昨日の庭の野鳥たち

2015/ 02/ 02
                 
 昨日の庭の野鳥たち

 縄張り争いです。
 いつもは、ヒヨドリが、ここは自分のテリトリーだと、あたりを睥睨しているのですが、昨日の寸景をみる限りはどうも勝手が違ったようです。
 二羽のムクドリが、キウイフルーツの小枝に止まっています。時折庭の片隅に降りては何かを啄んでいます。スズメたちの昼食にと思ってほぐした残りご飯を食べているようです。
 ヒヨドリが羽音を立てて追い散らすこと数度。ですが、どうも旗色が悪そうです。返り討ちにあっているみたいな雰囲気が漂よいます。お互いが牽制しあっている状態が長く続きました。
 一声鳴いて、ヒヨドリが先に飛び立っていきました。ヒヨドリが他の鳥たちを蹴散らかさないで、退散することなど目の当たりに初めて見ましたので、本当にビックリしました。

 スズメは、そういった争いはお構いなしに、毎日我が家の庭を訪れます。でも気のせいでしょうか、一頃よりその数が少なくなっているような気がします。

横並び左ヒヨドリ右ムクドリ
 左ヒヨドリ 右ムクドリ


手前と奥①
 手前ムクドリ 奥ヒヨドリ その1


手前と奥②
 奥ヒヨドリ 手前ムクドリ その2


スズメ①
 スズメ ①



《ヒヨドリ》
全長27.5cm。全体が灰色に見える色彩の鳥です。花の蜜や果実が大好物です。これは熱帯が主生息地であった祖先ヒヨドリの名残り。今では虫や草の葉、芽も食べますが、花が咲くと蜜を吸いにやってきます。
東京では1970年頃までは10月に渡来し、4月に渡り去る冬鳥でした。それが、留鳥として一年中棲むようになりました。より南に棲んでいた留鳥が北上してきたものと考えられています。また、今も秋には北海道から多数のヒヨドリが本州、四国、九州へ渡ってきます。
ヒヨドリは日本中に棲んでいますが、小笠原や沖縄など南の離島では留鳥ですので、独自に色彩が変化し、茶色味の強くなった亜種がいくつも知られています。
その昔、一ノ谷の戦いで、源義経が平家の軍勢を追い落とした深い山あいを「ひよどり越え」というのも、そこが春と秋ヒヨドリの渡りの場所になっていたことからです。

ヒヨドリにまつわるお話はインドから。
むかしむかし一羽のヒヨドリがワタ(綿)の木を見つけました。まだ実が若かったので、熟したら食べようと待っていました。やがてその実はサヤとなり、まもなくサヤは破れて、中からワタがふわふわと飛び出しました。熟した実を食べようと思っていたヒヨドリはアテがはずれて、ワタの木に文句をいいました。しかしワタの木は、お前にゃ悪いが、おれはちゃんと人間の役に立っているのだからといいました。以来ヒヨドリは、二度とワタの木に近寄らなくなりました。


《ムクドリ》
全長24cm。全身は黒味のある褐色で、頭は灰色がかった黒褐色。目の周囲から頬にかけて不規則な白斑があります。この白斑は個体によって違っていることが普通です。くちばし、足は黄色です。飛んだときに、腰の白さが目立ちます。若鳥は全身の黒味がなくて、褐色をしています。
地上を歩いて餌を探すことが多く、その時にはくちばしを草株の間に入れて開くことで、地面や草株にひそむ虫を探しています。「リャー リャー」とか「キュリリッ」といった声を出します。
巣は樹洞の他、建物の隙間を使うことも多いので、巣箱もよく利用します。
アジア大陸の中緯度、温帯に分布していて、冬には南へ移動するものもいます。日本では九州以北で繁殖していて、北海道では夏鳥です。平地から低山地の人家や人家近くの林で繁殖し、農耕地、公園の芝生、草地などでよく見られます。繁殖が終わると群になり、多い場合は数万羽の群になることもあります。駅前のロータリーや街路樹並木を塒(とや:鳥の巣)にして、人に嫌われることも多いですが、農耕地や草原で虫をとるプロフェッショナルですから、畑や芝生のグランドキーパーの役目をしてくれています。


《スズメ》
全長14.5cm。短くて太めで、草の種子を食べるくちばしをしている。
日本中に分布していて、市街地、住宅地などにいる他、人家のある集落には生息しています。
留鳥で渡りはしないと考えられていますが、新潟県から岡山県、愛知県、関東地方などへ移動するものはいます。
人間にとっていちばん身近な、そのくせいちばん人間にいじめられてきたのが、スズメです。ヒトが鳥に近づくためには、野鳥の原点ともいえるスズメの警戒心をなくすことですが、スズメはまだ、ヒトを見ると逃げます。でもこれは日本のことで、ロンドンのハイド・パークやパリのモンマルトルなどでは、人を見ると近づいてきます。人はいつもポケットにパン屑やエサを持って与えています。日本のスズメがこうなるのはいつのことでしょう。
ドイツには、スズメに関するこんなエピソードがあります。
プロシアのフリードリヒ大王はサクランボが大好きでしたが、この実がスズメに食われるので、スズメ駆除の命令を出しました。しかしその結果、スズメがいなくなったかわりに害虫が大発生し、サクランボの樹までがやられてしまいました。大王は自らの非を悟り、鳥類の保護にあたり、害虫の駆除につとめたといいます。

☆-「ヒヨドリ」、「ムクドリ」、「スズメ」、『サントリーの愛鳥活動「日本の鳥百科」』より-




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