手打ちそば

2015/ 12/ 11
                 

 「ソバ」というと、杉浦日向子さんを思い出します。

 今、新潮文庫版の「百物語」を読み直しているところです。
 後掲「解説」のところで、高橋義夫氏は、「・・・日向子さんは絵筆をおいたと宣言されている。 すると、もはや『百物語』一篇を見おさめに、日向子流黄表紙は蔵にしまわれることになる。惜しむべし。といいたいところだが、御本人の決心が固いようだから、いたしかたない。ファンはこの文庫本を、形見おくりと思って、一生たいせつにしなければならない。・・・平成7年10月、作家」と述べています。
 彼女は、1958(昭和33)年11月30日に生まれ、2005(平成17)年7月22日になくなりました。ご存命ならば御年57歳となります。



 ―― たとえば、私たちは毎日その日の天候や行動内容によって最適と思われる服を選んでいるが、そんなふうに、ソバ屋を選ぶことが、真っ当なソバ客のたしなみであろう。 その日の気分にふさわしい店はきっとある。定番も冒険も、望みのまま。ただし、冒険の後に文句をいうときは、再訪する場合が鉄則。金輪際さようならなら、グチなしでさらり別れよう。 ――
と、日向子さんは「ソバ屋の客のたしなみ」で、おっしゃっています。
 《ソバ屋で憩う ―悦楽の名店ガイド101―新潮文庫 》

 ソバ屋の主が病気がちで、年内で店じまいするという話が、とある日の駅前の居酒屋での飲み会で出てきたこともあり、今までそれぞれ一度暖簾をくぐったソバ屋をあらためて再訪しようと思いたちました。
 勿論、今回は地元のソバ屋ばかりとなります。
 新そばの香りが鼻腔をくすぐるはずの師走のどこかの一日、あなたもソバ屋に出かけてみませんか。



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