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めぞん一刻 高橋留美子  ビッグコミックスピリッツ創刊号から

2015/ 09/ 01
                 
 ビッグコミックスピリッツ(小学館)は、1980年10月(11月号)に創刊(※)されました。
 それから1987年の全161話まで、高橋留美子の『めぞん一刻』が連載されています。
 (※当初月刊、途中月2回に、その後毎週発行)
 
 
 そういえば、勤め人の端くれとして、『日経産業新聞』を創刊した時から購読したことを思い出しました。日経新聞に大きく「愈々『日経産業新聞』昭和48年(1973年)10月1日創刊」という広告が載ったので、勤めていた会社に定期購読をして欲しいと頼み込んだのですが、願いかなわず、自費で読むこととなった、産業・企業情報紙です(月曜から金曜までの日刊)。
 本社にいたときは、一刻、日経新聞、読売新聞、朝日新聞、そして、この日経産業新聞を自宅で定期購読をしていました。


ということなどはさておきまして、
『めぞん一刻』は、欠番もなく15巻全てが揃っています。段ボール箱に入れたままとなっていますが、先ほど、ウィキペディアで、「高橋留美子」、「めぞん一刻」を検索しましたら、懐かしさがこみあげてきました。



《めぞん一刻:
・ジャンル:ラブコメ・青年漫画
・作者:高橋留美子
・出版社:小学館
・掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
・発表期間:1980年11月号(創刊号) - 1987年19号(ママ)
・巻数:15冊(単行本・新装版)、10冊(ワイド版)、10冊(文庫版)、6冊(コンビニ版)
・話数:全161話


概要[編集]

「時計坂」という町にある「一刻館」という名の古いアパートの住人・五代裕作と、管理人としてやって来た若い未亡人・音無響子を中心としたラブストーリー。人よりも苦労を背負い込んでしまう世渡り下手な青年・五代裕作と、生来の鈍感さと亡き夫へ操を立てるがゆえの真面目さを合わせ持つ美貌の管理人・音無響子の織り成す恋愛模様について、周囲を取り巻く常識はずれの面々が住むおんぼろアパート「一刻館」を舞台に、高橋独自のリズミカルでコミカルな展開で小気味良く描かれる。1980年代の恋愛漫画の金字塔として名高い作品である。

「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)誌上において、創刊号である1980年11月号から1987年の19号にかけて全161話が連載された。連載は雑誌の発行ペースに従い月刊から月2回へ、さらに86年4月14日号から週刊へと変わった。また月刊時代は9回中8回で巻頭カラーを飾る看板連載であった。

作者は「週刊少年サンデー」で「うる星やつら」を連載し、小学館の青年向けと少年向けの各漫画雑誌の看板作家の一人であった。しかし作者は、双方とも自分の20代の作品だとして同時期に完結させている。

単行本は全15巻。2007年4月27日に新装版として再発売される。1992年から1993年にかけて、A5判のワイド版としても発売され、1997年には文庫版が出ている。1986年にはアニメ化と実写映画化がされ、1988年にはアニメ映画も作成されている。また、2007、2008年にはテレビ朝日系列でテレビドラマが2本製作、放映された。

物語

非常に古い木造アパート「一刻館」に新しい管理人、音無響子がやってきた[1]。5号室に住む浪人生の五代裕作は可憐な彼女に恋をする[2]。うら若い未亡人の管理人と年下の下宿人、ふたりの淡い恋愛模様を中心に、個性的な人々が集う一刻館の賑やかな日常を描く。

響子は夫の惣一郎を1年前に亡くし、未だ気持ちの整理がつかないでいた[3]。一刻館の大家である義父が彼女にこの仕事を薦めたのは、少しでも寂しさが紛れればという心遣いだった[4]。一刻館の住み込み管理人として働き始めた響子は、多忙な毎日を過ごす[5]。裕作の想いは知りながらも、いつも素知らぬ態度ではぐらかす[6]。それでありながら彼がガールフレンドと親しげにしているのを見聞きするとつい、やきもちを焼いてしまう[7]。他の住人たちは冷やかし半分、裕作の部屋に押しかけては彼の恋路の一喜一憂を酒の肴に連日宴会騒ぎをして楽しそうだ[8]。そしてもう一人、響子はテニススクールで知り合ったコーチの三鷹瞬からも熱心なアプローチを受けるが、一向に答えは出そうにない[9]。

