夏休みの宿題

2015/ 07/ 27
                 
 小学生の頃、春休み、夏休み、冬休みには、必ず宿題がありました。
 
 近頃、書籍などなど身の回りを整理整頓しはじめています。 
 そのなかに、「第二回朗読弁論会 原稿集」というものが出てきました。
 
 長野県の小学校から群馬県の小学校に転校した最初の冬休みの宿題が、「作文」でした。
 私は、「初詣で」という題で、木曽神社(木曾三社神社)に、みんなと一緒に行ったことを書きました。登場人物は、「おにいちゃん」、「和ちゃん」、「おかあさん」、「おねえちゃん」、「和ちゃんや和ちゃんのおにいさんたちと六人」、「信ちゃん」と多士済々です。

 その「冬休みの宿題の作文」が、私が通っていた小学校から選出された代表作三点のうちの一つに選ばれ、「勢多郡朗読弁論会」への出場となりました。
 その原稿を、読み直してみると、文章運びが生き生きしていて、今のように言葉をこねくりまわしていない、素直な筆致となっていました。
 そういう時代もあったんだな、と今更ながらに思います。



♪♪イタリア北東部から、「夏休みの宿題リスト」をお届けします。♪♪

 イタリア ドゥオーモ ミラノ大聖堂2014年6月22日
〈 イタリア ドゥオーモ ミラノ大聖堂2014年6月22日〉


『Huffpost Japan( ハフィントンポスト ジャパン)より』
あるイタリア人教師の出した、夏休みの宿題が素晴らしい。さあSNSから離れよう。
《The Huffington Post 執筆者: Rebecca Klein & Adele Sarno》
・投稿日: 2015年06月19日 17時05分 更新: 2015年06月20日 08時57分

イタリア北東部、アドリア海沿岸にある小さな町フェルモにある、ドン・ボスコ ハイスクール。この学校の教師チェーザレ・カタさんが出した夏休みの宿題リストが今、口コミでイタリア中に広がっている。

2014年6月カタカンポフィローネ、イタリア 21
 〈ご本人:イタリア カタカンポフィローネ 2014年6月(ご厚意により掲載)〉

カタさんは、生徒たちに必修の課題図書を伝える代わりに、素晴らしい人生を歩むために15の宿題を課した。それは、この先、数カ月の間で、「素晴らしい日の出を見る時間を持つこと」「将来について夢を描くこと」、そして「本を読むこと」などだった。なかでも読書は、“もっとも素晴らしい反抗の手段”だという。

ハフポスト・イタリア版がカタさんにメールでインタビューしたところ、彼は自分の指導法は、2014年8月に亡くなったアメリカの人気俳優ロビン・ウイリアムズさんが、1989年に映画『いまを生きる』で演じた人物を手本にしていると語った。「生徒は、文学や哲学、文法といったものを、自分らしさを考える手段とすることがあります」とカタさんは答えた。「夏の輝きは、とくに思春期の生徒たちにとって、すごく精神的によい影響があると思います」

2014年6月19日 ヴェネツィア→パドヴァ イタリアの地域鉄道
 〈ヴェネツィア→パドヴァ イタリアの地域鉄道 2014年6月19日〉

《カタさんが生徒たちに出した夏休みの課題》

以下、カタさんが、Facebookページに載せたものだ。

1.ときどき、朝ひとりきりで海辺に散歩にでかけること。
日の光が水面に反射する様子を眺めて、自分が人生で最も愛する物事について考えよう。幸せになるんだ。

2.今年、一緒に学んだ新しい言葉をいくつかを使ってみること。
伝えられる言葉が多くなるほど、考えられることも多くなる。そして考えられることが多くなるほど、君はより自由になるよ。

3.できる限り多くの本を読むこと。
でも、読まなければならないからではないよ。夏は、冒険心や夢を駆り立ててくれるから読むんだ。本を開けば、君たちは空中を飛ぶツバメのような気分になるだろう。読書は、“もっとも素晴らしい反抗の手段”だ。どの本を読むべきかアドバイスが欲しければ、私のところに来るように。

4.君をネガティブな気分にさせたり、空虚な気持ちに感じさせるような物事や状況、人々を避けること。
興味をかき立てる状況を見つけよう。君を理解し、励まし、ありのまま良さを認めてくれる友だちとの交流を探し求めよう。

5.もし悲しくなったり、恐れを感じたりしても、心配しないこと。
夏は――どんな素晴らしいことでも時にそうなるが―心がかき乱されることもある。自分の気持ちを理解する手段として、日記を書いてみるといいだろう(9月に、よかったら一緒に読んでみよう)。

