登戸ささら獅子舞 11月13日(日).10月16日のおおとりまつりで20分バージョン

 2006年(平成18年)、登戸獅子舞保存会により、登戸ささら獅子舞が復活しました。
同年10月22日(日)に、鴻巣市の宮登神社例大祭と登戸集会所での復活記念式典において登戸ささら獅子舞がお披露目されました。
 今では登戸集会所での奉納となっていますが、今年は、11月13日(日)の午後1時から、開催されることとなりました。

 10月16日(日)の、「おおとりまつり」に、登戸獅子舞も登場します。
  公式サイトには、《14時30分から、旧中山道黒沢薬局前で20分バージョンを披露します。おたのしみに!!!!!》と、書かれていました。


 どんな練習日程となっているのか、ちょっとのぞいてみることにしましょう。
 《◇9月24日(土)は、おおとりまつりに向けて20分バージョンを練習しました。
20バージョンを2回練習し、踊り手、笛方、ささら方、皆クタクタ状態となりました。
 ◇10月1日(土)は、おおとりまつりに向けて獅子を被っての練習を行いました!!!
獅子を被っての練習は、皆緊張と静粛な気持ちとなり練習に熱が入りました。
来週10月8日(土)は、鴻巣花火大会による大轟音が予想されるため、練習は行いません。
次回は、10月15日(土)です。
おおとりまつりの最終確認を行う予定です!!!!! 》


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登戸のささら

 「47年ぶりの復活」となった、「登戸のささら獅子舞」。
 当時の読売新聞埼玉版(「保存会」記録)から見ることに致します。

《「古老の記憶 手がかりに 転入住民が伝統受け継ぐ 半世紀経て復活」
 鴻巣市登戸の「登戸ささら獅子舞」が47年ぶりに復活し、22日、同市の宮登神社と登戸集会所で披露される。市外から転入してきた新住民たちが「伝統行事をよみがえらせよう」と呼びかけ、地元の古老の記憶を手がかりに再現した。
 登戸自治会によると、同獅子舞は約300年前の江戸時代に始まり、代々受け継がれてきた。しかし、獅子を担っていた舞手3人が病気などで相次いで亡くなり、1959年を最後に途絶えていた。
 登戸地区は当時、30数世帯でしたが、市外から転居してきた新住民が増え、現在は300世帯以上に。農家の蔵に保存されていた獅子舞の道具を見た同自治会長ら新住民から「躍らせてはどうか」という声が上がり2005年7月に保存会が発足した。
 今年の4月から、保存会のメンバー34人が獅子舞の練習を始め、91歳の男性が、往時を思い出しながら指導してきた。男性は7月に亡くなったが、保存会会長は「登戸の獅子舞をしっかりと受け継ぎたい」と話している。
 22日は、午前10時から宮登神社例大祭で奉納され、午後1時から登戸集会所で記念式典が開かれる。-2006年10月22日(日)-》


 数年前のことです。開催時刻に合わせ、宮登神社での「登戸のささら」を観に行ったのですが、奉納舞は行われていませんでした。
 神社境内で獅子舞は見たことがありません。と、ご近所の方のお話。

 今年の開催場所を「観光こうのす」のパンフレットで見たところ、「登戸集会所」となっていました。

 「登戸獅子舞保存会」による、「登戸のささら」の復活後の経緯を辿ってみました。

 
 《【ようこそ 登戸獅子舞保存会へ】
 2006年、埼玉県鴻巣市登戸の登戸獅子舞保存会により47年ぶりに「登戸ささら獅子舞」が復活しました。
  市外から転入してきた方たちが「伝統行事をよみがえらせよう」と呼びかけ、地元の古老の記憶を手がかりに再現しました。
2006年10月22日(日)に鴻巣市の宮登神社例大祭と登戸集会所での復活記念式典において登戸ささら獅子舞が披露されました。》

