新たな旅立ち

2017/ 12/ 17
                 
 如何お過ごしですか。
 先日のfacebookに、

I decided my next new journey.

と、書き込んでいましたね。


 過日、西出ひろ子さんのメッセージが目に留まりましたので、メモしてみました。


 《 上司への報告、連絡、相談、いわゆる「ほう・れん・そう」に「お・ひ・た・し」で返す「ほうれんそうのおひたし」がSNS上で共感を呼んでいます。その内容はどのようなものでしょうか。

 ◇部下に怒ったり、説教したりしてはいけない?

 職場の新人によく「報告・連絡・相談(ほう・れん・そう)を教える」という、ツイッターのとあるユーザーが、それに対して「お・ひ・た・し」で返す「ほうれんそうのおひたし」を心がけていると紹介し、大きな話題となりました。「お・ひ・た・し」の内容は以下の通りです。

「お」:怒らない
「ひ」:否定しない
「た」:助ける(困り事あれば)
「し」:指示する

 そして「悪い内容でもこの点を注意してると新人さんは早めに相談してくるので対策打ちやすい」と投稿すると、「今の上の人たちってこれ全部できてない気がする」「とても大事な心得」「これ印刷して上司のデスクに貼り付けたい」といった共感の声が多く寄せられました。

 ◇マナーなき上司に部下は従わない

 企業や大学などで人財育成やマナーコンサルティングを行い、上司と部下のコミュニケーションやリーダー育成、新人教育、営業接客マナー、接遇などのマナー本が国内外で70冊以上、著者累計100万部以上のマナーコンサルタント・西出ひろ子さんは「『ほう・れん・そう』を行うように指示する上司にマナーがなければ、部下は従いたくなくなるもの。上司の心得として『お・ひ・た・し』は良いと思います」と話します。

 西出さんによると、「お」「ひ」「た」「し」のポイントは以下の通りです。

【お(怒らない)】

 「怒る=感情に身を任せる」行為をNGとしている点が優れています。
 ただし、相手のためを思って注意する「しかる」は必要です。

【ひ(否定しない)】

 仕事をする上で、上司が部下の意見を否定する場面は少なからずあるもの。しかし、そのような場合でも、冒頭からいきなり否定するのは避け、まずは相手の意見や言葉を受け入れてから自分の意見を伝える姿勢を意識しましょう(イエス・バット法)。こうすることで、否定のニュアンスを和らげることができます。
 また、受け手側も「否定された」と落ち込まないことが大切。状況をネガティブに捉えない癖をつけましょう。マナーはお互い様。仮に不本意だと思うことがあっても、それをポジティブに捉えることで自身を成長させることにつながります。

【た(助ける)】

 部下を助けるのは上司として当然の役目。しかし過剰に助けすぎると、時と相手によっては部下の成長の妨げになってしまうこともあります。
 「助けること」と「サポートすること」は別物。いきなり助けるのではなく、部下が悩んだり困ったりしている時は、まずサポートをしてみましょう。その結果を見て、さらにサポートをするのか助けてあげるのか状況判断するのがよいです。

【し(指示する)】

 SNS上でも「指示がない」「適当な指示ばかり」など上司に対する不満が目立ちますが、部下は常に上司からの的確な指示が欲しいと思うもの。上司には、これに応える責任があります。
 しかし、部下も何でもかんでも「指示待ち」の状態になるのはよくありません。まずは、自分で考えるという自発的な姿勢が大切です。

 指示を受けたい時は、状況に応じて自分から上司に伺いを立て、指示を促すことが重要。この時、上司としては、部下が伺いを立てやすい雰囲気を日頃から作ってあげることが大切です。
 部下は「上司が忙しそう」「いつもしかめっ面をしている」「冷たくあしらわれるのが怖い」などの理由から、なかなか上手にコミュニケーションを取れないと悩んでいることも多いのです。 》


                 
        

中原中也「在りし日の歌・湖上」 ハイネ「抒情挿曲・第42章」 

2017/ 11/ 10
                 
 「世界詩人全集」は、2つの出版社のものが手元にありましたが、かなり以前にブックオフに引き取ってもらいました。
 買い取り価格は、ソノシート付の全集本はゼロ円で、もう一つは12巻1セットで百円でした。
 今は、手元から離れたことを悔いています。