6.踊ろう、恥かしがらずに。
近所のダンスフロアでも、自分の部屋でひとり踊ってもいい。夏はダンスだ。踊らないなんてばかげている。

7.少なくとも一度は、日の出を見ること。
静かに目を閉じて、深呼吸しよう。目を閉じて、感謝の気持ちを持とう。

8.たくさんスポーツすること。

9.素敵だなと思う人に出会ったら、できるかぎり、心から、丁寧に、その人に伝えること。
もしその人が理解できなくたって、どうってことはない。わからなくても、その人にとって大きな問題ではありません。そうすれば、2015年の、この輝く夏を、ともに過ごせるだろう(もし上手くいかなかったら、リストの8番へ戻ること)。

10.授業のノートを復習すること。
授業で学んだりしたことなど、実際に自分に起こったことを比べてみよう。

11.太陽の光のように、幸せになること。
海のように扱いにくいヤツとなること。

12.罵らないこと。
常に行儀良く、親切であること。

13.悲しい物語の映画を観ること(できれば英語で)。
言語のスキルと、夢見る才能を高めることになるよ。クレジットを観終えた瞬間に、映画を終わらせてしまわないように、自分の人生でも実践してみよう。この夏に体験してみよう。

14.きらめく太陽を感じながら、もしくは暑い夜のひとときに、「自分の人生がどうしたいのか」また「どうあるべきか」夢を描こう。
諦めることのないように、夏の間は自分ができる全てのことをやろう。自分の夢を追い求めるために。

15.良い人であること。

イタリア フィレンツエに到着 2014年6月23日
 〈イタリア フィレンツエ 2014年6月23日〉

――何にインスピレーションを受けて、このリストを作ったのか?

カタさんは33歳で、7年間教師をしている。この15の宿題は、夏がもつ“魔法”から生まれたという。「私自身も、夏にインスピレーションを受けてきました。夏は特別で、魔法のような時間です。夏は、学校で学んだことが、私たち日常に深く関係していることを、より深く理解する手助けをしてくれます」と語った。

――カタさんはどのように夏を過ごしたか?

「学生だった頃の夏を、完璧に覚えています。数年前のことした。スポーツや水泳、恋愛関係、ダンス、夢といったものに満ちていました」とカタさんはハフポストに語った。彼はまた、本を読むことが重要な役割を担ったことも覚えている。「これまで夏に読んだ本は、来るべき日々を明るく照らしました。そして、愛する人や親しい人々、喜び、そして今後立ち向かう課題に、新たな鍵を与えてくれました。
その時期に、文学や芸術への関心が生まれたのです。それは今でも決して衰えていません」

イタリアパドヴァ駅 →ミラノ 2014年6月22日 宏有氏撮影
 〈イタリア パドヴァ駅(パドヴァからミラノへ) 2014年6月22日〉

カタさんのリストで、生徒たちに「一緒に学んだ、新しく学んだ言葉を使ってみること」をすすめている。新しい言葉には、以下のようなものがある。

1.Philosophy(love of wisdom)哲学(知恵を愛すること)
2.Agape(mystic love)神の愛(神秘的な愛)
3.Unconscious 無意識
4.Nostalgia 郷愁
5.Ontological 存在論の
6.Nihilism 虚無主義
7.Solipsism 独在論
8.Hermeneutics 解釈学
9.Humanities 人文科学
10.Absurdism 不条理主義

⑭パドゥバ駅にて 2014年6月22日 宏有氏撮影
 〈イタリア パドゥバ駅にて 2014年6月22日〉

カタさんはまた、映画を見ることも勧めている。彼のお気に入りは、『ティファニーで朝食を』、『サウス・キャロライナ 愛と追憶の彼方』、『君に読む物語』、『ワン・デイ』、『マディソン郡の橋』、『永遠の愛に生きて』だという。

カタさんも、この夏、大きな計画をしている。初めての小説を書こうとしているのだ。フェスティバル用のシェークスピア劇を5作品、自身が監督を務めるという。多数の随筆も仕上げる。だが、自発性を残す余地も残すつもりでいる。


ヴェネツィア2014年6月19日
 〈イタリア ヴェネツィア 2014年6月19日〉


「夏は、何か予期せぬもの、また私たちの計画能力を超えたものが存在すると思います」とカタさんは述べた。「細かく全てを計画するのは好きではなく、夏の黄金の地平線が示してくれるでものを待つのが好きです」

ミラノ ガッレリア 2014年6月22日
 (イタリア ミラノ ガッレリア 2014年6月22日)


この投稿は当初、ハフポスト・イタリア版に掲載された。現在、英語に翻訳され各国に展開されている。



♪♪付記♪♪
 「年月日」の日付のあるカット写真は、宏有さんの了解のもとに載せています。


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