わたしはムウ   -8-

2015/ 02/ 22
                 
 
 ともだち ④


 コオ。男前です。
犬は犬どうしでお付き合い。というスタイルを彼はずっと踏襲してきました。
 わたしはどちらかというと、コオにも、そしてコオの家族の皆さんにもにこやかな笑顔を向けるのが常でしたが、彼はわたしとのことばかりに気をやっていました。
オジチャンからみると、コオは人間に興味がないワンちゃんのように映ったようです。

 コオはわたしをみつけるやいなや脱兎のごとくかけよってきます。お互いがまず挨拶を交わします。
 それからわたしたちは遊びに入ります。もうだれも二人の間に割って入ってくることはできません。

 男ともだちとしては、彼にとってわたしは数少ない刎頚の友だったようです。勿論わたしもコオが大好きです。

 コオのおとうさん、おかあさんのところも、子どもがいませんでしたので、両親に殊のほか可愛がられていたようにわたしは思いました。
 
 コオのところも思い立ったが吉日とばかり、お父さんの仕事の忙しい合間を縫って、玉原高原や峰の原高原まで足を延ばしたそうです。
 後聞きだからこそ知ったということになりますが、彼曰く、家の中での宿泊は性に合わないと、わたしと遊んでいるときにポツリともらしたことが今でも忘れられません。



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