鮭の産卵 -シリーズ①-

2014/ 11/ 08
                 

 鮭の産卵 -はじめに-

ギンザケ(メス)① 2014年11月8日撮影
 (ギンザケ〈メス〉2014年11月8日撮影)


 北海道標津町は、鮭の水揚げ高が日本一の町です。
 海岸線から根室海峡を隔て、国後島が一望できます。
 2012年(平成24年)6月に、北海道旅行をしたおりに、レンタカーを駆って道東まで足をのばしました。投宿先は、何十年前から「行くよ!」と約束していた、標津川温泉 ぷるけの館 ホテル川畑です。
約束を漸くにして果たしたことも然ることながら、久しぶりの再会で、旧交を温めることができました。(※夜食後のひととき。お酒は、碓氷勝三郎商店の「さけきらり 北の勝」でした。)

 ぷるけの館を拠点として、あちこち巡りましたが、その一つが、「鮭のふるさとの町『標津サーモン科学館』」です。
 何故、鮭の「ふるさとの町」かといいますと、「標津」はアイヌ語で「鮭(=標:シベ)」の「居るところ(=津:ツ)」ことを意味するからです。(※念のためですが、勿論、彼から教えてもらった受け売りです。)

標津サーモン科学館③
 標津サーモン科学館パンフレット

鱒之介②
 (「鱒之介の幼魚=マスノスケ=キングサーモン」)


 天然鮭について理解を深めるために、サーモン科学館などなどのパンフレットの一部を拝借することにいたしましょう。


遡上と産卵
 
 北洋を2年から6年回遊し、成長した鮭は、秋になると生まれ故郷の河川に産卵のために帰ってきます(遡上)。海にいる時は銀色をしていた体色も、河川に入る頃は、銀色のうろこが次第に黒ずみ、タテ、ヨコに紋様ができブナ毛となり、雄は“鼻曲り鮭”と呼ばれように鼻も曲ってきます。数々の障害を乗り越え、産卵場を求めてひたすら川をのぼる鮭。天然の産卵場は湧水が出ている砂利地帯が選ばれます。これは、水温の変化が少なく、鮭の卵が育つ環境に適しているからです。産卵は、秋から12月位頃まで行われます。群の中で意気投合したメスとオスの一組の夫婦が生まれ、それから巣作りが始まります。メスが産卵床になる穴を掘り、オスは他のオスが近づくのを防ぎます。穴が掘られると、メスは数回にわけて放卵を行い、同時にオスは放精を繰り返し、受精が行われます。産卵が終ると、後はメスの仕事です。卵を外敵から守るために穴を砂利で覆います。産卵される卵は、1尾当り約3,000粒です。
 このような産卵行動が3~5日にわたって行われます。鮭は数日間、産卵床を守っていますが、やがて力尽きたメスもオスも、その役割を終えて息を引きとっていきます。

鮭の遡上⑤2013年11月17日撮影
 (鮭の遡上2013年11月17日撮影)

 
   
 孵化から海への旅立ち
   
 水温変化の少ない湧水の出るところに産卵された卵は、砂利の中で成長し、毎日の水温を足し算した数値の合計値が480℃になると孵化し、さらに480℃に相当する日数が経つと稚魚となって砂利の中から出てきます。巣から出た稚魚は、川の中にいる昆虫などを餌として成長します。しかし、逆に大きな魚に食べられることもあるわけです。少しずつ成長した鮭の稚魚は、翌年の2月下旬頃から3月頃にかけて海に下ります。
 海に下った鮭の稚魚は、1カ月ほど湾内で生活し、動物プランクトンなどを食べて、大海原へ旅立つための力を蓄えていきます。様々な困難を乗り越えながら、母川から海へ、沿岸から北洋へ、めざすは遠くアリューシャン海域、ベーリング海。何十万年もの遠い昔から繰りひろげられてきた壮大な鮭のスぺクタルのスタートです。
 




 利根川の鮭


 利根川を遡上する上限は、本流では前橋市と渋川市の境界に位置する坂東橋のところ、支流の烏川は高崎市役所のちょっと北西方向辺り、もう一つの支流の碓氷川も、やはり高崎市郊外辺りが上限とのことだそうです。

 きょうは、鮭の遡上と採卵を見ることができるということで、利根大堰にやってきました。

 独立行政法人 水資源機構 利根導水総合事務所、行田市役所、地元小学校などで、鮭の卵を採取、孵化させ育った稚魚を再び利根川に放流する活動を続けている、「サケの遡上・採卵・放流事業」の一環として、平成26年11月8日(土曜日)、「サケ遡上・採卵観察会」が開催されました。   


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