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行田 成就院三重塔 雪がみぞれに変わり・・・

2020/ 04/ 01
                 
 一基みる三重塔さきたまに思いを馳せて三度訪問

 5-2成就院三重塔


 埼玉県内に現存する江戸時代建立の三重塔は、比企郡吉見町安楽寺、川口市立野西福寺と行田市成就院の三基のみです。
 成就院の今の本堂は、現代の宮大工を代表する小川三夫〈※註〉氏の率いる鵤工舎が施工し、平成11年(1999年)に落慶しました。

 5-6成就院本堂.

 また、成就院は、忍城下七福神の「寿老人」のお寺でもあり、行田十五番霊場「十三番札所」でもあります。

 5-3寿老人


〈※註/小川三夫(おがわみつお):昭和22年(1947年)、栃木県生まれ。昭和41年(1966年)、栃木県立氏家高等学校卒業。卒業後、西岡常一棟梁の門を叩くが断られる。飯山の仏壇屋、日御碕神社、酒垂神社で修行をしたあと、昭和44年(1969年)、西岡棟梁の内弟子となる。
 法輪寺三重塔、薬師寺金堂、同西塔の再建に副棟梁として活躍。昭和52年(1977年)、鵤工舎を設立。以後、国土安穏寺、国泰寺をはじめ、全国各地の寺院の修理、改築、再建、新築の設計・施行、模型製作に当たった・・・。〉


 成就院三重塔

5-8成就院三重塔アップ

 この三重塔は、享保14年(1729年)に建立されたもので、昭和56・57年に解体復原工事を実施し、現在に至っています。塔内には、忍城主阿部豊後守忠秋より拝領と伝えられる葉衣(ようえ)観世音菩薩が本尊として安置されています。
地方の大工の手による特色ある塔で、1間4面、初重(しょじゅう)柱間一間、銅瓦棒葺の構造となっています。各層とも二手先の料栱(りょうきょう)、吹寄棰(ふきよせたるき)一軒、各種箱型の積み上げで、塔の中心柱は2層で止めて下に降ろさず、内陣には須弥檀(しゅみだん)を設け、格天井(ごうてんじょう)を組み、花鳥の図を飾っています。
享保時代の強い観音信仰を背景に建立されたものと思われますが、江戸時代の三重塔は埼玉県内には3基のみで大変貴重なものと言えます。
• 読み  じょうじゅいんさんじゅうのとう
• 区分  県指定有形文化財
• 種別  建造物
• 員数  1基
• 所在地 行田市長野7618 成就院
• 時代  江戸
• 形状  総高11.18m、間口奥行2.24m、相輪高2.92m
• 公開/非公開  公開
• 指定年月日   昭和50年3月31日
~行田市教育委員会公式サイトによる~

 5-①成就院三重塔その1遠景