 以降毎年の活動記録から、宮登神社での奉納記事をピックアップしてみましたところ、次の通り2012年までは宮登神社での奉納が記録されていることが判りました。

《5. 2007年10月14日(日)
   宮登神社例大祭奉納および登戸集会所にて披露
 5. 2008年10月13日(月)
   宮登神社例大祭奉納および登戸集会所にて披露
 7. 2009年10月18日(日)
   宮登神社例大祭奉納および登戸集会所にて披露
 8. 2010年10月17日(日)
   宮登神社例大祭奉納および登戸集会所にて披露
 4. 2011年10月16日(日)
   宮登神社例大祭奉納および登戸集会所にて披露
 7. 2012年10月14日(日)
   宮登神社例大祭奉納および登戸集会所にて披露
 3. 2013年10月14日(月:祝日)
   登戸秋祭りにて披露
 6. 2014年10月13日(月:祝日)
   登戸秋祭りにて披露
 4. 2015年10月12日(月・祝日) 
   登戸秋祭りにて披露》

 ということは、私が宮登神社に行ったのが、2013年10月14日ということになります。数年前と思っていたのが、わずか2年前のことでした。
 ご近所の方のお話しも、鵜呑みにするのは良くないなということも併せ感じました。


21 3頭20151012登戸のささら
 登戸のささら(2015年10月12日)

22 1頭20151012登戸のささら
 登戸のささら(2015年10月12日)

23 2頭20151012登戸のささら
 登戸のささら(2015年10月12日)

24 2頭20151012登戸のささら
 登戸のささら(2015年10月12日)


登戸獅子舞保存会:登戸秋祭り

 まずは、「登戸ささら獅子舞演目順」をみてみましょう。
1、すりこみ(行列を組み入場)
2、四方固め(場内を清める儀式、大きな眼と鋭い牙で場内の悪霊を追い払う)
3、野廻り(誕生したばかりの幼児から、世の中に慣れ、各々自己をもった青年となるまでの表現)
4、唱歌(村人が成人したことへの餞の「唄」を贈る。獅子達はそれを聞き、軽快にステップを踏む。)
5、花見の舞(牡丹、桜の花見に出かけ、花笠を順次巡って歩く)
6、女獅子かくし(法眼は女獅子を独占することを思いつき女獅子を花笠の中に隠す)
7、青春の華(だまされたことに怒った後獅子は法眼と激しく争いを繰り広げる)
8、花の夢路(知恵に勝る法眼は一計を案じ、後獅子を誘い出し眠らせることに成功する)
9、青年の闘争(眠りからさめた後獅子は法眼の策略にかかったことを大いに怒る) 
10、御世の恵み(やがて争いは治まり、仲直りした三頭は三度拝礼し感謝の意を表す)
11、街道くだり(行列を組み退場)

竹の楽器”ささら”と太鼓を持った三匹の獅子が女獅子を取り合って仲直りするという話を、笛が奏でる曲に合わせて勇壮に舞う。


《「登戸獅子舞保存会」による公式サイトに、「ささら獅子舞演目」とあり、後段には「竹の楽器“ささら”・・・」とあります。 
 同じ日に行われた「小谷のささら」、そして前日の「広田のささら」、そして8月に奉納された「原馬室の獅子舞・棒術」で使われている、「簓」にはそれぞれ異なった特徴があるように思われました。
 「登戸のささら」は、どんな形状のもので、どんな音色がするのか、「11.街道くだり(行列を組み退場)」をごゆるりと動画でとくとご覧じください。》

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「ささら」という文字に拘ります。
 辞典を引いてみました。

「ささら(簓)」〈現代国語例解辞典〔第二版〕発行所株式会社小学館〉
:タケの先を細かく割って束ねたもの。田楽、説教などの楽器や、たわしなどとして用いる。また、びんざさら。
「びんざさら(編木・拍板)」〈現代国語例解辞典〔第二版〕発行所株式会社小学館〉
:田楽、民俗芸能などに使う楽器。短冊形の薄板を数十枚合わせて、上端をひもでつづり、両端の板を持って音を出す。

