わたしはムウ   -9-

2015/ 02/ 23
                 
 ともだち ⑤
 

 ハナが一番かわいいね! と、オジチャン。
 まわりのイヌトモのみなさんの空気が、一瞬にしてサーッとひいていくのが伝わってきました。
 まだわたしがリハビリ真っ最中の、近くの公園での週末の日の出来事です。

 わが子が一番かわいいに決まってるじゃない・・・

 オジチャンはそのセリフをはいたときに、いったいわたしのことをどう思っていたというのでしょうか。
 今でも機会があれば聞いてみたい気がしないでもありません。

 ハナは女の子です。
 公園の中でぐるぐるまわりをするときに、遊ぼうよといっていつもわたしを誘ってくれます。
 わたしは二回りもするともう体が動きません。みんなが何回も駆け回っている輪をじっと外から眺めます。
 何しろちょっと速度を上げて走り出すやいなや肩がガクンガクンと動きはじめます。筋肉がしっかりと骨と肉にくっついていないような状態でしたから、仕方ありません。
 でもわたしはしあわせな気分に充たされていました。
 なにしろ、たくさんのともだちと一緒に、輪になって遊ぶことが出来る喜びを知ったからです。

⑨挿絵





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