歳月を重ねる中で彼らはそれぞれの岐路に立つ。大学を卒業し、就職浪人を経験した裕作は周囲の人達に助けられながら保育士を目指す[10]。犬が大の苦手だった三鷹は犬好きの見合い相手にベタ惚れされ、ひょんな勘違いが元で彼女にプロポーズするに至る[11]。しばらく続いた裕作―響子―三鷹の三角関係だが、徐々に響子は自らの裕作への想いに素直に向き合おうとする。ところが、それでもすれ違いの関係は続き、裕作とのもどかしい距離を縮めて楽になりたいと考えた響子は自ら彼に体を委ねる決意まで見せるが、裕作が響子の亡き夫を意識してしまったために不調に終わる。しかしながら、すでに二人ともお互いの気持ちが確かであると自覚する段階へと達していた。一刻館で二人きりとなったその晩、ついに結ばれて共に朝を迎えた裕作に対して、ようやく響子は本当はずっと好きだったことを告白するのであった[12]。

裕作との結婚を控え、響子は惣一郎の遺品を義父へ返すことにしたが、それは響子なりのけじめと裕作の気持ちを配慮してのことであった。遺品返却を報告するために響子は惣一郎の墓前へ赴くが、そこには偶然にも裕作がいた。惣一郎の墓前で裕作は、出会った時に既に響子は心に深く惣一郎を刻んでおり、そんな響子を自分が好きになった、だからそれゆえに、響子の惣一郎への想いをも全て含めてずっと響子を愛していくことを誓う。その裕作の言葉を気付かれぬ場所で耳にしていた響子は、裕作と出会えたことを亡き惣一郎は喜んでくれると確信する。改めて裕作の前に立った響子には、裕作と新しい人生を歩んでいくことに迷いは無かった。惣一郎の遺品について裕作は無理に返さなくて良いと言ってくれたのだが、響子は「いいの。……これでいいの。」と毅然と言い、惣一郎の墓前で改めて裕作との出会いに感謝するのであった[13]。

結婚後も裕作と響子は一刻館で暮らしている。翌年の春には長女、春香も生まれた。しばらくは共働きで、管理人の仕事も続けるつもりでいる。裕作は早々に新居を探すつもりでいたが、引っ越し代も馬鹿にならないというのが響子の言い分である。何よりここは、ふたりが初めて出会った場所なのだ[14]。

作品解説

時代背景・場所

 時代は連載と同じく進行し、西暦1980年代の初期から後期にかけて。連載当初はアメリカ経済の行き詰まりによる輸出の停滞など不況の真最中であり、不景気というセリフが何度か出るなど描かれる世相にも浮ついた雰囲気は全くない。

 舞台は架空の時計坂という街であるが、描かれる風景は西武池袋線の東久留米駅の北口の一帯がモデルではないかと指摘されている。連載当初、作者が東久留米市に居住していた。
 例えば「時計坂駅」は東久留米駅の各所がモデルとなっており、同駅の特徴が見て取れる[15][16][17]。連載当時の東久留米駅は現在の北口駅舎しかなく、原作中にみられる時計坂の描写の多くは、東久留米駅北口から徒歩数分圏内の町並みをモデルに作画されていることが愛好家らの研究[18]により発見されている。
 2009年8月1日の12時から17時までの5時間だけ、駅舎改築での取り壊しを前に地元商店街のイベントと連動して東久留米駅北口駅舎の駅名表示を時計坂駅に変更していた(その後2010年に駅舎は建替え)。
 しかし、物語が完結してからすでに20年以上経っているため、現在の町並みからその面影はわずかに確認できる程度である。なお、作者は当作品の連載中に、同じ西武線沿線の練馬区に転居しており、それと時を一にして東久留米の町並みが描かれることはほとんどなくなり、物語の初期と後期とで描写の違いが見られるようになる[19]。中期頃の原作に郵便物で「東京都練馬…音無響子様」(61話)と描写されるシーンが登場する。
  なお、「めぞん一刻」という名前のアパートは都内に実在するが、近年大手ディベロッパーにより新築物件に命名されたアパート名であり、当作品の連載経緯とは直接関係はない。

