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令和元年「NHK新人落語大賞」に、桂華紋

2019/ 11/ 08
                 
 落語家は逆ピラミッドで真打に

 1-2ふぐ鍋


 東西の若手落語家が大賞を目指して競い合う「NHK新人落語大賞」。
 今年は東の東京から78人、西の大阪から43人、合わせて121人の若手落語家が予選にエントリーしました。

1-1最終審査


 その中から精鋭6人が勝ち抜き、11月4日(月)、NHK大阪ホールで競演となりました。
出場したのは、桂華紋、古今亭志ん吉、笑福亭笑利、立川こはる、露の紫、柳亭市弥。

 1-5落語大賞決まる

 見事栄冠を勝ち取ったのは「ふぐ鍋」を演目にした、トップバッターをつとめた桂華紋でした。

1-3大賞は桂華紋.


司会は林家たい平と、落語をこよなく愛する南沢奈央。審査員は桂文珍、柳家権太楼、片岡鶴太郎、声優の山口勝平ほかの面々でした。


                 
        

監督蜷川実花 人間失格 太宰治と3人の女たち 

2019/ 11/ 03
                 
 定食屋秋の定番焼き秋刀魚

 1-1秋刀魚定食.


 この日、「人間失格 太宰治と3人の女たち」の映画をみるために、熊谷のティアラ21に行きました。
 シアターは8階にありますが、先ずは腹ごしらえということで、隣のビル3階(ビル間直結)の大戸屋で昼食をとることにしました。
 「生さんまの炭火焼定食」を注文しました。さんまは「二尾」、ごはんは「五穀米」、そして「少なめ」をリクエストしました。
 私は定食屋に入るときは、だいたいは焼き魚を注文することにしています。

 1-2さんま入荷しました


 ・・・私より後に注文した人のところには、次から次へとお膳が運ばれていきますが、私のところは素通りです。
 ・・・しばし待って、漸く目の前に供されました。
 ・・・私のはす向かいに座ったご婦人も、私どうようにさんま定食を注文していました。さんまは「二尾」、ごはんは「白米」、量は「ふつう」と答えていました。

 1-3レシート



 2-1シネティアラ21


映画の「人間失格・・・」ですが、太宰治の小説『人間失格』を擬えたものではなく、太宰と3人の女性との関係を、実話を織り込みながらフィクション作品として出来上がっていましたので、予見は見事に外れました。
 監督は、故蜷川幸雄の娘さん、蜷川実花さん。
 キャストに、太宰治=小栗旬、津島美知子=宮沢りえ、太田静子:沢尻エリカ、山崎冨栄=二階堂ふみ。といった陣容です。
 まさか斯様にこれでもかこれでもかと三者三様の濡れ場が画面一杯に満ち溢れてくる作品とはついぞ思いもしなかったので、びっくり仰天した一面も感じました。
監督蜷川実花は、性愛のシーンで描く「人間太宰治」をどこまで捉えようとしたのでしょうか。

 今まで見た太宰治を取り上げた映画(僅か3本にすぎませんが)は、すべて男性監督でしたので、女性監督ならではの太宰を描く様の一端を垣間見ることができたことは、とても味わい深く心に残ることとなりました。


                 
        

おしん 仁義を切る おひかえなすって

2019/ 10/ 08
                 
 しん怒髪仁義の渡世風何処

 2猿 奥殿彫刻_NEW - コピー (2).

 おしんの口上が恰好よかったですね。仁義を切ったあの科白です。

~ おひかえなすって!手前生国と発します。山形にござんす。
縁持ちまして中沢一家におります。
中沢健、妹分にござんす。
姓発します 姓は田倉、名は”しん”
何処いつ再び参りましても、ご一途さんお世話になりがしもんの粗相もんにござんす。
以降、向後面熊(きょうこうめんてい)お見知りおかれまして、よろしゅう万端お頼み申します。 ~


 8猿 奥殿彫刻_NEW - コピー (8).

 
仁義を切るといえば、「あっしにはかかわりのねえことでござんす」という中村敦夫の科白が大流行りになった、フジテレビ系列の『木枯らし紋次郎・原作笹沢左保』(昭和47年〈1972年〉主演中村敦夫.市川崑監修。同年映画上映主演菅原文太)を思い出します。〈註※〉


 7.

〈註※:テレビ放送『木枯らし紋次郎』主題歌「誰かが風の中で」
・作詞:和田夏十.・作曲:小室等.・編曲:寺島尚彦.歌:上条恒彦


が、知る人は限られた時代になったようで、一抹の寂しさも感じられるこの頃です。 
はてさて、仁義を切るという世界でありますが、いわゆる「やくざ」全般を称して「遊民」というのをご存知ですか。 文字通り「遊ぶ民」と書きます。

 6猿 奥殿彫刻_NEW - コピー (6).

