FC2ブログ
        

『ご成婚55年 「皇后美智子さま」秘録』。

2014/ 09/ 02
                 
 ノンフィクション作家の工藤美代子が、週刊新潮に載せているシリーズが、8月14・21日夏季特大号(№31)をもって、第二部了となりました。


 ≪≪1959年(昭和34年)4月10日の皇太子殿下御成婚記念切手を求めるために、早朝から県庁所在地の郵便局本局前に並んだことを思い出しています。姉からおつかいを頼まれた弟です。勿論、学校は遅刻という結果が待っていることを知った上での長い長い行列の中の一人でした。記念切手のセットを手に入れて、ふと目をあげると、行列の中に姉が並んでいるのが目に留まりました。遅刻や早退などもってのほかとにんずる優等生が、ひとつでも多くのシールが欲しいがために、弟に頼んだセットだけでは事足りなかったのです。当然のこと、「エーッ!?」と、吃驚仰天の私でした。≫≫

皇太子御成婚記念切手-10円切手-    皇太子御成婚記念切手-30円-



 同秘録、連載第9回、第10回と2回にまたがって多くの紙面を割いて、三島由紀夫のことが書かれています。
 《三島が漏らした美智子さんとの「お見合い説」は、今も関係者の間で広く流布している。が、前回、当時の事情を知る関係者がその話を否定していることをお伝えした。では、なぜ、お見合い説は広まったのか。そして、三島の胸中には、どんな想いがあったのか。》と、第10回の見出し文にあります。
 工藤美代子が締めくくりに、次の文章を選んで載せています。前段は割愛しますが、彼女の筆致の確かさを見ることが出来ました。
 《 ・・・  という具合で、三島と美智子さんの「お見合い」説は拡散してしまった。 今回の取材で、正田家の実情をよく知るもう一人の人物からも証言を得ることができた。

 「昭和三十三年二月という時点は極めて微妙なときですが、すでに皇太子さまご自身は美智子さまを意中の人と真剣にお考えになっていたと思います。その強いご希望は、すでに美智子さまにもそれとなく伝わっていたと考えていいでしょう。ですから、そのようなときにどんなことがあるにせよ、三島さんからのお誘いをお受けするなどというはずは絶対にないのです。ましてや銀座のお座敷などへ行くはずもありません」

 証言者の名は秘すが、誰よりも真相を知っていると思われるこの人物のコメントをもって、お見合い騒動の幕を閉じたい。


 長くなりましたが、ここで三島由紀夫のことを書くつもりは毛頭ありません。
 工藤美代子の「皇后美智子さま」秘録に、皇太子殿下が民間人と結婚するということに対して、皇族や女官や、諸々の人たちが拒否反応をここかしこで示しています。
 その中で、具体的に名前が掲げられている一人に、柳原白蓮(1885年10月15日-1967年2月22日)がいます。彼女はご存知の通り、父は伯爵の柳原前光です。母は柳橋の芸妓奥津りょう。大正天皇の生母の柳原愛子の姪であるということと同時に、大正天皇の従妹ということにもなります。
 世間をあれほどまでに賑わせ、騒がせ、驚かせ、顰蹙された白蓮にしても、民間人が、将来、天皇陛下となる人に嫁ぐなどもってのほか、と一刀両断に切り捨てていたことに、時代性を感じました。

 

 閑話休題、先日のブログに載せた、①林真理子著『白蓮れんれん』、②清水潔著『殺人犯はそこにいる』、③ヨナス・ヨナソン著‐訳柳瀬尚紀‐『窓から逃げた100歳老人』、それぞれひとこと書き加えておくことにいたします。

① 『白蓮れんれん』を読みながら、フッと頭の隅を過ったのが、ノンフィクション作家の工藤美代子が著した『「皇后美智子さま」秘録』中に名前が載っていた、「柳原白蓮」です。民間人美智子さんへの拒否反応は、どこから出てきているのか・・・と、ついつい、話の本筋から離れたあらぬ方向のところへ、こころが飛んでいっていました。
 ご成婚55年目にしての「秘録」。書籍になったら、いの一番に買い求めます。

② 『殺人犯はそこにいる』。一つのページがめくられたときに、陽が当たります。
   見る側にとって、テレビ放映では残像という記憶が残るでしょうけれど、書籍の類では、記録が事実として残ります。さいしょの発行が2013年12月20日です。この日から数えて、何年何月何日後に、そのときが来るのか、こころしたい。
 「時代性が変わった」という感想を聞くことが、存外思った以上に早く来るような気がしてなりません。

③ 原語(スェーデン語)から日本語に訳す翻訳本が一日も早く出ることを願っています。手元に置いてある翻訳本は、 いろいろなレベルの人たちが英語版を手にし、分担しながら訳しているのではないかな・・・という気持ちがふつふつと沸き起こっていました。



関連記事
スポンサーサイト



                 

コメント