初回の客 杉浦日向子

2015/ 01/ 24
                 
 
初回の客  杉浦日向子

はじめて訪れる店では、客としてどうふるまうのが望ましいか。基本は三つ。
 一、時間のゆとりを持って出かける。
 ニ、昼時をはずす。
 三、こざっぱりした身なりで行く。
 店の規模にもよるが、少人数(三人以下)が適当だろう。着いたら、外観を眺める。暖簾や看板のたたずまいを味わう。入店したら、入り口付近で全体の様子を把握する。このとき、席へは、案内されるのか、好きに掛けていいのか、一拍の間を置くとわかる。
 メニューは、はじからはじまで、じっくり精読する。わからない品書きはなんでも聞く。お薦めなども聞く。店の人になにか頼むときは、タイミングをはかって、ついでの動作をキャッチし、なるべくいちいち呼びつけない。店内をゆっくり見て、その空気から、常連客の層を推し量る。
 品が出たら、すぐに箸をとって軽く合掌、いただきますと小声で言う。あとは、自分のペースで呑(の)んだり食べたりすれば良い。
 おしまいに、ソバ好きは、ついやってしまいがちだが、ソバ屋で他のソバ屋の話題で盛りあがることは避けたい。
 今日も憩いをありがとう。感謝の念で店をあとにする気持ちを忘れずに。

ソバ屋で憩う③
 「ソバ屋(や)で憩(いこ)う -悦楽の名店ガイド101- 」 新潮文庫
 平成12年11月15日 6刷
 編著者 杉浦日向子(すぎうらひなこ)とソ連(れん)
 発行所 株式会社 新潮社



神田まつや

風味と適度な歯ごたえ、コシの強さ、そしてのど越しの良さという幾つかの美味しい要素に、つゆは、やや辛めという、麺と汁とのハーモニーで醸し出す神田の蕎麦処「まつや」。
蕎麦が好きな三人連れ。以前行ったことがあるというAさんに連れて行ってもらったのが、「神田まつや」。私もHさんも初めてのお店です。
 お昼時です。どのくらいの時間お店の外で待っていたことになったのでしょうか。幸い風もなく穏やかな日和だったのが、マテバカイロノ・・・ということになったようです。

 天もり  2,000円
 大天もり 2,100円
 大ざる   900円
 御酒    700円×2
 わさびかまぼこ 650円
 お通しは、そば味噌  …円。

東京都千代田区神田須田町1-13
電話 03-3251-1556
営業 11時~20時 (中休みなし)
土曜は19時まで
定休日 日祝

※比較的空いているのは、午後3時から5時の間、約60席で相席も。とのことです。


 茨城県境町の「常陸秋そば」、北海道の「雨竜」、青森十和田の「階上早生」、長野妙高の「霧下そば」等々を使っているとのことですので、出向くたびに、美味しさと風味の異なったソバを食べることが出来るのだろうな・・・と。


まつや②まつや③




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