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故郷の庭の巴旦杏 ハタンキョウ ボタンキョウ

2019/ 12/ 18
                 

 
 年の瀬に何を思い出すやら由無事


 わが家では、ハタンキョウのことをボタンキョウといっていました。

 スモモ-1


 李の一品種ですが、植木屋さんに名前を教えてもらった時に、聞き間違えてしまったようです。
 NHKの連続テレビ小説「おしん」(12月16日再放送)をみていたときに、何の脈絡もありませんが、ふと、このスモモのことを思い出しました。
 庭の片隅にあったボタンキョウを、植え替えてからは、なお一層、多くの実をつけるようになっていました。

 赤城山の裾野に住んでいる人で、毎年、我が家に季節の野菜などを持って来てくださる方がいました。
 父に、戦時中、戦地で大変お世話になったという方でした。
 父母が前橋に移り住んで以降、何十年もの間欠かさず、顔を出しに来て頂いていたのです。

 李ー2-


 息子心に、何かお礼をと思い、庭でとれた「ボタンキョウ」なら、心やすく受け取って頂けるだろうと思い、大きな粒の一つひとつを傷めないようにしながら箱におさめました。

 私は、初対面でしたので、自己紹介をして、日頃のお礼をお伝えし、気持ちばかりのものですがと前置きしてから、庭でとれたサクランボですといって、差し出しました。

 家に上がってお茶でも・・・と、何度も何度も繰り返しおっしゃっていただいたのですが、何しろ前触れのない突然の訪問ですから、お邪魔するのは申し訳ないと思い、軒先で辞去しました。

 それから、数年たってからのお正月のことです。
父が私に、ボソッと言いました。
あれ以来、○○さんは、来なくなったよ・・・
と。