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「広田のささら」鴻巣市制65周年記念 郷土芸能まつり

2020/ 02/ 14
                 
 
 太刀さばきいわれ天竺謹みて日天光前畏れ敬う

 龍頭の舞い奉納に歴史あり神事に秘めた芸能伝承

 100-4広田龍頭3頭

 ≪広田のささらは、別名「龍頭舞」といい、一人立ち3頭連舞で、3人1組で各々が独立した1つの頭をかぶって舞う、獅子舞です。寛永16年(1639年)7月27日より地区内の諏訪神社で始められたと伝えられています。現在、鷺栖神社(諏訪神社合祀)の神事として、毎年10月の第2日曜の大祭に、五穀豊穣と悪魔除けを祈願して奉納されています。
 ささらは、棒使いによる「花棒」と3頭の龍による「龍頭舞」2部作で構成されます。花棒には、20通りの演目があります。龍頭舞は、前半「女獅子隠し」テーマにした物語が展開され、後半では歌舞を中心とした舞になっています。〈広田鷺栖神社龍頭舞保存会〉 ≫

 100-1 広田龍頭スタート

☆注記: 氏子組織と伝承団体〈「川里村史」による:
  << 鷺栖神社の氏子組織は、広田地区の12(13)組を4区に分け、各組から組総代2人計24人と、各地区から氏子総代1人計4人(大総代)、氏子総代1人を選出しています。組総代は、現在の行政割りとは異なりますが、4つの区の構成は、一区が東間(あずま)・六軒・内出、二区が北部・上三ケ谷戸・番場・向領、三区が堤・三ケ谷戸・原、四区が谷・畑・本村(ほむら)で、東組は、本村の内にあります。
 組鎮守は、東間―久伊豆神社、谷畑―天神様、原―御小宮(おこみや)様、堤―秋葉様、向領―天神様、番場―大神様、北部―白山様、上三ケ谷戸―天神様、三ケ谷戸―八幡宮、六軒―山王様、本村―宝登山様、東組―大神宮があげられています。〉〉

 100-2 広田龍頭エンドレス


「鴻巣市史」〈全11巻.一括頒布価格¥10,000(各1冊旧価格¥3,000~¥3500.新価格各¥1,500)〉、「川里町史」〈全4巻.一括頒布価格¥3,000(各1冊旧価格¥3000.新価格各¥1,500)〉のご案内は、「市制施行65周年記念 郷土芸能まつり」のプログラムを頂いたおりのパンフレットです。
 「川里町史」はお目にかかったことがないので判りかねますが、「川里村史」〈全6巻〉に、「龍頭舞」の一項が詳細に記されています。
 その記事から、「大刀さばき」の一節をご紹介いたします。
 
 100-3イントロ花棒棒使い

『太刀さばき』
 太刀のいわれについては、大木刀と六尺棒を地面に交差させておき、一人が中央に進み出て太刀を抜き片膝をついて、次の「太刀さばき」を読み上げる。

 ≪ 抑々(そもそも)此の御太刀と申し奉るは一派泰けなくも天竺(てんじく)にては漢波久羅漢(はんはくらかん)、五大山大聖文殊(もんじゅ)、阿比羅雲健(あひらうんけん)の五字よりも出生し給う御太刀なり。大唐にては降伏利剣我が朝にては神支宝剣内侍所(しんしほうけんないじどころ)の三つ也。
 抑々日本へ拡め始まる根本は清和天皇九代の後胤征夷大将軍佐間神(さまのかみ)源朝臣義朝の八男御曹司牛若丸十四歳の時承安二年の頃丹波比叡鞍馬此の三の御山にて遣い出し給う御太刀也。
 鞘(さや)に志津波利治まる時は素戔男尊(すさのうのみこと)大海の底に引籠りたる如斯也(かくのごとくなり)。
 正しくは日本総社津島牛頭天王(ごずてんのう)と仰し給う、然れば是を抜き放てば面は鏡の如く朝日大海に来光し給う。故に大海の底に大日如来の印も有りと唱うる也。即ち太刀の形をば金色大師太刀連の剣を兵する也。
 然れば文殊の作りし大刀なれば切先三寸は三社八幡大神宮両の三頭は摩利子(まりし)天威多(えだ)天を兵する也。焼は久利加羅不動明王左の鍔(つば)は勢多加童子(せいたどうじ)右の鍔は古無加羅(むから)童子、峯は阿弥陀利剣の各号を兵する也。切羽鎺(きりはかね)〈※〉は阿呍(あうん)の二字。鍔(つば)の丸は十五満月を兵する也。柄は紅葉九重を兵する也。目釘丁と打ちたるは揺げ共四方や抜けずの要石親鮫は宇佐々摩明王惣佐とは空に連なる星の軍勢を兵する也。縁は増長天柄頭(えがしら)は広目(こうもく)天柄糸(からいと)は飯綱大権現即ち八つ菱九つ菱に巻きたるは八菱は中天竺大峯山八大金剛(こんごう)童子、九つ菱は九字九尊九曜摩無多羅(くようまむたら)を兵する也。両の目貫は両部の大日(だいにち)、鞘(さや)は春日(かすが)大明神鯉口は天照皇大神の天の逆鉾(さかほこ)を兵する也。鐺(こじり)は大聖歓喜大多聞天鴣(こ)とは印(いん)の行者、木口は智恵の文殊、小柄は持国天、小刀櫃は愛染明王、下げ緒は不動三惣番の縛の縄を三尺二寸にて切落し下緒とは名付け給う也。
 抑々恐れ謹しみ敬って此御太刀と申し奉るは常には有らず三の御山にて日天の光前より御無双に受け奉る太刀なれば神前にては神支宝剣(しんしほうけん)、仏前にては公支阿比羅雲剣(こうひあひらうんけん)それに向って寿命の院を切結ぶ。天摩外道(てんまげどう)に向う時は清浄霊剣として遣い分け奉る。恐れみ恐れみ申す。 ≫

☆注記:「切羽(せっぱ)」、と「鎺(はばき)」の意味が判らなかったので、あちこちを検索して、その意味するところを調べてみました。

※切羽(せっぱ)
 刀身の刃区部分に装着したハバキと、柄の縁金具に両側を押さえられて鐔を挟む位置に装着される薄い金具のことをいいます。 柄口部分の締まり(鐔のガタつき)の微調整をするためのものです。
 多くは素銅に金着とされ、鐔から刀身を保護するためにありますが、一方で鐔や縁を傷付けない用としてもあります。
 「切羽詰まる」という、どうにもならない局面に追い込まれることを意味する言葉の語源が、鐔が固定されて動かないところからきていることを知ることが出来ました。

※鎺(はばき)
  せっぱ‐はばき 【切羽鎺】
 「切羽」も「鎺」も、刀剣の鍔元(つばもと)の金具の名称の一つです。
 《刀に手をかけて談判するところから》ひざづめ談判をすることをさします。
 『さっきにから切羽鎺する通り、銀(かね)渡したら御損であらう』〈浄・歌念仏〉