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亀山郁夫とカラマーゾフの兄弟

2015/ 12/ 30
                 
 こんにちは。
 もう12月30日なのですね。
 昨日が、ロシア文学者の米川正夫が他界(享年74歳)して50年の日でした。
 
 これからの文章は私の備忘メモともなっていますので、「アッ また長い文章・・・」と感じとった方は、スルーしていただければとも思います。



講談社発行の小林秀雄〈全論考〉「ドストエフスキー」(1966年6月10日第一刷發行 定價480圓)の207㌻から240㌻まで『カラマアゾフの兄弟』の論考が載っています。
 その末尾には 「 (未完)  (1942年9月) 」 となっていました。

①小林秀雄 ドストエフスキー
 小林秀雄〈全論考〉「ドストエフスキー」


 1959年から1963年までの間に発行された河出書房新社刊の「世界文学全集」(グリーン版第一集)は、全48巻+別巻7冊となっていますが、ドストエフスキー作品は、その18に「罪と罰」、19、20に「カラマーゾフの兄弟 Ⅰ・Ⅱ」がおさまっています。米川正夫訳です。


 亀山郁夫の恩師、原卓也訳の「カラマーゾフの兄弟」は、新潮世界文学より1971年に刊行されています。(原卓也:2004年10月26日、享年74歳で他界)

 亀山郁夫訳の「カラマーゾフの兄弟」は、「1」の2006年9月から「5 エピローグ別巻」の2007年7月まで1年弱の間に発行されました。(光文社古典新訳文庫)

 その後、僅か2か月で、「『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する」(光文社新書)を刊行しています。

 そして、その8年後「新カラマーゾフの兄弟 上」、「新カラマーゾフの兄弟 下」が、今年の11月22日同時に発刊となっています。


 
 教会に通っていた日々と、米川正夫訳のドストエフスキー作品を読みだした頃と、時期が重なっています。
 当時のいわゆる外国ものの小説には、キリスト教というバックボーンがいつも見え隠れしていました。
 ヨーロッパ音楽も然りですね。
 本を読み解く以前に、宗教とは何ぞや、何も知らないで何の小説ぞ・・・という気持ちもあったのかも知れません。

 翻って、中原中也の「山羊の歌」。
 あの詩集のタイトルも中也が「羊」になりえなかった自分を照らし合わせて「山羊・・・」と名付けたというのも、背景には「キリスト教」(中也の祖父母が敬虔なカソリック信徒)というものが横たわっていたと、大岡昇平はその著書で述べています。
 ちょっと脱線したついでに、来年は申年、今年は「羊」でしたが、干支の羊の意味の由来を辿るのも一興かも知れません。



 話を戻します。
 「新カラ・・・」を読むにあたり、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」のストーリーをそれなりに関連付けて知っていないと、頭の中がこんがらかってしまうのではないかという気持ちが大きく広がりました。
  米川正夫訳の「カラマーゾフの兄弟」を読んでから50年以上経っています。曖昧な記憶頼りでは小説全体像と構造、そして作者の構想が浮かび上がってきません。
 
 ということで、次のように読み進めてみました。
1.「カラマーゾフの兄弟5 エピローグ別巻」
   巻末の「訳者あとがき」354㌻~365㌻
2.「カラマーゾフの兄弟5 エピローグ別巻」
   巻末の「ドストエフスキー年譜」 158㌻~167㌻
3.「カラマーゾフの兄弟5 エピローグ別巻」
   解題「父」を殺したのはだれか 169㌻~353㌻
   「年譜」 158㌻~167㌻
4.「カラマーゾフの兄弟5 エピローグ別巻」
   「ドストエフスキーの生涯」 65㌻~157㌻

カラマーゾフの兄弟 エピローグ別巻⑤ 亀山郁夫 -
「カラマーゾフの兄弟5 エピローグ別巻」:〈後段〉


 読み終わってから、
5.「新カラマーゾフの兄弟 上」(662㌻)を読み始めました。
   この著作は亀山郁夫氏の初めての長編小説ともなりました。

新カラマーゾフの兄弟 上 亀山郁夫
 「新カラマーゾフの兄弟 上」


 「新カラ・・・上」を読了しましたが、何かしら奥歯に物が挟まったというか、何というのか、いわく因縁言い難し・・・感に襲われました。
 まず思ったことは、
 「『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する」
 を先に読んでおけばよかったかな。と。

②カラマーゾフの兄弟続編を空想する 亀山郁夫
 「『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する」

6.「『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する」を次の順序で読み進めました。
 -1.余熱の書――あとがきに代えて 273㌻~277㌻
 -2.おわりにもう一人のニコライ、ふたたび自伝層へ 261㌻~270㌻
 ―3. 1㌻~260㌻

そして、
7.「新カラマーゾフの兄弟 下」(769㌻+参考・引用文献一覧)を、一気呵成に読み切りました。

新カラマーゾフの兄弟 下 亀山郁夫 



 読後感想文をそれなりに書こうとするには、ちょっと時間が必要です。
 いろいろな思いが錯綜しています。

8.これから、亀山郁夫訳の「カラマーゾフの兄弟」(1巻443㌻、2巻501㌻、3巻541㌻、4巻700㌻、5巻365㌻中の巻頭「エピローグ」~63㌻まで。以降ページも再読するつもりです)を全篇を通して読み進めることにします。
 全て読み了ったのちに、「新カラ・・・」も含めて、「亀山郁夫のカラマーゾフの兄弟」について感想を述べることを思い描いていますが、どうなることになりますやら。 

カラマーゾフの兄弟① 亀山郁夫
 ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟①」 亀山郁夫訳

カラマーゾフの兄弟② 亀山郁夫
 ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟②」 亀山郁夫訳

カラマーゾフの兄弟③ 亀山郁夫
  ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟③」 亀山郁夫訳

カラマーゾフの兄弟④ 亀山郁夫
 ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟④」 亀山郁夫訳

カラマーゾフの兄弟 エピローグ別巻⑤ 亀山郁夫 -
 ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟⑤」 亀山郁夫訳

 
 最後までおつきあいありがとうございました。