 そろそろ「遊民シリーズ」に入りたいと思っていますが、その前に「やくざ」の呼び名について、その周辺領域も含めてここでお浚いをしておきたいと思います。


 9猿 奥殿彫刻_NEW - コピー (9)


「悪党」、「遊び人」、「あばずれ」、「徒者(いたずらもの)」、「ぐれたや」、「穀潰し(ごくつぶし)」、「極道‐者(ごくどう‐もの)」、「破落戸(ごろつき)」、「ずべこう」、「ちんぴら」、「的屋(てきや)」、「伝法野郎(でんぽうやろう)」、「渡世人(とせいにん)」、「無頼漢(ならずもの)」、「不埒者(のうふらい)」、「のめしもの」、「のらくら」、「羽織ごろ」(「やくざ」の別名の一つ)、「無頼漢(ぶらいかん)」、「ぶらつき〈または「ふらつき」〉」、「ペテン師」、「放蕩者(ほうとうもの)」、「みたくなし」(「やくざ」の人間をさしていう)、「無法者(むほうもの)」、
「やくざ」(「広辞苑第七版」:(三枚ガルタによる博打で、八(や)九(く)三(さ)の目が出ると最悪の手になることから)①役に立たないこと。用をなさないこと。まともでないこと。また、そのもの。②ばくちうち。やくざもの。【やくざ者】ばくちうちなどのならずもの。役に立たない人。無頼漢。
「与太公(よたこう)」、「与太者(よたもの)」、「ろくでなし」。 ・・・

 ・・・本日は、これくらいにしておきたいと思います。・・・


12猿 奥殿彫刻_NEW - コピー (12).