物語は、それまで作者が得意としていたSF色を一切排し、主人公の五代と管理人の二人の視点でアパートを舞台に繰り広げられる人情ドラマであり、転居するまで他の住人の影響を強く受けざるを得ないアパートの日常を描くという内容だった。
 その後、恋愛物語へと方向性を修正し作者が得意とするシチュエーションコメディとなり、すれ違いと誤解の繰り返しが各話の基本構造となっている。
 当時はすでに固定電話が普及していたが、五代は経済的余裕がなく電話を引けず、当初は管理人室の電話で取り次ぎを依頼し、すぐに共用(ピンク電話)が備えられた。なお6号室、2号室にも電話が引かれているが、その電話が使用される場面は1回しかなかった。
 裕作と、そのガールフレンドのこずえと響子の三角関係においてこずえから五代宛てにかかってくる電話をめぐって起こるトラブルを楽しむ悪癖を持つ住人らが取り継ぐなど、携帯電話が広く普及した現在ではまず考えられないシチュエーションから生ずる数々のすれ違いと誤解、住人たちの干渉などは、物語のための大きな舞台装置となっている[21]。


登場人物の特徴[編集]

 登場人物はそれぞれが際立った個性を持ち合わせている。「非常識のかたまり」とも言える一刻館の住人をはじめとして、アクの強いキャラクターたちが織り成す奇妙でおかしな行動の数々も、物語の重要な要素である。
 住人の苗字には、居住する部屋番号と同じ数字が入っている。ヒロインの響子の姓は零を意味する「無」を含んでおり、旧姓は千草である。住人以外の主要登場人物の三鷹瞬、七尾こずえ、八神いぶき、九条明日菜にも苗字に数字が入っている。
 際立った個性をもつ典型的なキャラクターを使い、回話ごとにキャラクターを軸に物語を展開させる手法はコメディの正統にあり、主要登場人物のキャラクターの系譜は他の高橋作品にもしばしば登場している。


作品のきっかけ[編集]

 高橋が大学時代に住んでいた中野のアパートの向かいにあった下宿屋の住人がトランシーバーでやり取りし合っているなどといった様子が面白そうだったことから、下宿屋の人間模様(喜劇)を描いてみたいというのがこの作品のきっかけであり、当初は恋愛作品の予定ではなかったという。
 初期には浪人の五代を一刻館の住人がからかうストーリーが多かったが次第に恋愛中心のストーリーになっていった。この下宿は1980年の春に取り壊され、連載を決めたときにはすでに建物はなかった[22]。


登場人物

一刻館の住人

 五代 裕作(ごだい ゆうさく)声 - 二又一成、CRめぞん一刻版 - 櫻井孝宏一刻館5号室の住人。
 善良で心優しいが優柔不断、トラブルに巻き込まれやすい典型的なラブコメの主人公である。 概歴5月4日生まれ。血液型はA型。作品中では明記されていないが、出身は作者の故郷である新潟県あたりを想定していると思われる。両親は健在で故郷で定食屋を営んでいる。 高校卒業後、浪人生として上京し、一刻館に入居する。当初は一刻館の非常識な他の住民に馴染めず頻繁に転居を決意しては断念する日々だったが、管理人として就任してきた音無響子に一目惚れし住み続けるようになった。1年間の浪人生活を経て三流私立大学に合格。大学では教育学部に在籍し、響子の母校である高校で国語科の教育実習を行ったが教職に就く意思はなく、就職活動は全て一般企業であった。大学を卒業するが、就職内定していた企業が倒産してしまったために就職浪人することになる。
 「しいの実保育園」でアルバイトを始め、その経験から保父(現在で言う保育士)を目指すようになる。なお、アニメでは就職浪人していないために大学4年目から1年ほどタイムラグが生じている。人員削減で保育園のアルバイトを解雇された後は、キャバレーにて宣伝部部員(呼び込み)や福利厚生部長(ホステス達の子供の世話係)として働く。2年近く専門学校に通って保育士免許を取得した後、欠員がでた「しいの実保育園」に保育士として正式に採用され、響子に求婚、結婚し翌春に長女・春香をもうける。
 人物・エピソード善良であるが意思が弱く流されやすい性格のため、要らぬ苦労を背負い込み、トラブルに巻き込まれることが多い。金魚すくいが得意で小さいころは「お祭り裕ちゃん」と呼ばれていた。高校時代はラグビー部に所属。五代の住む5号室は部屋の荷物が一番少ないという理由で一刻館の住人たちが集まる宴会場にされることが多く、試験勉強中などは、度々住人に邪魔されたりからかわれたりしていた。
 朱美と四谷曰く、五代は「一刻館の玩具」。手先が器用で、大学1年秋に成り行き上所属した人形劇サークル(入部当初を除き全くサークルには顔を出さなかった)では人形を、キャバレーではホステスの子供達のために積み木等の玩具を作ったりもした。物語当初は喫煙する描写があるが、途中から無くなる。アニメ版では響子のために禁煙したと発言している。妄想癖があり、響子のことを考えるたびに妄想してはしばしば壁や電柱などに頭から突っ込んでいく。響子に対しては「管理人さん」と呼んだり「響子さん」と呼んだりしていたが、響子と結ばれてからは「管理人さん」とは呼ばなくなり、最終話で挙式後は「響子」と呼ぶようになった。
 作者は五代がいつまでも童貞でいるのは「正しくない」という考えを持っていて、五代が独りで北海道旅行に行くエピソードで旅先で出会った大口小夏を初体験の相手にしようとしていたが、編集部から五代君は純潔を貫かなければならないと猛反対され、断念したらしい[23]。
 その後、五代の初体験は、坂本のおごりでソープランドに連れて行かれた話で曖昧に描かれたが、実際に体験したのかは不明。響子が五代に対して好きであることをなかなかはっきり言わなかったために五代は響子の愛情を確信できず、終盤に響子とベッドインしながらも前夫の惣一郎が気になって失敗してしまうが、後結ばれる。しかし、響子の心奥深くに残っている「惣一郎」に対し素直に「正直言って妬ましい」と惣一郎の墓前で心中を吐露するが、それすらも「響子の一部」として捉え丸ごと受け止める決意をする。
 同姓ということから、鹿児島県薩摩川内市の酒造メーカー「山元酒造」が製造する焼酎「さつま五代」(由来は所在地の「五代町」から)の広告に絵が使用されていたことがある。

