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みなかみ紀行

2015/ 05/ 24
                 
 旅を愛し、酒を愛し、情熱的な恋をしたことでも知られる若山牧水。
 長野、群馬、栃木の三県に跨っての旅を綴った「みなかみ紀行」。

 いわゆる平成の大合併により、利根郡の月夜野(つきよの)町、水上(みなかみ)町、新治(にいはる)村が、新生「みなかみ町」になったのが、今から10年前の平成17年(2005年)10月1日です。
 ひらがな表記の「みなかみ町」になったのは、牧水の利根川の水上を訪ねる紀行の題が「みなかみ」とひらがなになっていたことに因み、名付けたのかなと勝手に解釈してみました。

 10月から11月にかけての23日間、紀行文の中におさめられている泊まった所は16か所、そのうち群馬では11か所の旅館に一夜の宿を求めています。
 牧水が辿った道のりは、今「ロマンチック街道」として、人気のコースともなっています。

 みなかみ町の「湯の宿温泉」は、10月23日に一泊しています。一部を紀行文から引用してみましょう。

 《 湯の宿温泉まで来ると私はひどく身体の疲労を感じた。数日の歩きづめとこの一二晩の睡眠不足とのためである。其処で二人の青年に別れて、日はまだ高かったが、一人だけ其処の宿屋へ泊る事にした。もっともM-君は自分の村を行きすぎ其処まで見送って来てくれたのであった。U-君とはまた沼田で逢う約束をした。
 一人になると、一層疲労が出て来た。で、一浴後直ちに床を延べて寝てしまった。一時間も眠ったとおもう頃、女中が来てあなたは若山という人ではないかと訊く。不思議に思いながらそうだと答えると一枚の名詞を出して斯ういう人が逢い度いと下に来ているという。見ると驚いた、昨日その留守宅に寄って来たH-君であった。仙台からの帰途本屋に寄って私達が一泊の予定で法師に行ったことを聞き、ともすると途中で会うかも知れぬと云われ途々気をつけて来た、そしてもう夕方ではあるし、ことによるとこの辺に泊って居らるるかも知れぬと立ち寄って訊いてみた宿屋に偶然にも私が寝ていたのだという。あまりの奇遇に我等は思わず知らずひしと両手を握り合った。

 十月廿四日
 H-君も元気な青年であった。昨夜、九時過ぎまで語り合って、そして、提灯をつけて三里ほどの山路を登って帰って行った。今朝は私一人、矢張り朗らかに晴れた日ざしを浴びながら、ゆっくりと歩いて沼田町まで帰って来た。 ・・・ 》

((湯宿温泉の「金田屋旅館」です。牧水はこの旅で、法師温泉からの帰り、疲労を覚え、同行の牛口善衛(文中ではU-君)と松井太三郎(文中ではM-君)と別れ、10月23日、一人でここに泊まりました。温泉に入り、寝たところへ、林銀次(文中ではH-君)が訪ねてきて、夜9時過ぎまで語ってから林銀次は夜道を帰っていきました。現在でも、金田屋旅館の玄関を入った右側には、牧水が泊まった蔵座敷の2階がそのまま残されていて、“牧水の間”として談話室となっています。))


 その「みなかみ町」は、日本一のアウトドアスポットとのことだそうです。
 一つ、ラフティング。一つ、カヌー。一つ、キャニオニング。一つ、シャワークライミング。一つ、バンジージャンプ。

 利根川源流、水量豊富で水の勢いがとどまるところを知りません。
 「迫力満点!」、「スリル満点!」。キャッチフレーズに事欠かないようです。


①みなかみ 利根川をのぞく
 橋の上から利根川をのぞく

②ラフティングその1
 ラフティング

真ん中の「➮」をクリックしてください。(右上の「高画質」をクリックすると、視聴料金に導かれるようですので、ご留意ください。)
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③バンジージャンプ
 バンジージャンプ

⑤谷川岳を望む
 右遠方に谷川岳. 左手は利根川、右手は上越線下り線路。

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