わたしはムウ   -2-

2015/ 02/ 17
                 
 神奈川・東京から埼玉へ ②



 神奈川・東京でのことをちょっと触れておこうと思います。八王子のラナ先生のところで2週間過ごしました。先生の診断では、栄養失調が原因で片方の目の視力が失われているということでした。体重は6kgにもみたず、あと1週間も入院が遅れていたら命は危なかっただろうということでした。全身を毛で覆っているはずの体はほとんど地肌ばかりが目につき、みすぼらしいばかりの容姿になっていたのです。
 ちょっと申し添えさせていただきますと、はた目には、二つの目はいつもキラキラと輝いてみえるので、片方の目だけで見ているとはだれも気がつかないそうです。

 東京に隣接している神奈川の都市、多摩川の川向こうにさやさんが住んでいます。駅からさやさんの家までの通り道に、八百屋さんがあります。私はそこに住んでいました。髪が真っ白のおばあちゃんにとても可愛がられました。今でも白髪のご婦人をみると、「おばあちゃん !?」と思って、ついかけよってしまいます。

 さやさんはいつも八百屋さんの前を行き交いしてわたしにやさしく声をかけてくれます。わたしがどんどんやせ細っていく様を見続けて、あまりに不憫に思ったのでしょう。さやさんの妹に、ムウという名の犬がいるんだけれど、わが家はマンションで庭もないし、たくさんのネコが一緒に住んでいて部屋の中に入れることもできない、宏侑(こうゆう)さんのところは子どももいないし、新しい家族を迎えたら・・・と、そんな経緯があって、神奈川・東京から埼玉へ。ということになりました。
 さやさんのところのネコたちの主治医が八王子のラナ先生です。八王子には宏侑さんのもう一人の姉のゆうさんが住んでいます。
 わたしが八王子のラナ先生のところから埼玉に来るとき、平日ということもあり、さやさんは勤めの関係で来ることができず、八王子に住むゆうさんが車に乗せて連れてきてくれました。

 ムウという名前をそのまま受け入れた夫婦は、初めの頃は、さやさんの家から預かった犬として、さやさんをムウのおかあさんとして、宏侑さんはさやさんの妹だから、ムウとの間柄は叔母ちゃん(オバチャン)、宏侑さんの連れは叔父ちゃん(オジチャン)という、そんなところから三人での生活が始まりました。


コチョウラン②
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