 音無 響子(おとなし きょうこ)声 - 島本須美、CRめぞん一刻版 - 雪野五月本作のヒロイン。血液型はA型。
 若くて美人、スタイル抜群。本作の舞台となるアパート「一刻館」に住み込みの管理人として赴任する。その美貌に五代は一目で虜になり、常に気になるマドンナ的な存在となる。後に未亡人であること、五代より2歳年上であることが分かる。通称「管理人さん」。キャラクターのモデルは女優の夏目雅子[24]。また、原作者の高橋留美子は自身の性格に一番近いキャラクターとして音無響子を挙げている。音が無いのに響く子というのはサイモンとガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」と同じ構造の矛盾語法であり、本人の矛盾した行動を象徴している。 概歴女子高である私立桜ヶ丘高校(アニメ53話より)の出身で、テニス部に所属していた。講師として赴任してきた音無惣一郎と出会い、高校卒業後、両親の猛反対を押し切って惣一郎と結婚する。しかし、結婚して半年足らずの翌年春に惣一郎は亡くなってしまう。
 失意のどん底にあった響子だが、惣一郎の父・音無老人の取り計らいでアパート「一刻館」に住み込みの管理人としてやってくる。野良犬だったペットの犬も当初は「シロ」の名で呼ばれていたが、夫の死後「惣一郎さん」という名前で接している。音無老人や母親は響子に再婚を勧めて(実父は再婚に反対)いたが、響子は気持ちの整理が付けられず、音無の姓を名乗り続けていた。「非常識のかたまり」の一刻館の住民や周囲の人々との触れあいや生活は、少しずつ響子に笑顔を取り戻させ、失意と喪失感に覆われていた心を和らげていった。五代については一刻館に赴任した当初から少々出来の悪い弟の面倒を見るように世話を焼いていた。
 そんなある晩、五代が酔った勢いで響子を好きだと叫んだことから五代の自分への想いを初めて知り、異性として意識し始める。テニスクラブのコーチ・三鷹瞬からもアプローチを受け両者の間で揺れ動きながらも、五代の心根の優しさや厚意に絆され、次第に心惹かれて行く。しかし響子は、五代への恋慕の情は亡き夫への想いを「嘘になってしまいそうで…」と自問自答し、自分の気持ちに戸惑いを感じていた。そのため五代の気持ちを受け入れることにも躊躇していた。ある出来事から三鷹は他の女性と婚約し、五代とも決定的な破局寸前にまで至る騒動が立て続けに起こった。それらの誤解が解けた時、自分の気持ちに素直に向き合い結ばれるに至る。五代の就職後、プロポーズを受け、再婚を決意し、準備を進めるも惣一郎の思い出の品を前に悩む姿もあった。
 そんな姿を五代も見ており、その心に棲んでいる惣一郎の存在も否定せず受け入れてくれた五代に「あなたに会えて本当に良かった」と感謝していた。結婚後、翌春に長女・春香を出産する。人物・エピソード「音無」は結婚後の苗字で、旧姓は「千草(ちぐさ)」。幼少時は父親が転勤族であったため各地を転々としていた。普段は穏やかでいつも微笑みを絶やさない。基本的に明るく快活で優しい性格の反面、非常にヤキモチ焼きで世間知らずであり、思い込みも激しい。また、親譲りの鈍感な面もあり、三鷹の犬恐怖症に最後まで気付かなかったり、五代の「響子さんの作ったみそ汁が飲みたい」という遠回しの求婚を文字通りに解し、味噌汁を用意するなど、天然ぶりを発揮することもしばしば。自分が五代や三鷹に求められている存在だと自覚している。しかし、両者に対してはっきりした態度を取らず「ぬるま湯」の状態の逃避をするも、五代や三鷹が他の女性と仲良くしているのを見聞きしただけで、真意を確認せぬまま自分の中で勝手な解釈をし、独りよがりに不機嫌になり、キツく当たっていた。特に五代に対しては、女友達から日に何度も電話があるだけで嫉妬し、それに応対している五代の言動を目にするのも耐えられず、それまで管理人室で取り次いでいた黒電話とは別に「アパートの住人用」との名目でピンク電話を設置してしまったほどである。