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妻沼聖天山 貴惣門 百年のときを超えて建立

2019/ 04/ 06
                 
 妻沼聖天山には、平成24年(2012年)7月9日に指定された国宝(「歓喜院聖天堂」)が一つと、二つの国指定重要文化財があります。
そのうちの一つは旧国宝で昭和35年(1950年)8月29日に指定された工芸品の錫杖(「御正躰錫杖頭」)で、もう一つが平成14年(2002年)5月23日に指定された建造物の門(「貴惣門」)です。
また、境内には、国登録有形文化財が九つあります。

  貴惣門は、聖天堂の伽藍と並び特徴的な建造物として知られています。
寛保年間(かんぽうねんかん.1741年2月27日~1744年2月21日)に企画された貴惣門の建立は、100年以上の歳月を経て弘化4年(1847年)11月に再び発意され、勧進を募ることなどして寄進を受け、ようやくにして嘉永4年(1851年)に竣工したという経緯(いきさつ)を持っています。
嘉永4年といえば、妻沼村俵瀬(現熊谷市俵瀬)出身の「埼玉の三偉人」のひとりである荻野吟子が生まれた年でもあります。

 貴惣門は、破風(はふ)を三つ重ねた特異な側面の意匠からも、全国でもほとんど類例をみない門の一つである。と、『熊谷市史 別編2 妻沼聖天山の建築 本編』で、伝えています。
 ちなみに現存する同様な建造物は、誓願寺山門(青森県弘前市.昭和13年8月26日、国指定重要文化財.弘前市の公式サイトによると、江戸時代中期に創建されたと推定される云々とあります)、豊楽寺仁王門(岡山県岡山市)、四天王寺東大門(大阪府大阪市.1984年再建)、そして貴惣門(埼玉県教育委員会公式サイト〈※註〉では、安政2年〈1855年〉頃完成と記載されています)の四つとなっています。
〈※註:歓喜院貴惣門/安政2年頃完成。表側に波風を3つ重ねた特異な意匠の三間一戸の八脚門。聖天堂の棟梁林正清の子孫、林昌道が棟梁となり建立。〉

 41-2 歓喜院 貴惣門横面

 41-1 歓喜院 貴惣門正面 - コピー


 42-1 貴惣門  守護

 42-3 貴惣門 守護