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「広田のささら」

2014/ 10/ 13
                 
 広田のささら -1-


 NHK総合テレビで「マッサン」を見終わった直後、テレビ画面に「花子とアン総集編~前編・後編 後日放送」という表示とともに、台風19号のニュースに切り替わりました。
 その後のニュースでは、午前8時30分頃、鹿児島県枕崎市付近に上陸というアナウンス。

 広田のささらは、昨年まで、10月15日に奉納されていましたが、今年から10月の第2週の日曜日に開催されることになり、台風の影響を受けずにすみました。

 「ささら」
 鴻巣観光ガイド(平成26年秋・冬号)を見ると、2014年8月17日(日)、原馬室の獅子舞・棒術、10月11日(土)、第13回こうのす花火大会、10月12日(日)広田のささら、10月13日(月)小谷のささら、10月13日(月)登戸のささら、・・・と、イベント予定一覧が載っています。
 今年から原馬室の獅子舞・棒術は8月の第3週の日曜日(従来は8月19日)に、広田のささらは10月の第2週の日曜日(従来は10月15日)の開催となりました。

 季節々に全国各地で、五穀豊穣・天下泰平・悪除けなどを祈願するささらの舞が奉納されます。
そもそも「ささら」とはどういう意味なのか、二つの辞典を紐解いてみました。
  三省堂発行の「大辞林」(1988年11月3日 第1刷発行)によると、「ささら・簓」:①田植え囃子や風流系の獅子舞・簓説教などで使用する楽器。先を細く割ったささら竹と、のこぎりの歯のような刻みをつけた棒のささら子をすりあわせて音を出す。すりざさら。→びんざさら。②細かく割った竹などを束ねたもの。鍋を洗うたわしの用などとする。さわら。③「びんざさら」の略。④先端が細かく割れること。ささくれること。⑤物をすりへらすことのたとえ。―おどり【簓踊り】簓をこすってその音に合わせて踊る踊り。獅子舞・鳥追い・風流踊りなど。・・・と、記しています。
 岩波書店の「広辞苑」(昭和39年1月15日 第1版第12刷発行)では、「ささら」はどのように記されているでしょうか。
 「ささら・簓」(さらさらと音がするからという) ①竹の先を割って束ねたもの。中国では、ギヨという楽器の背を摩擦して音を立てるに用い、我国では、田楽・説教・歌祭文などに簓を簓子(ささらこ)ですり合わせて調子を取るに用いる。②竹をこまかく割ってこれを束ねたもので、飯器などを洗うに用いる。③物の端のこまかに砕けわれたもの。④物をすりへらしたこと。「身代を―にする」⑤びんざさら。―-おどり【簓踊】簓を摩って拍子をとってする踊。・・・などとなっています。何れにせよ、「竹」を用いた楽器で音を奏でます。

「小谷のささら」は昨年見に行ってきましたが、笛太鼓の音色に合わせた、獅子舞と棒術と剣術の舞いでの奉納でした。
 昨日の「広田のささら」も同様でした。笛太鼓で奏で、竹を用いた楽器はどこを探しても出てきません。
 
 それでは「広田のささら」とは、如何なるものなのか、鷺栖(さぎす)神社の立札書きをみることします。

鷺栖神社①

 鴻巣市指定無形民俗文化財
広田のささら
              昭和五十年十二月十九日

 広田のささらは、別名「龍頭舞」といい、頭に龍頭をかぶって舞う獅子舞である。
 この獅子舞は、寛永十六年(一六三九)七月二十七日より地区内の諏訪神社で始められたと伝えられている。その後、明治四十二年に諏訪神社が鷺栖神社に合祀されてからは、獅子舞は鷺栖神社の神事として毎年十月十五日の大祭に、五穀豊饒と悪魔除けを祈願して奉納されている。
 鷺栖神社には、寛政六年(一七九四)、忍藩の寺社奉行牛久保藤蔵にあてた獅子頭の水引幕に絹使用の許可を求めた「絹物使用嘆願書」の文書が残っている。
 獅子舞は、棒術使いによる「花棒」と三頭の獅子による「龍頭舞」の二部作で構成されている。花棒には二十通りの演目がある。龍頭舞は、前半“女獅子隠し”をテーマにした物語が展開され、後半では歌舞を中心とした舞になる。
 広田のささらは、江戸時代より今日にいたるまで地区の行事として伝承され、人々に親しまれている民俗芸能である。
                            平成八年十二月
                            鴻巣市教育委員会


 平成の大合併により、川里町(町制施行前は川里村)、吹上町、鴻巣市は、新生「鴻巣市」となりました。
 川里村史調査報告書第五集「かわさとの民俗・第一巻」(編集発行教育委員会.平成8年3月29日発行)の第五章に、「広田のささら」が、五部にわたって編集されています。

 次回は、川里村史「かわさとの民俗」から入っていきたいと思います。





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