こずえとのデートに出かける際は「ネクタイを直してあげる」と称して首を絞めたり、いぶきと腕を組んで仲よさそうに学校へ向かう姿を見送る際には笑顔のまま掃除用の竹ぼうきをへし折るなどもした。しかし、雰囲気が高まると自ら五代にキスしようとするような思わせぶりな仕草を見せたり(実際にハプニングも含めて数回キスしているが、響子の側からのキスの方が多い)、また五代の帰宅時間だけは曜日ごとに把握して庭先で出迎えるなど、五代に好意を持っていた。ただ、前述のような理由から直接「好き」と言葉ではなかなか言えなかった。
 結局一刻館の管理人室で五代と結ばれた時に初めて「ずっと前から好きだった」ことを告白したが、作中で響子が五代に対して愛情を直接言葉で表現したのはこの一度きりだった。前夫の惣一郎を亡くしたことは(特に物語の序盤では)響子の心の奥底で深い傷になっており、五代のプロポーズを受け入れる時も「1日でいいから自分より長生きして…。一人ではもう生きていけそうにないから」とその胸のうちを吐露し、五代も決して響子を一人にしないことを約束した。自動車運転免許を取得している。海水浴に出かけた際、三鷹が体調不良から運転できなくなった際には帰路の運転をかってでたが、教習所卒業以来運転をしたことがないペーパードライバーであり、ハンドルを握ると性格がいつにも増して強気になる上に、緊張から周囲に気を配る余裕が無くなる。同乗していた三鷹と五代が顔面蒼白で引きつるほど荒々しい運転をした。また、一刻館の雨漏りを直すために屋根に上がって応急処置の大工仕事をしたり、停電したときには「簡単な電気工事なら多少の心得がある」と修理をするなど、意外な一面を垣間見せている。
 「ヒヨコのエプロン(胸に“PIYO PIYO”の文字と、ヒヨコのイラスト入り。ベースカラーは主にピンクか黄色 )」と、「竹箒」が、響子のトレードマークであり、代名詞的存在となっている。五代が一刻館から出入りするときは特に、深夜・早朝にかかわらず玄関前を掃除していることが多い。竹ぼうきで掃く音で響子の機嫌の善し悪しがうかがい知れることも少なくない(上述のようにいぶきと五代が腕を組みながら学校へ行った際には竹ぼうきをへし折ったことすらある)。
 五代にセクハラ(例:屋根から落ちそうになって五代に救われた時に胸を触られた、スカートをめくられた)を受けた時などに本気で怒り、平手打ちを食らわせたことも数多い(第2話など)。第8話にて初めて五代に食らわせた。(一刻館前にて五代が響子が好きだと絶叫したため。)また劇場版完結編にて一の瀬花枝から結婚祝に手製のエプロンをもらうシーンがあり、こちらは「ニワトリのエプロン(胸に“KOKE KOKE”の文字と、ニワトリのイラスト入り)」となっている。同じ小学館の漫画『鉄子の旅』で、「横見の妄想」シーンにゲストで登場。これは作者の菊池直恵に高橋が協力して、特別に描き下ろしたものである。PIYOPIYOエプロンに関係がある作品・キャラ作者の代表作「うる星やつら」の諸星あたるの母もPIYOPIYOエプロンを着用している場面がある(うる星やつらのテレビ版アニメ・第78話において、紫色のPIYOPIYOエプロンを確認できる)。
PIYOPIYOエプロンは椎名高志などから、オマージュの小道具として広く使われている。「銀河英雄伝説」のフレデリカ・グリーンヒルもPIYOPIYOエプロンを愛用している(OVA及び第60話「魔術師捕わる」やエンディングでのカットで確認できる)。
 「機動警察パトレイバー」の山崎ひろみは炊事シーンでエプロンではなく割烹着にPIYOPIYOひよこをつけているのを確認できる(テレビアニメ第26話など。高橋作品のアニメ版キャラクターデザインも幾たびか手掛けた高田明美らの遊び心によるもの)。
 作者の代表作「境界のRINNE」のヒロイン・真宮桜も、想像の中でピンクのPIYOPIYOエプロンを着用するというオマージュが施されている(テレビアニメ第12話より)。

