ぼくは小さな 雲だから  やなせ たかし 

2018/ 01/ 31
                 
                 
 生まれたところも しらないし 

 いつ死ぬのかも わからない 

 ぼくはちいさな 雲だから 

 ただたよりなく 空にいて 

 風にふかれて とぶだけさ

 ぼくは 無限の旅をする 

 雲に生まれた ぼくだから 







20180128-4- -  カワセミ 松下佳司さん撮影


                 
        

雲の信号 宮澤賢治

2018/ 01/ 30
                 
                 
あゝいゝな、せいせいするな
風が吹くし
農具はぴかぴか光つてゐるし
山はぼんやり
岩頸だつて岩鐘だつて
みんな時間のないころのゆめをみてゐるのだ
  そのとき雲の信号は
  もう青白い春の
  禁慾のそら高く掲げられてゐた
山はぼんやり
きつと四本杉には
今夜は雁もおりてくる


       「雲の信号」詩碑:四本杉ゆかりの地
    平成8年(1966年)4月23日建立

         『春と修羅〔第一集〕』





20180128-2 カワセミ 松下佳司さん撮影

                 
        

数と夕方  管 啓次郎

2018/ 01/ 29
                 
 手のひらに乗るようなサイズで言葉がぎっしりと詰まっている。少し厚めの管啓次郎の新刊『数と夕方』(左右社)が届いた。かつて旅の空で、あるヨーロッパの詩人が小さな手帳を開いて、びっしりとメモしている場面を見かけたことがある。そんな印象をふと懐かしく想(おも)い起こした。持ち運びやすい軽快な印象がある。異郷の生活や文化に精通して、都市や近郊を常に往(い)き来している行動派のこの詩人の伸びた背中が見えてきたような気がした。

 「起きなさい、目を覚まして/心があの洞窟を思い出す前に/いま起きれば、ぼくの部屋を起点とする/風の旅にきみも乗ることができるよ」。彼はこれまで、地・水・火・風などの元素を大きな主題に据えた詩作に、ずっとこだわり続けてきた。遠い空と雲の光に誘われるがごとく、漂泊の思いに駆り出されて風景を横断してきた日々がそこにあった。読むほどに詩のスケールの大きさが伝わる。正に小さな巨人のような一冊である。

 自然のダイナミズムとの対峙(たいじ)やあるいはその繊細さと親しむ姿勢が随所にある。「生に耐えられなくなった者たちは叫びを上げる。その叫びがつぶやきやささやきや沈黙というかたちをとる者もいる」とあとがきで記しているが、どの旅の途上にあったとしても「叫び」をあげたい誰かが道端にたたずむことを忘れない。それは例えば怒声や絶叫などの大声ばかりではない。形を変えたか弱い声であったり、黙り込むしかないことであったり。
   ・・・   ・・・

詩の橋を渡って
「削れと堆積」への視線=和合亮一(詩人)
毎日新聞2018年1月23日 東京夕刊
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20180128 1 カワセミ




20180128 3 カワセミ



                 
        

犬のパピルス  管 啓次郎

2018/ 01/ 28
                 
子どものころ犬を飼っていた
名前はパピルス、虎毛
どこへでもついてきた
春先には黒い土に
うっすらつもる雪をふむ
耳がちぎれそうに冷たい風が吹く
大声で「えっとうたいだ」と叫ぶと
パピルスがおもしろそうな顔で見た
耳は狼のように立ち
尾は竜巻のように巻き
目は光のように鋭い
パピルスは半世紀前フィラリアで死んだ。
昨年の夏タイの古都アユタヤで
歩き疲れて木陰ですわっていると
黄土色の犬がおとなしくやってきて
ちょこんとそばにすわった
鼻面がすっきりと黒い
耳のうしろを掻いてやると
笑うように目をほそめた
「パピルス」と声をかけると
ものうげにゆっくりと尾をふった。


   待っているよ、きみを
   あの山のふもとで
   きみがその頂きをめざすとき
   ぼくもついていく
   ぼくはパピルス
   きみの心にあって
   きみが忘れたすべてを
   ぼくが覚えておくよ





 管 啓次郎(すが けいじろう)
   1958年9月3日生れ 

 詩集『数と夕方』発行所:左右社 2017年9月21日 第一刷発行
         定価:本体2400円+税 文庫版変形/320ページ

 詩集四部作(2010年~2013年)・発行所:左右社
  『Agend`Ars』
  『島の水、島の日』
  『海に降る雨』
  『時制論』

 その他、著書、翻訳、共著などなど多数割愛





2-2 松下 20171227 翡翠


                 
        

カワセミ百態(MY2016-2017 series・21) 行田古代蓮の里

2017/ 05/ 27
                 
 ハスの花が咲く時期には、毎年10万人ほどが訪れる行田古代蓮の里。
 蕾が膨らみ始めました。
 駐車場は開花時期以外は無料となっていますので、蝋梅の咲くころ、桜の咲く頃など、ときおり訪れています。
 (花蓮開花時期の6月下旬から8月上旬まで有料.〈普通車490台.大型バス8台〉)

 公園内には行田蓮(10万株)の咲く広い池が、訪れる人々を待ち受けています。
 世界の蓮園には41種類、約2万株の花蓮が咲く時期を少しずつずらして私たちの目を和ませます。
 地上50メートルの高さにある展望室(有料)からの眺めは、とても見応えがあります。東京タワー、東京スカイツリー、富士山を始め、秩父連山、浅間山、赤城山、日光連山、男体山など眺望することができます。
 勿論、足元の花蓮、忍城の姿、行田の街並みなど、とくとご覧になることができる絶好の場所です。
 ホタル観賞会も、6月9日(金)、10日(土)、11日(日)と3日間開かれます。




1-1-1-1 20170129  古代蓮の里
 Mさんカワセミシリーズ・行田古代蓮の里(2017年1月29日fbup)



 カワセミをはじめとして、たくさんの野鳥が蓮池を訪れます。
 スタッフの方が撮影した写真を例に挙げますと、
・バン
・カルガモ
・ハト
・ダイサギ
・オオバン
・ヤマガラ
・シジュウカラ
・ジョウビタキ
・ツグミ
・ハクセキレイ
・カワラヒナ
・ヨシゴイ
 と、10種類以上の野鳥が紹介されていました。



《古代蓮会館
 ・ 月曜日(祝日の場合は営業)
 ・ 祝日の翌日(土および日曜日の場合は営業)
 ・ 年末年始
  ※蓮の開花期(6月下旬~8月上旬)は無休で営業。
【古代蓮の里】〒361-0024 埼玉県行田市大字小針2375番地1
電話:048(559)0770

第20回 行田蓮まつり
・日 時  平成29年7月9日(日) 午前7時~午後1時
・場 所  古代蓮の里園内
・内 容  蓮粥・蓮餅・蓮茶の無料試食、コーラス、フラダンス、古代蓮音頭、忍城おもてなし甲冑隊演舞、太鼓、大正琴、   オカリナの演奏、金魚すくい、行田市              
※その他、内容を変更する場合があります。
 ・主 催   行田蓮まつり実行委員会



《ホタル観賞会

■日 時   平成29年6月9(金)、10(土)、11(日)  【3日間】
        ・午後7時~ お琴・尺八演奏   【南駐車場前】
        ・午後7時30分~8時30分 観賞会  【ホタルの川】
古代蓮の里公園内ホタルの川にてホタルの会会員がホタルの飛び交う様子を案内、説明いたします。 》