<NHK連続テレビ小説、令和元年10月4日(金)、BSプレミアム7:15~7:30『おしん』161話☆初回放送:昭和59年(1984年)10月22日〉

 ~~~・・・おしん(田中裕子)は、夜は、なるべく加代(東てる美)を加賀屋に帰すようにした。
早朝の仕込みと、朝の定食は、おしんの仕事で、加代は、昼前になっておしんの店へ来る。
おしんは5時間くらいしか、寝られない毎日であった。が、日を重ねるごとに客も増え、なじみの客もできて、おしんには働き甲斐のある店になっていた。
お加代が、接客をしていると、人相の怪しい二人組(「鉄」さん役を演じた宮口二郎さんは1995年に55歳で逝去、「秀」さん役を演じた冷泉公裕さんは2019年に71歳で逝去)が入ってくる。

 11猿 奥殿彫刻_NEW - コピー (11).

男「おしんってーのは、お前か?」
お加代「いいえ。おしんに何の用だ?」
おしんが奥から来て「おしんは、私ですが」
男「こんな虫も殺さないような顔をして、よくも阿漕な商売をしてくれるな」
おしん「阿漕な商売って、どういう商売ですか?」
男「めし屋は、めし屋をおとなしくやっていればいいんだ。それを酒なんて、出しやがって!商売には、商売の仁義ってもんがある。この店のおかげで、他の店がとっても迷惑しているんだ!」
おしん「私が、何をしたと?」
男「おめーんとこで、安い酒を出すからな、この辺の飲み屋、客減っているんだ」
おしん「そんなことだったら、他の店とウチと同じ値段で酒、出せばいいことじゃないですか?ウチだって、十分、儲けはあるんです。儲けすぎている思っているくらいだ」
男「黙って、酒出すのやめたらいいんだ!」
おしん「この辺のお店は、気に入らないことがあると、あなたたちを使って脅かしにかかるのか?気に入らないんだったら、自分たちで来ればいいのに」
男「なんだとー!」

10猿 奥殿彫刻_NEW - コピー (10).


お加代「おしん、逆らうのはやめよう」と言って、加代は男たちに「おめーたち、この店は、米問屋の加賀屋の息がかかっているの承知で来ているんだな?」
男「あぁ、そういえば、おめーは、加賀屋の」
お加代「あーわかっているんだったら、サッサと帰るんだ!」
男「俺たちは、加賀屋には、何の義理もないんでの。加賀屋もご隠居さんが、おられる間はお世話になった。けど、ご隠居さんが亡くなったら、加賀屋もおしめーだな!」
男「あー、帝国大学出だか、なんだか知らねーが、えらそーなツラした若造がよ、ふんぞり返って、あれでは加賀屋も長くはないんだな?」
お加代、財布からお金を出し「今日のところは、これで」と言って差し出すが、男に跳ね返される。
男「そんなはした金で、どうしろって言うんだよ?」
男「めし屋は、めしだけ売っていればいいんだ」

 8猿 奥殿彫刻_NEW - コピー (8).


おしん「おめーたちに、そんな指図される覚えはない!おめーたち怖く、こんな商売できるか!!!」
お加代「おしん!逆らうのはやめろ!」
おしん「出て行ってくれ!」
男「このあまー!!!」
男が、店のモノを荒そうとすると、おしん「素人衆に迷惑をかけないのが、お前らの仁義じゃないのか?」
お加代「やめれー」
男、店内のモノを荒しだす。
お加代「酒は出さない!言う通りにするから、今夜のところは、おとなしく帰ってください。お願いしますーーーー!!」
男「わかったか?」

 7.


おしん「冗談ではねー(#`Д´)ノ!!!!!!おれは、東京で露店でも商いしてきた!お前たちが怖くて、言いなりになっていたんでは、女子が立たない!おれに、文句あるんだったら、おれに文句言えばいいだろ!!!表、出ろ!!!何、ぼんやりしてるんだ?表に出たら、何したってかまわねー殴るも蹴るも勝手だ!」

外へ出ると、おしん、草履を蹴り脱ぐ。

 6猿 奥殿彫刻_NEW - コピー (6).


おしん「おひかえなすって!手前生国と発します。山形にござんす。
縁持ちまして中沢一家におります。
中沢健、妹分にござんす。
姓発します 姓は田倉、名は”しん”
何処いつ再び参りましても、ご一途さんお世話になりがしもんの粗相もんにござんす。
以降、向後面熊(きょうこうめんてい)お見知りおかれまして、よろしゅう万端お頼み申します」・・・~~~


 5猿 奥殿彫刻_NEW - コピー (5).

                 
        

50年前の8月27日『男はつらいよ』第1作公開。

2019/ 08/ 27
                 
 
 それを言っちゃあおしまいよセリフ借用火野正平


 遠山記念館 2019年2月10日訪問
 

 
火野正平さんのテレビ番組、『にっぽん縦断 こころ旅』。
2019年秋の旅は、富山を出発地として沖縄(9月23日~12月27日)までのシリーズとして始まります。
あれは、いつの放送のときだったでしょうか。
チャリオに乗った正平さんに、通りすがりのご婦人が声をかけました。はるか昔、週刊誌などを賑わした、彼の二マタ、三マタ疑惑のゴシップを念頭に置きながらの問いかけでした。
すかさず正平さんが返した言葉が、「それを言っちゃあおしまいよ」でした。

思い出します。
このセリフ(「それを言っちゃあおしまいよ」)は、今から丁度50年前の『男はつらいよ』の第1作(1969年8月29日公開)の喧嘩シーン、おいちゃんが言った「出てってくれ」の売り言葉に、寅次郎がおうむ返しに喋ったアドリブでした。
 監督の山田洋次さんが、この科白を気に入り、以降、脚本に多用するようになりました。

 そうそう、もうひとつ。
 石坂浩二主演のテレビ番組『やすらぎの刻 道』に出てくる女優陣。
原作・脚本の倉本聰さんが、あの人、この人を出演させていますが、その中の4人の女優さんは、『男はつらいよ』シリーズのマドンナ役に出ていた方々でした。
八千草薫さん、浅丘ルリ子さん、いしだあゆみさん、風吹ジュンさんです。
 そういえば、ルリ子さんは5回、マドンナ役をつとめていましたね。
 

 『男はつらいよ』、第50作目は、令和元年12月27日、公開が予定されています。
仮のタイトルは、『男はつらいよ お帰り 寅さん』。


                 
        

なつぞら アイスコーヒー代は誰が支払ったのか・・・

2019/ 08/ 03
                 
 おごるものおごられるものほどのよさ間尺とは違うつきあいのほど


 1-1山芋の花
  (「山芋の花」2019年8月2日.我が家の庭にいつのまにか自生している山芋。今年もたくさんの花です。)



 8月2日(金)の、NHK連続テレビ小説「なつぞら」。
 一久(〈いっきゅう〉=坂場一久〈かずひさ〉)さんが、奥原なつと待ち合わせした喫茶店に入ってきました。彼女がアイスコーヒーを飲んでいるのをみかけ、彼も、アイスコーヒーを注文します。
 「おつかれさま」と、なつ。
 「すぐ出てもいいけど、コーヒー止める?」と続けて一久さんに問いかけます。
 「いや、ちょっと話が・・・」と、一久さん。

 二人のやり取りが続いた後、なつは席を立って喫茶店を出て行きます。
 テレビ画面では、彼女がアイスコーヒー代を支払わずに出て行く様をずっと追いかけています。

 さて、ところで、なつは、自分の飲んだアイスコーヒー代を一久さんに支払わせたのでしょうか。

 私は、
「すぐ出てもいいけど、コーヒー止める?」
 というなつの言葉に、注意が注がれました。

 (喫茶店で待ち合わせしていた二人は、そこからどこかへ行くことを約束していたのでしょう。)

 この言葉には、すぐ席を立ってもいいように、支払いはすませてあるから・・・というニュアンスが、脚本家の意図として織り込まれていると感じ取ったのです。
 何となれば、そういう目論見があるからこそ、このセリフ、
「すぐ出てもいいけど、コーヒー止める?」
 を、この場で用意されていたという必然性を導き出しているのです。
 そうでないと、この場面でのこの不自然に発した言葉の意味合いが用をなさなくなるからにほかなりません。

諸兄はどのように思われましたか。
考えすぎ・・・
男が支払うのは当然・・・と、なつは思っている。
そんな細かな描写は、作者の意図するところではない・・・
枝葉末節にこだわることはない・・・
などなど・・・

此処までお付き合いいただいて、大変恐縮に存じます。