その他、(高橋作品に限らず)多くの作品にPIYOPIYOエプロンが登場する。

一の瀬 花枝(いちのせ はなえ)声 - 青木和代一刻館1号室の住人。

 一の瀬氏(いちのせ し)声 - 矢田稔一の瀬花枝の夫。

 一の瀬 賢太郎(いちのせ けんたろう)声 - 坂本千夏一の瀬夫婦の一人息子で小学生。

 二階堂 望(にかいどう のぞみ)声 - 堀川亮(テレビ版アニメには登場せず。劇場版には登場)一刻館2号室の住人。

三越 善三郎(みつこし ぜんざぶろう)声 - 堀勝之祐(テレビ版アニメのオリジナルキャラクター)アニメ版50・51話で一時的に一刻館3号室の住人となる。

四谷(よつや)声 - 千葉繁職業不明、年齢不詳、趣味はのぞき。これが四谷のすべてである。一刻館4号室の住人で、五代の隣人。下の名前は不明[25]。


 六本木 朱美(ろっぽんぎ あけみ)声 - 三田ゆう子一刻館6号室の住人。同じ町内にある一刻館の面々のいきつけスナック「茶々丸」に勤務している。



 惣一郎(犬♂)(そういちろう)声 - 千葉繁響子の愛犬。年齢不明。響子の亡夫・惣一郎が帰宅途中に買った焼き鳥に釣られてついて来て、そのまま音無家に居ついてしまった野良犬で、風采の上がらない雑種の白犬(賢太郎曰く「白くてじじむさい犬」)。


