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ふるさと

2012/ 09/ 28
                 
ふるさとはありますか
ふるさとはどこですか

ふるさとを思う 幼少期
 三好達治 「測量船」より 雪
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

ふるさとを思う 小学時代
 萩原朔太郎 「氷島」より 帰郷21行中の前段6行.
わが故郷に帰れる日
汽車は烈風の中を突き行けり。
ひとり車窓に目醒むれば
汽笛は闇に吠え叫び
火焔は平野を明るくせり。
まだ上州の山は見えずや。
・・・

ふるさとを思う 中学時代
 室生犀星 小景異情より その二
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや 

ふるさとを思う 高校時代
 中原中也 「山羊の歌」より 帰郷14行中、9、10行と、13、14行.
・・・
これが私の古里だ
さやかに風も吹いている
 ・・・
 ・・・
あゝ おまへはなにをして来たのだと……
吹き来る風が私に云ふ

 
❀出典 新潮社版 日本詩人全集 全34巻中、三好達治=21(第4回配本)、萩原朔太郎=14(第2回配本)、室生犀星=15(第8回配本)、中原中也=22(第9回配本)による。

☆第1巻の島崎藤村が見当たりません。どなたか心当たりがある方は思い出していただき、田舎の本棚にそっと戻しておいてください。よろしくお願いします。
                 
        

洋酒マメ天国 蒐集家の散歩道 18

2012/ 09/ 28
                 
洋酒マメ天国 蒐集家の散歩道 18

洋酒マメ天国第18巻     発行所サントリー株式会社
著者  植草甚一       昭和43年12月30日発行


植草甚一
 明治41年東京日本橋に生まれる。家は木綿問屋だが早稲田大学理工学部建築科に入学。ただし、二尺四方しかない便所の図面をひいただけで中退。新劇に興味をもち、ついで昭和10年東宝に入社古本漁りばかりする劇場支配人となる。ただし映画への眼は抜群。昭和23年フリー。偉大な凝り性。ユニークなエッセイスト。洋書その他のコレクター。

洋酒マメ天国 収集家の散歩道 18

第1章 ボタンと天皇陛下
第2章 切手収集家は夜つくられる
第3章 道は古本屋へ通ず
第4章 映画は女でつくられる?
第5章 ああ"退屈"の心理学
第6章 金10円のヤマト糊

第5章 ああ"退屈”の心理学より
 ・・・とか酔ったあげくの喧嘩などが、ぼくの趣味には合わないときている。せいぜい散歩してウサ晴しをする程度だ。
 こうして退屈しているのは、ぼく自身に退屈しているのか、それとも世の中に退屈しているのか、どっちなんだろう。あまりにも退屈するものだらけなんで、わからなくなってきた。・・・