石田堤

2015/ 04/ 25
                 
埼玉県指定遺跡
昭和34年(1959年)3月20日指定

石田堤①20150424

 この堤は、天正18年(1590年)6月、石田光成によって、忍(おし)城水攻めのために築かれたことから、「石田堤」と呼ばれています。
 天正18年3月に始まる、豊臣秀吉の関東平定に伴ない、北条市に味方する、成田氏の拠場である忍城は、同年6月、石田三成、大谷吉隆、長東正家らによって、包囲されてしまいます。
 石田三成らは、地形を見て、忍城を水攻めすることにし、全長28キロメートルに及ぶ堤を、わずか1週間で作り上げたと言われています。実際には、自然堤防や微高地を、巧みにつなぎ合わせたものと思われ、現在残っているこの堤も、自然堤防上に、1~2メートル程盛土したものです。
 こうした堤が完成し、利根・荒川の水を引き入れたのですが、地形的に、城や城下町より、下忍・堤根方面に水が溜つてしまい、遂には堤が決壊して、水攻めは失敗に終ります。しかし、北条氏の降伏により、忍城は遂に開城するのです。
 今日では、ここ堤根の約250メートルの堤を残すのみですが、江戸時代、日光裏街道沿いに樹えられた、樹齢300年余の松や檜葉が並ぶ様は、往時をしのばせる、貴重なものと言えましょう。
 平成元年三月
   石田堤を守る会
   埼玉県教育委員会
   行田市教育委員会



 『石田三成の忍城水攻め』

 石田三成による忍城の水攻めについては、巷間いろいろ言われているところですが、近年スポットライトをあてた、『のぼうの城』の映画は、記憶に新しいところです。
 『石田堤』とその名が残す歴史の跡。
 ウィキペディアを使わさせて頂いて、今一度、思い出すことにいたしましょう。

『のぼうの城』

和田竜の小説家デビュー作であり、またそれを原作とする2012年の日本映画。
 日本の歴史小説として、第29回城戸賞(2003年)を受賞した脚本『忍ぶの城』を、映画作品を前提としたノベライズとして自ら執筆したもの。表紙イラストはオノ・ナツメが担当。


≪小学館文庫上巻に、8つある忍城の守り口、[東の門長野口]、[東南の門佐間口]、[南の門下忍口]、[北東の門北谷口]、[南西の門大宮口]、[北西の門皿尾口]、[行田口(大手門)]、[西の門持田口]の守り手と攻めての武将の配置が述べられています。
のぼうの城 小説文庫本①
2時間25分の映画の本編を閉めた後に、今の行田市のそれぞれの地名の場所を映像で紹介しています。今にその名が残っている行田の街並みをお披露目する手法が強く印象に残りました。「忍」行田のPRに一役買っています。-想坊-≫


2008年には花咲アキラの作画によりコミカライズされた同名作品が、『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載された。

小説『のぼうの城』:第139回直木賞(2008年上半期)ノミネート、2009年の第6回本屋大賞第2位。
・2010年10月時点で累計発行部数70万部を突破。
・2009年5月29日発売



映画『のぼうの城』
・監督
犬童一心
樋口真嗣
・脚本
和田竜
・原作
和田竜
・製作
久保田修
・製作総指揮
信国一朗
濱名一哉
豊島雅郎
・ナレーター
安住紳一郎
・出演者
野村萬斎
榮倉奈々
成宮寛貴
山口智充
上地雄輔
山田孝之
平岳大
市村正親
佐藤浩市
・音楽
上野耕路
・主題歌
エレファントカシマシ
「ズレてる方がいい」
・撮影
清久素延
江原祥二
・編集
上野聡一
・製作会社
『のぼうの城』フィルムパートナーズ
・配給
東宝
アスミック・エース
・公開
日本の旗 2012年11月2日
・上映時間
145分
・製作国
日本の旗 日本
・言語
日本語
・興行収入
28.4億円

《犬童一心と樋口真嗣の共同監督で、2010年夏より製作開始、東宝とアスミック・エースの配給で2012年11月2日に公開された。TBS開局60周年記念作品。主演は野村萬斎。累計興行収入28.4億円を記録するヒット作となり、第36回日本アカデミー賞で多数の優秀賞を受賞するなどの評価を受けた。》

