手打ちそば屋 雑感

2016/ 12/ 08
                 
 杉浦日向子さんが、ソバの味をあれこれいうなら、そのソバ屋に4回通ってからもの申せ・・・と、おっしゃっていたことを思い出しながら、書いています。



  ◇「手打ちそば屋さんの其の一」

 観光案内にも載っていて名の通ったお店のようでした。店構えもどっしりしていていかにも昔ながらのソバ屋さんという体(てい)をなしています。

 先客が支払いをこれからするようです。二人連れのうちの奥様と思われる方がお店の奥様と思われる方を呼び出して何か苦情をいっています。連れの旦那様と思われる方も同じようなことをお話しされているようです。

 その後暫し経って私たちも食べ終わって、支払いを済ませました。何かがおかしいなとは思ったのですが、レシートを受け取ってお店をあとにしました。何かが心にひっかかっています。

 それからちょっと経ってから、目的地に着きました。念のためにと思いレシートを見直してみました。注文していない料理が印字されていました。どうりで支払った額が思いのほか高かったということがこれで納得できました。

 観光地は一見(いちげん)の客が多いです。私のような客も結構おられるかも知れません。



  ◇「手打ちそば屋さんの其の二」

 「そばガイド」にも載っている人気店の一つです。お店の出入り口の横には作業場が設けられています。窓ガラスを通して手打ちの実演をみることができます。
 このお店の人気の一つは、直径〇×cmの大きななざるに山と盛られた△人前のそばです。△人で食べきることはとても困難に思える嵩(かさ)です。
 一人前のざるは530円となっています。こちらはそこそこの量です。
 出てきたそばをみましたところ、タテヨコのサイズすべて綺麗に整っていて、寸分の狂いのない製麺所製そのものの品行方正な麺が登場しました。
 
 観光シーズンになると、いつも行列ができていると評判の「手打ちそば屋」さんです。



  ◇「手打ちそば屋さんの其の三」

 目的地のちょっと手前に、「手打ちそば」と書かれた看板と幟を出していたそば屋が営業していました。
 お昼時です。暖簾をくぐりました。

 手打ちそばを注文しました。

 ちょっと時が経ちました。先客の家族連れだと思います。大勢の中の一人の男性の方が大きな声を出していました。
 どうも、このソバは手打ちでもなんでもない。スーパーマーケットに並べられているそばそのものだというようなことをお話しされていたようです。
 憤懣やるかたない雰囲気が、お店を出た後も男の人の後ろ姿に現れていました。

 観光地は一見(いちげん)の客が多いです。私たちもその一人になりました。


 
 ◇「手打ちそば屋さんの其の四」

 あちこち行くあちこちの通りでは、「手打うどん ・そば」と書かれた幟がめにつきます。

 「手打うどん ・そば」と書かれた幟がはためいているお店の暖簾をくぐりました。

 手打ちはうどんでしたが、蕎麦は規格品そのものでした。
 幟には、確かに「手打ちうどん・そば」と書かれてあり、「手打ちうどん・手打ちそば」とは書かれてありませんでした。



 ◇「手打ちそば屋さんの其の五」

 「手打ちそば」と書かれた幟がはためいています。

 お店に入りました。
 手打ちそばですね、地元産のそば粉を使っているのですかと、店主にお聞きしましたところ、幟は市販品の出来合いのものを使っているだけで、そばは手打ちではありません、という素直な言葉が店の奥から返ってきました。

 そういえば「そば」とだけ書かれた幟は、今までの記憶にないなあ・・・と、妙に感心したことを思い出しました。
 (「蕎麦」の幟は、どこぞの観光地で見たことがあったかも知れません。)



 お粗末、手打ちそば五題でした。



 




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