こでまりの花

2015/ 04/ 23
                 
 団子花 すずかけの花(古名) 小粉団の花 小手毬の花 小でまりの花 

 ばら科の落葉小灌木で、4月末ごろ白色五弁花を繖形状に開き、ほぼ毬状を呈して、枝上に並列します。その形が鈴を懸けたように見えるので、和名は「すずかけ」。勿論、街路樹の「鈴懸」とは違います。

小手毬③20150423




 成瀬櫻桃子編の「久保田万太郎句集 こでまり抄」(ふらんす堂)から、「小でまりの花」の句を一つ。

 小でまりの花に風いで來りけり


 浅草で生まれ育った久保田万太郎。
 速水御舟、渡辺水巴、久保田万太郎、辻潤、石川淳、円地文子、安藤鶴夫、池波正太郎、そして永六輔や山田太一も、浅草生まれ。

 先日の地元の飲み会で、浅草には美味しい天ぷら屋はないという話が出ましたが、私は、「まさる」のアナゴ天ぷらは旨いと思いました。
 クジラ肉のメニューもある地元名士のお店もありますし、浅草の街並みには暖簾をくぐってみたい食べ物屋が随所にあります。
 ということはさておきまして、その浅草界隈には、久保田万太郎の句碑があちこちに点在しています。

浅草神社境内
  竹馬やいろはにほへとちりぢりに
雷門通り生地後
  ふるさとの月のつゆけさ仰ぎけり
駒形どぜう前 (暖簾をひととき出していなかった記憶があるのですが…)
  神輿まつまのどぜう汁すすりけり
浅草寺伝法院鎮護堂境内
  またの名をたぬきづか春ふかきかな
待乳山聖天宮境内天狗坂
  天狗坂夕木枯のおもいでに


 手元にある新潮社版の日本文学全集では、久保田万太郎は作家となっています。『三筋町より』『下町情話』『三の酉』といった故郷浅草を舞台にした小説が多いですね。彼は、俳句を生業としていないにもかかわらず、生涯に八千百余句を詠んでいます。


 庭の小手毬の花が咲き始めました。
 これからますます白さいっぱいに咲き競っていくことでしょう。

小手毬の花①


小手毬の花②




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