夏の詩 ボルト

2014/ 07/ 16
                 

 今日のドイツの詩はパウル・ボルトの「夏の庭」である。絵で言えば、少々胃にもたれるドイツ表現主義ではない。
モダンなフランス比較的穏健な印象主義絵画に通ずる明るい詩である。スピード感も確かにあるし、神経細胞とい
った科学用語が登場し、ロマン派の詩人とは違う。


パウル・ボルト  夏の庭

鳥の群れが風に乗り庭を飛び跳ね
バラ14種咲き誇る白き家の
垣根の香りに酔いしれて
明るい芝床に降り立つ。

牧場を塗る黄色い坂道
風が舞う中、白い服の君は来り
盲人にも香る君の瞳 ―
― 神経線維に熱く咲く花。

熱帯の喜びが沸きあがる。青き空間に
幻影が光り輝く中、雲は雲が燃え上がる。
君は血のオーラと香の中。

君が連れ添った太陽 ― 愛の夜のこと。
金色のミツバチのごとく光は樹にぶら下がり
君の口を果実のようにかじる。

ボルト

 文・訳詩:「ヘ短調作品34 fminorop34」氏 

[パウル・ボルト 1885.12.31-1921.5.16 ドイツ]





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