雲 桃子

2013/ 10/ 04
                 
 「田村信子」が「ノンちやん」の本名です。二年生になり、あさつてから級長(きゆうちよう)です。

 「鰐淵晴子」が映画で「ノンちやん」を演じていました。いつの頃のキネマだつたでせうか。

 

石井桃子 ノンちゃん 雲に乗る  雲に乗つてきた人へ――

ある春の朝

雲の上

ノンちやんのお話
 1 ノンちやんの家
 2 おとうさん
 3 おかあさん
 4 おかあさんつづき――にいちやんのよくばり
 5 にいちやん――にいちやんのあだ名
 6 にいちやんつづき――にいちやんぶたれる
 7 にいちやんつづき――にいちやんのいじわる
 8 にいちやんつづき――にいちやんとエス、にいちやんのうそつき
 9 ノンちやんのある日

おじいさんのお話
 1 ある日のにいちやん
 2 ハナ子ちやんの冒険(ぼうけん)

小雲に乗つて

家へ

それから

 あとがき

 装幀 挿絵 桂(かつら)ユキ子


 
 石井桃子さんのこと 吉田甲子太郎(よしだきねたろう)

 石井さんは心のきれいな人である。わたくしは、石井さんほど清らかな心をもっている人に、これまで、あまり会ったことがない。「ノンちやん雲に乗る」には、その心の美しさが、そつくりそのまま出ている。だから、この物語(ものがたり)は美しいのである。
 石井さんは本屋から頼まれて「ノンちやん雲に乗る」を書いたのではない。まつたく書きたいから書いたまでのことである。締切(しめきり)もなく、枚数の制限(せいげん)もなく、自分が書きたいとおりに、時間をかけて、ゆつくり書いたのである。だから、この物語(ものがたり)はりつぱな文学になっているのである。
 「ノンちやん雲に乗る」は戦後はじめて本になつたのだが、じつは、石井さんがこれを書いたのは戦争のさいちゆうだつた。あのはげしい空気のなかで、こんなにあたたかい、愛にみちた作品を書くことができたのは、石井さんが、どんなときにも、子どもたちのことを忘れない人であるからだと思う。



石井桃子さんは、昭和26年に、「ノンちゃん雲に乗る」で文部大臣賞を受賞されました。



ノンちゃん雲に乗る ノンちゃん雲に乗る 奥付
「ノンちゃん雲に乗る」 著者石井桃子 発行所株式会社光文社 発行昭和26年4月25日 定價220圓







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