 これからの文章は、転記したものそのものですので、詩人ハイネに、そして詩人中原中也に興味ない人はスルーしてください。

 私にとっては、新しい発見となった『湖上』ですので、記録の意味も込めて載せることにしました。


中原中也 沈黙の音楽 佐々木幹郎



《 ・・・
  生田春月訳のBuch der Lieder(訳者訳は「詩の本」)の詩句は、愛誦するにふさわしい平易な言葉が使われており、特にその恋愛歌のいくつかは、中原中也の「朝の歌」以降の詩語と恋愛歌の構想において、インスピレーションを与える役割を果たしたと思われる。その顕著な例をあげてみよう。生田春月訳『ハイネ全集』第1巻に収録された「抒情挿曲」第42章に次の詩がある。


ハイネの『歌の本』

 ふたりは仲よく手をとって
 軽い小舟に乗ってゐる、
 夜はしづかに凪ぎはよい
 沖へ沖へと舟は出る。

 幽霊島はうつくしく
 月のひかりにかすんでゐる、
 たのしい音色(ねいろ)が漏れて来て
 霧はをどって波をうつ。

 音色はいよいよ冴えわたり
 霧はいよいよ飛びまはる、
 けれどそこへはよらないで
 沖へ出ていくやるせなさ。

 
 
詩のなかの「声」

 この詩に対して、中也に「湖上」(1930年=昭和5年6月15日初稿。『在りし日の歌』所収)がある。「湖上」の初稿(第一次形態)は「ノート少年時」(1927~30年6月15日使用と推定)に万年筆で記されていて、詩が訳されたノート下部の余白部分が破り取られている。なぜ破られたのかはわからないのだが、面白いことに一部に落書きが残っていて、「波」を思わせるようなペンでの描線が何本もあることだ。抹消線とも考えられるが、ひょっとして、海に浮かぶ小舟と男女、それを取り巻く波の絵が落書きされていたのでなないか、と想像してみるのも楽しい。

  
  ポッカリ月が出ましたら、
  舟を浮べて出掛けませう。
  波はヒタヒタ打つでせう、
  風も少しはあるでせう。

  沖に出たらば暗いでせう、
  櫂(かい)から滴垂(したた)る水の音は
  昵懇(ちか)しいものに聞こえませう、
  ――あなたの言葉の杜切(とき)れ間を。

  月は聴き耳立てるでせう、
  すこしは降りても來るでせう、
  われら接唇(くちづけ)する時に
  月は頭上にあるでせう。

  あなたはなほも、語るでせう、
  よしないことや拗言(すねごと)や、
  洩らさず私は聴くでせう、
  ――けれど漕ぐ手はやめないで。

  ポッカリ月が出ましたら、
  舟を浮べて出掛けませう、
  波はヒタヒタ打つでせう、
  風も少しはあるでせう。

     (「湖上」第三次形態、『在りし日の歌』所収)


 ハイネの詩は三連四行だが、「湖上」は五連四行で、第五連は第一連を繰り返している。この繰り返しは「歌」のサビの部分を意識したものだ。そして、ハイネの詩の第三連第三行目「けれどそこへはよらないで」は、小舟の通過コースを示す詩句だが、「湖上」では、第四連四行目で「けれど漕ぐ手はやめないで」という願いの言葉に変えられ、換骨奪胎されている。
 二つの詩に共通しているのは、風の少ない月の夜に男女が小舟を浮かべて沖に出るという設定だけだが、ここから男女の睦言が聞えるような恋愛歌の世界へイメージを膨らませて発展させたのは、中原中也の想像力の賜物だろうと思える。

 ハイネの詩にある歌うようなリズムは、どの詩行も現在形で進むが、中也の詩では「せう」という言葉によって、仮定と推量の形式を繰り返している。後に中也はランボーの「冬の思ひ」を訳すとき(初訳は1934年9月から35年3月末までの間と推定)、この文体を用いている。
 「僕等冬には薔薇色の、車に乗って行きませう/中には青のクッションが、一杯の。/僕等仲良くするでせう。とりとめもない接唇の/巣はやはらかな車の隅々」。
  (全四連のうち第一連。『ランボウ詩抄』1936年、『ランボウ詩集』1937年所収)

