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影をなくした男 影なき男

2020/ 06/ 24
                 

 影なきは曇天のもと日々疎し

 影踏みに遊び戯れ日は落ちて


 2影なき男 - コ


段ボール箱の中に入っていたのは『影なき男』〈ダシール・ハメット著.小鷹信光訳.ハヤカワ文庫.〉でした。

 ブック・オフに出した38冊が1,000円丁度でしたので、使い道をあれこれ考えました。
 アマゾンで検索した『影をなくした男』。〈アーデルベルト・フォン・シャミッソー著.池内紀訳.岩波文庫.〉は、送料込みで572円でしたので、これにあてがうことにしました。

  1 影をなくした男 -


 シャミッソーは『影をなくした男』の物語が世に出た当時、「影とは何ですか?」と、多くの読者から問われたそうです。
 1834年に発行された時のこの物語のタイトルは『ペーター・シュレミール』でしたが、その第三版の序詩の中に、彼はわざわざこう書いていました。
 ・・・
 ぼくは生まれついての影をもっている
 自分の影をなくしたりはしなかった
 ・・・