 三鷹 瞬(みたか しゅん)声 - 神谷明東京都出身(原作では否定せず、アニメでは肯定していた)。響子や一の瀬ら、近隣の住人が多く通うテニスクラブのコーチ。主婦の参加が多いクラスを主に受け持っており、他に女子大にも出向いてコーチをしている。響子より5歳ほど年上(「あぶない夜」より)。白い歯が爽やかに輝く笑顔が自信と余裕を表している。また両親、妹(写真のみの登場、物語中盤で結婚)、叔父も笑顔と共に歯が輝く。容姿端麗、スポーツ万能(ただしアイススケートは当初全く滑れなかった)。一流大学卒(一の瀬ら主婦たちの情報)。家賃20万程度の高級マンションに独り暮らし、実家も資産家。料理の腕前は恋敵の五代もうまいと認めざるを得ないほど。性格は明るく快活で闊達。社交的で気遣いも細やか、女性にもてるという典型的なライバルキャラ。自身が資産家の御曹司であること自慢などはしないが、「お金では愛は買えないが、お金があった方が愛は潤う」とお金があることに対して響子に吐露していた。女性に対しては特に紳士的で、自然に手を握ったり肩を抱いたりと手馴れており、キザな所作も様になる。響子へのアプローチも実に堂々としていて自信に溢れている。あからさまに響子を特別扱いする時もあるが、老若男女問わず誰に対しても紳士的な対応ができる。響子の過去(夫との死別による失意など)も承知しており、全てを包み込む意思を示している。響子に対してはほとんど「音無さん」と姓で呼んでいた。原作では愛車が日産・シルビアだが、アニメではトヨタ自動車がスポンサーになった際にトヨタ・ソアラに変更された。非の打ちどころがない強力な五代の恋敵であるが、響子は三鷹の強引なまでのアプローチに対して穏便にかわそうとすることが多い。しかし、それに負けじとさらに押してくる三鷹を響子も断り切れず、二人で出掛けることも度々あった。響子をスマートにエスコートし大切に扱う誠実さ、時に強引にも見える行動力で自分をただの異性の友人ではなく、何れは恋人として認めさせる自信が三鷹にはあった。ただ、(本人曰く)唯一の弱点であり障害とも言えるのが、幼児体験から来る極度の「犬恐怖症」。周囲には隠しているが、犬種問わず鳴き声を聞いただけで鳥肌、近付かれるだけで顔色が悪くなり、ひきつけを起こし卒倒寸前になるほど。しかしなぜか犬に好かれる傾向があり、擦り寄られることが多い。響子の愛犬・惣一郎もやけに三鷹を気に入っており、顔を嘗め回すほど懐いている。その姿を見た響子は三鷹の犬恐怖症に気付かずにいた(同様に明日菜の愛犬にも懐かれたことから、明日菜にも“三鷹は犬好き”と誤解される)。物語後半で犬恐怖症のためにひどい誤解を受けた三鷹は、ついに意を決し自ら犬を飼っての特訓をして恐怖症を克服するが、皮肉なことに自分の愛犬の行動から生じた誤解が元で響子への想いを諦めざるを得ない結果になった。後にその誤解が解けたため、響子に再びアプローチをするのかと五代は警戒していたが、潔く諦め、五代の恋を応援した。その後も五代や響子との交流は続き、二人を祝福し、励ます言葉をかけるなど成熟した紳士の態度を一貫している。

 七尾 こずえ(ななお こずえ)声 - 冨永み〜な五代のガールフレンド。独特の無邪気さや積極性でエピソードのきっかけを作ることが多い。人の話を最後まできちんと聞かない、思い込みが激しいなど響子と少し共通する部分があるが、不思議ちゃんの要素が加味されるので響子の性格と被らない。


 八神 いぶき(やがみ いぶき)声 - 渕崎有里子53話より登場。血液型はAB型。五代が響子の母校へ教育実習に行った際、受け持ったクラスの委員長で当時高校2年生。

 五代 春香(ごだい はるか)最終話に登場。五代と響子の間に生まれた愛娘。桜の季節に誕生。

音無響子の縁者
音無 惣一郎(おとなし そういちろう)声 - 田中秀幸響子の亡夫。

 音無惣一郎の父声 - 槐柳二名は不明。

 (音無)郁子(いくこ)声 - 荘真由美惣一郎の姪。明るく元気な性格で、響子を「おばさま」と慕い、五代を「おにいちゃん」と慕っている。

 郁子の母声 - 峰あつ子惣一郎の実姉あるいは義姉。

千草 律子(ちぐさ りつこ)声 - 松島みのり響子の実母で、夫ともに都内のマンションに在住。家の中では夫より発言力があり、主導権を握っている。

 響子の父声 - 富田耕生響子の実父で名は不明。一人娘の響子を溺愛しており、サングラスにマスク姿で一刻館前に張り込んだり尾行したりして、変質者と間違われることが何度かあった。

 上荻先生声 - 沢田敏子八神の担任で響子の恩師。原作では姓名不詳。五代裕作の縁者

五代 ゆかり(ごだい ゆかり)声 - 京田尚子五代の父方の祖母。働く両親の代わりに五代を育てた。矍鑠(かくしゃく)としており、上京時にはディスコにも繰り出すほど。一刻館の住人たちの酒盛りのペースについていけるほど酒に強く、泳ぎも得意(自称「若いころは浜の女王」だが、裕作曰く「スルメ」)。毎年自分で梅酒を造っている。三鷹に負けじと歯が光る。新潟弁を話す。一人称は「オレ」たまに「ワシ」という場合もある。アニメ版では一刻館にたびたび遊びに来ていた。五代との結婚が決まって実家を訪れた響子に、自分が若い頃に夫からもらった指輪を託した。また、劇場版アニメ(完結編)では、響子宛に五代を託す旨の手紙を送った。

