出没!アド街ック天国  鴻巣の文化財 鴻巣の赤物制作技術 埼玉県生出塚埴輪窯跡出土品

2016/ 09/ 09
                 
 鴻巣市には、国指定重要文化財が2つあります。
 ひとつは、『鴻巣の赤物制作技術』〈※①〉で、「重要無形民俗文化財」として、平成23年(2011年)3月9日指定されました。

⑦鴻巣の赤物 -

 《赤物と呼ばれる玩具を制作する技術。赤物とは、桐のおが屑と正麩糊を練った生地を型に入れて成形し、赤く塗った獅子や人形のことで、子どもの疱瘡除けとして広く流通したもの。》と、埼玉県教育委員会公式サイトでその概要を伝えています。

 もうひとつは、「重要文化財:考古資料」として、『埼玉県生出塚埴輪窯跡出土品 〈埴輪41点、土師器5点、石製品6点、附埴輪残欠18点〉』〈※②〉が、平成17年(2005年)6月9日に指定されています。

③生出塚埴輪

 その概要は、《古墳時代後期。東日本最大規模の埴輪窯跡群出土遺物。円筒埴輪をはじめ、器財・家・人物・動物など各種の造形的にも優れた形象埴輪が出土。武装人物埴輪や正装男子埴輪は高さ130cm。》と記されています。


『出没!アド街ック天国』で放送された、行田市と熊谷市には、それぞれ「国宝」があります。行田市所在は、『武蔵埼玉稲荷山古墳出土品』〈「考古資料」:昭和58年(1983年)6月6日指定〉で、
さきたま古墳出土品①鉄剣

熊谷市所在は、『歓喜院聖天堂』〈「建造物」:平成24年(2012年)7月9日指定〉です。
聖天様①



 『アド街ック天国』、行田は2010年10月16日に放送され、№1は、「埼玉(さきたま)古墳群」でした。
さきたま古墳稲荷山古墳③ さきたま古墳出土品②

一方、熊谷は2008年4月19日に放送されましたが、「妻沼の聖天様」は8位でした。
聖天様②. 

仁王様③.仁王様④
仁王様①仁王様②.

『歓喜院聖天堂』が国宝に指定されたのが2012年でしたので、「聖天様」が放送日よりも前に国宝に指定を受けていたら、もっとランクが上になっていたのではないかなと想像してみました。

 2014年6月7日に放送された羽生市の、№1は「利根川」で、№2は「武州正藍染(ぶしゅうしょうあいぞめ)」です。
 坂東太郎の名でも親しまれている利根川の流域面積(16,840km²)は日本一です。四国のおよそ8割ほどの広さを誇っています。いにしえより利根川の水と共存してきた羽生の街ですので、推して知るべしと申せましょうか。

利根川⑤
 〈利根川〉

一方、2位となった伝統工芸の「武州正藍染」は、2008年に特許庁の地域団体商標に登録されていますが、国指定の文化財としては何等認定を受けていません。地元の人々に愛着を持って受け継がれてきたという長い歴史が栄えある地位を得たのだなと思いました。

武州正藍染③
 〈武州正藍染〉 (埼玉県観光課「ちょこたび埼玉」より拝借させて頂きました。)
 


 ここ鴻巣では、『鴻巣の赤物制作技術』と、『埼玉県生出塚埴輪窯跡出土品』の2つが、国指定重要文化財となっています。

⑨鴻巣の赤物 ⑮鴻巣の赤物制作技術その2.
『鴻巣の赤物制作技術』

生出塚埴輪② - ⑪生出塚埴輪窯跡出土品 -
歴史民俗資料コーナー『埼玉県生出塚埴輪窯跡出土品』
♪追補:2020年東京オリンピックの公式エンブレムが「組市松文」です。市松模様は格子模様の一種で、2色の正方形又は長方形を交互に配した模様のことをいいます。出塚遺跡出土の人物埴輪の袴の市松模様(ズボンの部分に格子状の線刻を施し、赤彩で色分けしている)は、埴輪に描かれたものとしては最古と言われています。


 私たちのまわりにほんのちょっと目をやるだけで、有名無名を問わず多くの「文化財」が息吹いているのが判ります。
 歴史を紐解く「鴻巣の文化財」に、もっともっと身近でありたいと思う今日この頃です。


〈※①〉『鴻巣の赤物制作技術』常設展示場
 会場:「ひなの里」(=鴻巣市産業観光館)
ひなの里正面鴻巣市産業観光館②
 住所:鴻巣市人形1-4-20
 電話:048-544-1730
 交通:JR高崎線鴻巣駅東口徒歩15分
    駅東口停留所利用市内循環バス・フラワー号北本駅東口行き
     人形町経由「元市町」下車すぐ
 駐車:・「ひなの里」道路隔てた斜向かいの「専用パーキング」
     ・人形浄水場
     ・パーキングこうのす
 開館:9:00~17:00
 休館:毎週水曜日(祝日に当る場合は翌日)、年末年始


〈※②〉『埼玉県生出塚埴輪窯跡出土品常設展示場」
 会場:「クレアこうのす」(=鴻巣市文化センター)
クレア鴻巣sl
 住所:鴻巣市中央29-1
 電話:048-540-0540
 交通:JR高崎線鴻巣駅東口徒歩20分
    駅東口停留所利用バス免許センター行き「免許センター」下車数分
 駐車:専用駐車場140台 開館:9:00~18:30(…受付時間とカカレテイマス。)
休館:・9月28、29. ・10月24、25. ・11月28、29、・12月26~31.
    ・1月~4、24、25. ・2月22、23. ・3月27、28.


ご参考:平成23年1月21日文化庁発表《国指定重要無形民俗文化財》 
【鴻巣の赤物制作技術】
(1)文化財の所在地埼玉県鴻巣市
(2)保護団体鴻巣の赤物保存会
(3)文化財の概要
①文化財の特色
日本の郷土玩具・人形は、土人形や張り子の製品が多くみられるが、本件は、近世以来の人形の産地である鴻巣市に伝承されてきた練物(ねりもの)
系統の玩具製作の技術であり、地域的特色が顕著である。大量生産の技術でありながらも、カマガタの製作から彩色、組立まで手間のかかる工程を、伝統的な製作技術を維持して行われており、製品の形状に合わせて型や技法を巧みに使い分けながら生地を成形するなど、熟練した技術を伝えている。
②文化財の説明
本件は、埼玉県鴻巣市に伝承される、赤物と呼ばれる玩具を製作する技術である。赤物は、桐のおが屑(くず)と正麩(しょうふ)糊(のり)を練った生地を型に入れて成形し、赤く彩色した獅子や人形などで、その色合いから赤物の名で呼ばれている。鮮やかな赤色の持つ強い呪術力への信仰から、子どもの疱瘡(ほうそう)除(よ)けとして広く求められてきた。
赤物は、獅子頭や天神、達磨、海老など数百種類に及ぶ。その製作は、タネと呼ばれる製品の原型から、松脂(まつやに)などの材料でカマガタと呼ばれる型をつくった後、生地抜き、乾燥、バリトリ、胡粉(ごふん)塗(ぬ)り、赤塗、組立の工程を経て完成となる。梅雨が明けた7月頃から本格的に製作が始まり、夏の期間は主に生地抜きの作業、秋から12月にかけて彩色、組立の作業が行われる。
子どもの無事な成長を祈願する民間信仰を背景に求められ、作られ続けてきた練物系統の玩具製作の技術として重要であり、伝統的な製作技術を有する伝承者を中心に保存会組織も結成されていて、伝承状況も良好である。



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