日~〈77歳〉)
   ・紫綬褒章:2002年
   ・旭日小綬章:2011年



  《このドラマはフィクションです》と、毎度番組の最後にナレーションが入りますが、配役の妙といい、ドラマの筋書きといい、そしてシナリオの背景を彩るエッセンスといい、毎日目が離せない『やすらぎの郷』となっています。