橘陰郷土かるた キタタチバナムラかるた

2015/ 11/ 28
                 
 *新年・冬

 お正月さまがやってきます。
 いつの時代ころまでだったでしょうか。子どもたちはお正月に「さま」をつけていました。
 元旦にはお年玉をもらいます。正月二日の午前中が書初(かきぞ)めの日です。床の間に飾ることができると「書初め料」が包まれます。本家には書初めを書いてから新年の挨拶に行っていたような記憶があります。お年玉と書初め料の熨斗袋が我が家の分も含めて、あっというまに四つも貯まります。

 タコアゲ、羽根つき、こま、竹馬、メンコ、箱ゾリ、竹スキー、エトセトラ…、新年は、「お正月さま」という神様が子供たちへ遊びを持ってきてくれます。
 あなたの「ふるさとの遊び」、どんな思い出がありますか。

 
 『ふるさとの遊び』(編者丸山知良.発行所フレンドリー株式会社出版会 好日社.昭和47〈1972〉年3月31日第1刷)のあとがきに、丸山知良氏は共著者の一人として、次のように述べています。
 「 回顧と郷愁による人びとのふるさとへの回帰は、時に多くの人を永遠の子どもごころにさそうのである。本書はそうしたすべての過去の子どもたちに捧げる若さの記録である。と同時に、これからの子どもたちへ、すばらしき遺産としての〈ふるさとの遊び〉があることを伝えたいとの念願から本書を企画したのである。従って、これは単なる回顧ではない。子どもたちに日本の遊びを知らせて、健全にして明るい、子どもらしい子どもの遊びを彼らの手に取り戻そうというのである。・・・」



 *カルタ

 長野県の小諸(こもろ)に住んでいた時には、小学校の校庭でのスケートや雪合戦など、外での遊びに事欠きませんでしたが、雪が降り積もっている時や夜など、双六(すごろく)、トランプ、いろはかるた、百人一首、将棋などで時を過ごしました。
 群馬県の北橘(きたたちばな)に住んでいた時に覚えたのが「上毛かるた」(昭和22〈1947〉年発刊)です。
 「あ」は「浅間のいたずら鬼の押し出し」ですし、「い」は「伊香保温泉、日本の名湯」、「う」は「碓氷峠の関所跡」です。

 小さい頃、かるたといえば「いろはかるた」でした。お江戸は、犬も歩けば棒に当る、論より証拠、花よりだんご・・・でしたね。一方、京は、一寸先は暗やみ、論語読みの論語知らず、針の穴から天をのぞく、二階から目ぐすり、佛の顔も三度などと、ことわざ辞典でもお馴染みのかるたが並んでいます。

 かるたは、また郷土(ふるさと)を読み込むことで、子どもたちが郷土(きょうど)を誇りに思い愛着を持ってほしいと願うメッセージとしても、地域の生活に溶け込んでいました。


 *「橘陰郷土かるた キタタチバナムラかるた」

 昭和12〈1937〉年4月17日の日付で、「橘陰(キタタチバナ) 郷(ム) 土(ラ) 読本(モノガタリ) ――郷土かるた解説――」と題して、「母校にある少年諸君に」の文中で「・・・単なる説明以外に皆様がよんで面白いようにと諸家の文章や村内の金石分文を借りて来て一種の郷土読本にしてみたい、・・・村の生活を愉快にし村の将来を豊かにしようと思わせるのはすべて郷土をよく理解する事の結果であります。」と、作者は述べています。

  


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