 「湖上」の詩句で重要なことは、詩の主人公が「あなた」に呼びかける「声」だけではなく、別の「声」を挿入していることだ。第二連四行目「――あなたの言葉の杜切れ間を」と第四連四行目「――けれど漕ぐ手はやめないで」である。詩句の進行に寄り添いながら、立ち止まり、二重唱のような言葉を重ねている。中原中也が発見した詩のなかの「声」がここにある。
 ・・・ 》

                 
        

中原中也  岩波新書  書店で注文しました

2017/ 11/ 03
                 
 中原中也は、今から80年前の昭和12年(1937年)10月22日に、30歳の若さで亡くなりました。

10月29日の読売新聞朝刊書評欄に安藤宏氏(国文学者・東京大学教授)の評「中原中也」が載っていたのを、家人が教えてくれました。

 佐々木幹郎著による、『中原中也』~沈黙の音楽・早熟の天才詩人の知られざる思索の跡をたどる~が岩波新書より8月30日に発刊されていました。

 早速、近くの書店に行き店内を探しました。
 岩波文庫も、岩波新書も置いていないことが判りました。
 この日は三つの本が欲しかったのですが、そのうちの一つがありましたので、その本をそそくさと買って、もう一つの書店に向かいました。

家からちょっと遠くの書店にも、岩波文庫も、岩波新書も置いてありませんでした。
 取り寄せるまで何日かかるかと問うたところ、10日程・・・という言葉が返ってきましたので、アマゾンで手配しようかなとも一瞬思いましたが、時折出かける書店でもありますし、来年のカレンダーも貰いたいなという思惑もはたらき、『中原中也』とあわせ二つの本を注文しました。

 
中原中也 評安藤宏 - 4の1

中原中也 評安藤宏 - 4の2

中原中也 評安藤宏 - 4の3

中原中也 評安藤宏 - 4の4


                 
        

中原中也の放送番組

2017/ 01/ 17
                 
 昨夜10時25分から、NHKEテレで、『100分de名著・中原中也詩集 第2回』がありましたが外出していたため見ることができませんでした。再放送が明日の午前5時30分からと、正午からの2回ありますので見逃さないようにしたいと思っています。

 中原中也生誕110年、没後80年という節目の年、あちこちのテレビ番組で山口の詩人をとりあげています。

 今日、明日のテレビ番組も録画セットしつつ、見たいと思っています。



《ふるさと発スペシャル 山口 -中原中也生誕百年-「訪ねよう感じよう中也の世界」
 ・2017年1月17日(火) NHKBSプレミアム15時10分~15時53分
..
詩人・中原中也は山口県の出身。詩人の佐々木幹郎さんが山口県立大学の留学生たちとツアーを敢行し知られざる中也の世界に触れる番組(2007年に山口県内向けに放送)。.

◇番組内容

山口市出身の詩人・中原中也の生誕100年である2007年に放送した番組の再放送。詩人で中原中也の研究家でもある佐々木幹郎さんが、山口県立大学の留学生達と中也の世界に触れるツアーを敢行。旅の始まりは、中也が生まれた山口市の湯田温泉から。これまで何気なく見ていた湯田温泉の町並みの中にも、中也の見えない物語が隠されていた!行く先々で、クイズなどを交えながら、中原中也の作品やその生涯について学んでいく。

◇出演者

出演
詩人…佐々木幹郎,
司会
柴田拓,出田奈々 》




《『山口発地域ドラマ 朗読屋』 
 ・2017年1月18日(水) NHKBSプレミアム22時00分~22時59分

 ~荻上直子 × 吉岡秀隆~ 中原中也の詩を軸にした心温まる物語

NHK山口放送局が開局75周年を記念し、山口市や萩市・須佐を主な舞台にした山口発地域ドラマ「朗読屋」を制作することが決定! 山口県が生んだ詩人・中原中也の詩を軸に、美しい風景と詩の朗読が響き合う、ファンタジックで心温まる物語です。

