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前玉(さきたま)神社

2015/ 04/ 05
                 
 「お花見」というのは、桜の花をさしていうので、他の花を指していうことはありません。
 昨日、今日と、お花見には不向きなお天気です。
 名残の花というのは、桜だけを指していうのではありませんが、その名残の花も雨の中の風情としては、愛でるという心境までには心もとない気も致します。
 それでも、夜桜見物、葉桜見物と、春を指す桜の言葉には枚挙にいとまがないほどです。

 先日、さきたま古墳群の桜を見に行きました。
 そのすぐ隣に「前玉(さきたま)神社」があるとは迂闊にも今まで気づいていませんでした。
  敷地内に槇の大木がデンと聳え立っていました。
  前玉神社境内にも桜が咲いていました。

 前玉神社鳥居①20150331

③前玉神社の桜



 
【「前玉神社公式サイト」より】

 《前玉(さきたま)神社とは》
前玉神社は埼玉県行田市、さきたま古墳群に隣接する神社です。高さ8.7m、周囲92mほどの浅間塚と呼ばれる古墳上に建てられております。ご祭神は前玉彦命・前玉姫命の二柱であり、人の身を守り、幸福をもたらす神様が祀られています。

 《前玉神社の歴史》
 前玉神社が最初に祀られた時代については、一説には大化の改新(645年)より一世紀以上さかのぼる安閑天皇、宣化天皇あるいは雄略天皇の頃の古墳時代(400年代後半~500年代前半)ではないかと考えられています。その名残として社は古墳群に向かって祈願するように建立されています。
 前玉神社は千数百年の歴史を持つ荘厳で由緒ある古社です。

 《前玉神社の御由緒》
 前玉神社は「延喜式」(927年)に載る古社で、幸魂(さいわいのみたま)神社ともいいます。700年代の古代において当神社よりつけられた【前玉郡】は後に【埼玉郡】へと漢字が変化し、現在の埼玉県へとつながります。前玉神社は、埼玉県名の発祥となった神社であると言われています。
 武蔵国前玉郡(むさしのくにさきたまのこおり)は、726年(神亀3年)正倉院文書戸籍帳に見える地名だと言われており、1978(昭和53)年に解読された稲荷山古墳出土の鉄剣の銘文から、471年には大和朝廷の支配する東国領域が、北武蔵国に及んでいたのは確実であると言われています。
 北武蔵国の地元豪族が眠ると思われるさきたま古墳群の真上に建てられています。

 《前玉神社の御祭神》
 前玉神社の御祭神は、『古事記』所載の出雲系の神である、前玉比売神(サキタマヒメノミコト)と前玉彦命(サキタマヒコノミコト)の二柱です。天之甕主神(アマノミカヌシノカミ)の子で、甕主日子神(ミカヌシヒコノカミ)の母です。  女神と男神が一緒に祀られていることから、恋愛成就を祈願する参拝者の方が多く見られます。



 《万葉燈籠》
 前玉神社本社に登る階段をはさむように、元禄10年(1697年)10月15日、当神社の氏
子たちが所願成就を記念して奉納した2つの燈籠があります。高さは180センチメートル。
この地を詠んだ万葉集の歌、「小崎沼」と「埼玉の津」が刻まれています。


右側「埼玉の津」の碑
『佐吉多万能  津爾乎流布禰乃  可是乎伊多美
 埼玉(さきたま)の 津(つ)に居(を)る船の  風をいたみ

          都奈波多由登毛  許登奈多延曽禰』
          綱は絶ゆとも  言(こと)な絶えそね
巻十四 三三八〇
◇ 訳 ・・・
 埼玉の渡し場に停まっている船の(船を留めておくためのその)綱が、烈しく吹く風のために切れることがあっても、私たちの恋は切れて絶えないでおくれ(例え二人は逢えずとも、決して心伝える便りは絶やさないで下さい)。
◇ 解釈・・・・・
 現在の行田市下中条のあたりが詠まれた地である。利根川の流路の船着き場であり、下総の国府から来た水路でかなり賑わいがあったと思われる。現在の行田市も、利根川土手あたりをはじめ赤城颪(おろし)のように烈しく風が吹く。
 北風の強いときは自転車を漕いでも、風に向かうと全然進めないくらいである。そのことを考えると烈しく吹く風の中で揺れたり激しく船に叩きつけられている「もやいの綱」を見ている実感が伝わってくる歌である。

左側「小埼沼」の碑
『前玉之 小埼乃沼爾 鴨曽翼霧 
 埼玉の  小埼の沼に  鴨そ翼(はね)霧(き)る

   己尾爾   零置流霜乎  掃等爾有欺』
   己(おの)が尾に 降りおける霜(しも)を 払(はら)ふとにあらし
巻十四 三三八〇
◇ 訳 ・・・・・
 埼玉の小埼の沼で、鴨が羽ばたきをして水しぶきを上げている。自分の尾にふり降りた霜を払おうとしていようだ。
◇ 解釈 ・・・・・
 虫麻呂は常陸の国守藤原宇合(うまかい)の臣下であり、ここ埼玉以外でも、美里町広木で歌を詠んでいる。公用の旅で訪れたときに、目に触れた情景に対して感じたままに歌を詠んだのであろう。




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