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杉浦日向子

2012/ 09/ 21
                 
杉浦日向子

 OB会仲間が9月2日に亡くなりました。
 7月19日、18:49発のeメールの文面に、「・・・腰の痛みが未だに続いてます。痛みどめを飲んで安静です。当分の間ゴルフは出来そうにありません、長引きそうです。病名は脊髄変形症で手術が難しいので安静してます。・・・」

 いまだもって心の中がぽっかりと空洞の状態が続いています。

 泊まり込みゴルフをした日のゴルフ場のガーデンで、ジャズの生演奏をしていました。女性歌手は美人でプロポーションも申し分なく、チークダンスも喜んでという彼女の声が耳に飛び込んできました…オードブルつきで生ビールもサービスという至れり尽くせりの至福の時なのに、何故だかわからないのですが、何の脈絡もなく彼の死と抱き合わせるかのように、杉浦日向子の名前が思い浮かんできました。
 (先ほど思い出したことですが、そういえば、彼はジャズのレコードを何千枚も持っていました。)


 杉浦日向子は、2005年7月22日、下咽頭がんのため死去。享年46歳でした。
 ~1993年、血液の免疫系の難病に罹り、骨髄移植以外に完治する方法はないという状態にありながら、95年、NHKのコメディお江戸でござるにレギュラー出演。2003年、下咽頭がんが発見され手術。04年再手術。05年1月、南太平洋クルーズに旅立つ。その半年後他界。~

 ひとりの楽しみ
 ・・・なんだか、誘う友達がいないなんて気の毒に、と思われているみたいで心外だ。友人とだって食べるし、ひとりだって食べる。それだけなのに、ひとりディナーが寂しく見えるなんて、偏見だ。
 そういえば、以前、本格イタリアンのコースをワインとゆっくり味わっていたとき。一組の男女が、こちらをちらちら見る。どんな料理かと、他人の皿をのぞき込むことは自分もあるが、そうではなくて、ひとりの食事に興味を持ったらしい。小声のつもりが丸聞こえ。「あの人きっと、二人で予約したのに、すっぽかされて、仕方なくボトルワインをひとりでガブ呑みしてるよ、可哀想に」
 冗談じゃない。ひとりの楽しみ方を知らないくせに。二人には二人の、仲間には仲間の、それぞれの利点があるのは承知だし、十分味わってもいる。けれど、ひとりにはひとりにしかない時間が存在する。食事がメインの家庭的な店や、ちょっと一杯が目的の居酒屋にはない、いわゆる贅沢な時間を、ひとり静かに過ごす楽しみ。それが、おとなのゆとりというものではないだろうか。
 女ひとりで食事をしていると、近くのテーブルから、ワインを振る舞われることもある。余計なお節介だ。好みのワインを好きなだけ呑む。こっちにはペース配分があるのだから、邪魔は野暮よ。

 杉浦日向子の食・道・楽

 杉浦日向子の食・道・楽   著者杉浦日向子
 発行2006年7月25日   発行所株式会社新潮社

 

 
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