「ささら(簓)」〈広辞苑第一版第十二刷 発行所株式会社岩波書店〉
 :(さらさらと音がするからという)①竹の先を割って束ねたもの。中国では、「ヨギ」という楽器の背を摩擦して音を立てるに用い、我国では、田楽・説教・歌祭文などに簓を簓子(ささらこ)※ですり合わせて調子を取るに用いる。
 《※簓子:田楽舞で簓を擦るに用いるきざみをつけた細い棒。
「簓踊(ささらおどり)」〈広辞苑第一版第十二刷 発行所株式会社岩波書店〉
 :簓を擦って拍子をとってする踊。

「簓(ささら)」〈大辞林第一刷 発行所三省堂印刷株式会社〉
:①田植え囃子や風流系の獅子舞・簓説教などで使用する楽器。先を細く割ったささら竹と、のこぎりの歯のような刻みをつけた棒のささら子とをこすりあわせて音を出す。
 ②細かく割った竹などを束ねたもの。
 ③「びんざさら」の略
 「簓踊り」:簓をこすってその音に合わせて踊る踊り。獅子舞・鳥追い・風流踊りなど。
 「簓子(ささらこ)」:簓をこすって音を出す約30センチメートルの細長い竹。両面に一二ののこぎりの歯に似た刻みをつけてある。
「びんざさら(編木・拍板)」田楽などに用いる楽器。数十枚の札状の小さな板をつづり合わせたもの。両端の取っ手を握って動かすと、板同士が打ち合って音が鳴る。ささら。ささらぎ。〔簓とは別物〕


 《獅子舞で使われる奏でる楽器は多々あります。「ササラ」もその代表的なものですが、ここ鴻巣市内でとりおこなわる「獅子舞」で使われる「簓」の形状など、それぞれ異なっているように感じましたので、もう少し深堀してその姿を追い求めることにしました。
 辿り着いたのが、国立民族学博物館研究報告26巻2号「三匹獅子舞の分布」(著者:笹原亮二.発行:2001年10月22日.出版社国立民族学博物館.)です。
 その文中の「4.分布の特徴」を紹介して、「ササラ」の章を終えることに致します。

「・・・簓の使用については,簓花笠を被った役ではなくて道化役が演奏する場合が各地で見られた。また,ササラといっても摺り簓ではなくビンザサラを使うところが,秋田など各地で見られた。長野では,獅子舞には簓を使わず,同時に行われる簓子の芸能で使用されていた。青森・茨城・新潟など,簓がほとんど使われない地方も少なくなかった。
 ④ に関しては,歌は近年歌われなくなる傾向にあるものの,山路の指摘にほぼ合致している。
 ⑤ に関しても,山路の指摘通り,雌獅子隠しは各地で最もよく見られる演目であったが,雌獅子隠しが行われていないところもかなりあり,限られた地域でのみ見られる演目や演出も多かった。
 このように全体的には,定説化しつつあった山路の指摘に合致しない事例がかなり見られたことがわかる。
 多様性が認められたのは芸態の面のみに止まらない。呼称は獅子あるいは獅子舞と呼ぼれているところが多いが,鹿子舞・ササラ・獅子踊・カッコなど,それ以外の様々な呼称で呼ばれているところも多かった。上演の時期は全体としては夏場が多いものの,ほぼすべての季節に及んでいた。群馬・埼玉・千葉では春秋の祭が多く、・・・(以下、略)」


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むさしの想坊

Author:むさしの想坊
 これから何が飛び出してくるのでしょうか。ひきだしの奥にしまっていたものと合わせ、足跡を綴っていきたいと思います。
 昨日は金環日食をみることが出来ました。
・東京スカイツリー開業日の2012年5月22日記。

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