キャスト[編集]
成田長親:野村萬斎
甲斐姫:榮倉奈々
正木丹波守利英:佐藤浩市
酒巻靭負:成宮寛貴
柴崎和泉守:山口智充
石田三成:上地雄輔
大谷吉継:山田孝之
長束正家:平岳大
たへえ:前田吟
かぞう:中尾明慶
ちよ:尾野真千子
ちどり:芦田愛菜
留:ピエール瀧
山田帯刀:和田聰宏
成田泰高:谷川昭一朗
すが:ちすん
権平:米原幸佑
雑賀の狙撃兵:中村靖日
服部大五郎:黒田大輔
市原直右衛門:古村隼人
佐竹義宣:笠原紳司
成田氏長:西村雅彦
北条氏政:中原丈雄
珠:鈴木保奈美
成田泰季:平泉成
和尚:夏八木勲
豊臣秀吉:市村正親
ナレーション:安住紳一郎

製作[編集]

2010年8月15日、クランクイン。合戦シーンの撮影は、北海道苫小牧市でロケが行われた。主題歌の「ズレてる方がいい」のPVも苫小牧市で撮影された。

VFXが多用され、VFXカット数は約350カット、マットペイントは約50カットに及ぶ。VFX制作にはモーターライズを中心としてマリンポスト、日本映像クリエイティブ、ピクチャーエレメント、およびマットペイント担当のFudeの5社が参加した。

当初は2011年9月17日公開の予定だったが、「水攻め」のシーンがあることから東日本大震災による津波被害に配慮し、2011年4月22日には公開を2012年秋に延期することが発表され、さらに同年5月9日には正式な公開日が2012年11月2日となったことが発表された。震災の影響で公開が延期された映画の多くが比較的早期に公開決定したのに対し、本作は最も長期間延期されることとなった。プロデューサーの久保田修によれば、本作の「水攻め」描写は大震災を予見していたかのようなリアリティでありスタッフの優秀さに驚いたが、人間が水に飲み込まれてゆく描写がリアルすぎるため一部がカットされた。また、映画公開直前の2012年9月11日には脚本完全版が発売され、原作者の和田竜は「オリジナルの脚本のまま上映しようとすると240分以上必要で、15億円以上の制作費が必要になってしまう」とコメントし、オリジナル版から大幅にカットして145分の作品に仕上げた。

キャッチコピーは「豊臣軍にケンカを売った、でくのぼうがいた。」「この男の奇策、とんでもないッ!」。

スタッフ
監督:犬童一心、樋口真嗣
原作:和田竜『のぼうの城』(小学館、ISBN 978-4-09-386196-0)
脚本:和田竜
プロデューサー:久保田修、小川真司
戦闘場面指導:伊藤清(元海上自衛官)
撮影:清久素延、江原祥二
美術:磯田典宏、近藤成之
VFX プロデューサー:大屋哲男
VFX スーパーバイザー:佐藤敦紀、ツジノミナミ
VFX:Motor/lieZ、マリンポスト、日本映像クリエイティブ、ピクチャーエレメント、Fude
音楽:上野耕路
主題歌:エレファントカシマシ「ズレてる方がいい」
衣装:大塚満
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント、アスミック・エース
プロダクション協力:エース・プロダクション
配給:東宝、アスミック・エース
製作:『のぼうの城』フィルムパートナーズ(TBSテレビ、アスミック・エース、毎日放送、中部日本放送、東宝、小学館、C&Iエンタテインメント、博報堂DYメディアパートナーズ、アサツー ディ・ケイ、ジェイアール東日本企画、WOWOW、ハピネット、TBSラジオ&コミュニケーションズ、RKB毎日放送、北海道放送、静岡放送、中国放送、Yahoo! JAPAN、日本出版販売、サイバードホールディングス、朝日新聞社、シブサワコウプロダクション、テレビ埼玉、東北放送、テレビ山梨、TSUTAYA、新潟放送、TOKYO FM)

封切り

全国328スクリーンで公開され、2012年11月2-4日の初日3日間で興収5億490万1,150円、動員40万9,352人になり、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となった。続く公開2週も累計興収は11億8,404万5,250円、累計動員は98万2,363人となり2週連続第1位となっている。

受賞歴[編集]

第36回日本アカデミー賞において、以下の10部門で優秀賞を受賞し、そのうち美術賞で最優秀賞を受賞した。
優秀作品賞
優秀監督賞(犬童一心/樋口真嗣)
優秀主演男優賞(野村萬斎)
優秀助演男優賞(佐藤浩市)
優秀音楽賞(上野耕路)
優秀撮影賞(清久素延/江原祥二)
優秀照明賞(杉本崇)
優秀美術賞(磯田典宏/近藤成之)
優秀録音賞(志満順一)
優秀編集賞(上野聡一)

第34回ヨコハマ映画祭において、本作と『その夜の侍』『悪の教典』の3作品での演技により、山田孝之が助演男優賞を受賞している

ムービープラス・アワード2012映画ファン大賞作品賞邦画部門1位



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