 五代の家族祖母・ゆかりのほか、定食屋(屋号は「定食五代」)を営んでいる両親がいる。後に姉とその夫・正一が脱サラし、店を手伝っている。姉夫婦の娘の名前は、みっちゃん。

 五代 晶(ごだい あきら)裕作の従妹。幼少の頃は色黒でボーイッシュ。

その他
マスター声 - 若本紀昭スナック「茶々丸」のマスター。茶々丸の2階が住まい。作中の数少ない常識人だが、草野球の賭け試合ではかなり必死だった。家出中で苦労している五代が一刻館に戻れるよう、響子の誤解を解くなど、大変親切な面を持つ。既婚者だったが、最終話で長年の別居の末離婚したことを朱美に伝え、彼女と結婚する。

 九条 明日菜(くじょう あすな)声 - 鶴ひろみ原作101話、アニメ57話から登場。

 坂本(さかもと)声 - 古川登志夫五代の悪友で下の名前は不明。同じ予備校から同じ大学に進学した同期。

 飯岡声 - 富山敬五代のアルバイト先のキャバレーバニーのマネージャー。原作では名前がなかったが、アニメ版で「飯岡」という名前が付いた。

 黒木 小夜子(くろき さよこ)声 - 島津冴子(テレビ版)、

 榊原良子(劇場版)五代の大学の同級生。人形劇クラブに五代を誘う。卒業後「しいの実保育園」に勤務。

 早乙女声 - 大竹宏五代が大学時代に所属した人形劇クラブの部長で、通称ブチョー。。

マッケンロー(犬♂)三鷹が犬恐怖症克服のために飼い始めたポメラニアン。雄。

サラダ(犬♀)明日菜の愛犬のうちの1匹で、ポメラニアン。三鷹の飼い犬のマッケンローと出会って一目惚れしてついて行く。

一刻館

 東京近郊の時計坂という町にある木造2階建ての建物で、本作の主な舞台。この建物には時計塔があり、そこから一刻館という名前がつけられた。建物としては大変古く、床板がよく壊れ白アリが住み着いたりしていた。なお、アニメ版では築70年となっている。何回も壊れかける危機を迎えたが最終話まで壊れることなく持ちこたえた。

原作第4話で一度だけ時計台の鐘が鳴った。またアニメ3話で昭和15年3月13日に記された壁書きや戦時中の古い写真、当時の物品などが描写されており、戦時中の空襲を免れたとの設定の建物である。

一刻館での主な行事として、一刻館メンバーによる宴会がある。主な宴会場所は5号室の五代の部屋である。入居祝いの場合はその入居者の部屋で、水道修繕祝いの場合は水道前の廊下など様々なお祝い事にかこつけると、そのお祝いに関する場所でやることも多い。毎年のクリスマスでも、スナック茶々丸で一刻館メンバーなどで行われている。

全6室の他、管理人室(八畳)、トイレ×2、時計小屋があり、1階は六畳+四畳半、2階は六畳一間である。ただし、アニメ版では1階専有部分は六畳一間のみである。浴室設備はない。屋根の時計台は壊れているため、常に10時25分を指しているが、まれに別の時間を指していることもある。なお、アニメ版では構造がやや違い、時計台の文字盤がローマ数字だったり、玄関の石段の数や形が違う、消火器などが設置されている。

原作では建物全体が長方形に描写されているにもかかわらず、1階・2階の間取りが大きく異なることや、管理人室にむかう通路の長さと管理人室の大きさとの不均衡など設定上でのアンバランスさが見られる[27]。アニメでは2階の通路を不自然なほど広くとることや建物全体のリバランスなど(管理人室は母屋からはみ出した構造になっている)で対処している。

入居者についての詳細は#登場人物を参照。各部屋の入居者は以下の通りで、名前に数字が入っている。なお、管理人室は0号室とみなす。
管理人室:音無響子→空室?(引退騒動)→響子→空室?(家出)→響子→五代、響子、春香
1号室:一の瀬一家
2号室:空室→二階堂望→空室(アニメでは空室)
3号室:空室(アニメでは途中で三越善三郎が入居)
4号室:四谷
5号室:五代裕作→空室(家出)→五代→空室(管理人室に移る)
6号室:六本木朱美→空室



コミック副題一覧

ビッグコミックスピリッツ創刊号より連載。第10話の1981年6月よりスピリッツの月2刊化、第124話の1986年4月からは週刊となっている。副題は、唄の題名やことわざや名セリフなど何かをもじったものや、そのまま採用したものが多い。