◇主演:吉岡秀隆さんコメント
 中原中也をドラマで朗読できる、喜びと緊張の中にいます。荻上さんの、どこか柔らかな異空間と中也の悲哀ある世界観が優しく胸に響きました。山口のみなさんに喜ばれるような、地域発だからこそできるドラマになるよう、丁寧に演じたいと思います。作者・荻上直子さん

◇作者:荻上直子さんコメント
 毎晩、子どもが寝る前に絵本を読み聞かせています。今回のお話は、そんな経験から生まれたアイデアです。中原中也の詩は胸に刺さります。イタイです。一生懸命『生』にしがみついている人間の苦しみが、そこにあるような気がします。それは、もしかしたら誰もが感じることだから、胸に棘(とげ)が刺さったようにイタイのでしょうか。


◇ストーリー
 ある日突然、妻に去られ、眠れない日々を過ごす主人公。深夜、ひょんなことから“24時間図書館”を訪れたことをきっかけに、物語は動き始めます。
中原中也を愛する老婦人と過ごすひとときのなか、彼は、思わぬ形で妻の思いを知ることに…。

◇出演
 吉岡秀隆、吉岡里帆、緒川たまき、市川実日子、前野朋哉、富岡英里子、山下真司、市原悦子 》


《「ブログ」最新情報》
『朗読屋』いよいよ明日放送です!

山口発地域ドラマ『朗読屋』が
明日、夜10時からBSプレミアムにて放送となります!

脚本の構想やロケハンに1年、
キャスティングや撮影・編集に1年、
丸々2年の歳月をかけて完成した『朗読屋』を、
みなさんにお届けできる日がついにやってきました。

荻上直子さんからとてもステキな脚本をいただき、
おそらくはその脚本の力によって
豪華な出演陣の皆さまにお集まりいただけた上に、
山口県出身の人気作曲家、光田康典さんにも参加していただいて、
ぜいたく極まりない環境で制作されたこのドラマ。

吉岡秀隆さんによる中也の詩の朗読も
山口の詩的で美しい風景も
荻上直子さんの心地よくてどこか不思議な世界観も
すべてこの59分に詰まっています!

それでは、明日の夜10時からBSプレミアムにて、
『朗読屋』の世界でお会いしましょう!













                 
        

 中原中也 小林秀雄 大岡昇平

2016/ 06/ 02
                 
 

  『中原中也 山羊の歌』の装幀者は高村光太郎です。
  昭和9年12月10日の発行で、頒價参圓五拾錢。
  發兌文圃堂、限定二百部内百五十部が頒布されています。

  私の手元にある「復刻版」は、奥付き記載で、麥書房刊、限定360部内〈※〉13番本となっています。(昭和45年9月10日刊行)
 〈装幀函の表書きには限定400部と表示されています〉

中原中也 山羊の歌 復刻版


 
 湯田温泉井上公園の一角にある、中原中也の詩碑は、51年前に建てられたものです。

中原中也 詩碑② 20160522

 詩編『山羊の歌』「初期詩篇」「歸郷」の数行から取った
「これが私の古里(ふるさと)だ さやかに風も吹いてゐる あゝおまへは何をして來たのだと 吹き來る風が私に云ふ」

中原中也 詩碑① 20160522

の詩文は、小林秀雄が書き、建立にあたって誌したのが、大岡昇平で、次のように記しています。

 《中原中也は明治四十年四月二十九日この地に近い湯田横町に生れた。その卓れた詩才は県立山口中学校に在学中から現れてゐたが、昭和九年詩集「山羊の歌」が東京で出版されるに及び広く詩を愛する人々に認められるに到った。不幸病を得て、同十二年十月二十三日、第二詩集「在りし日の歌」の上梓に先立って、鎌倉の常居に没した。その名声は死後ますます高く日本近代詩に揺ぎない地位を占めてゐる。
 この度山口市長兼行恵雄の斡旋により、同郷の有志、東京の友人ら相寄り、こゝに詩碑を立てゝ、その詩業を記念することにした。碑表の文字は詩篇「歸郷」より取られ、友人小林秀雄が書いた。
 昭和四十年五月
   友人 大岡昇平 之を誌す

⑤中原中也詩碑 20160522 帰郷の一節