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朝三暮四

2015/ 07/ 12
                 

 ご存知「ダイソー」ですが。
 「ダイソー ミニ辞典シリーズ」のうち、「漢字辞典」、「日常国語辞典」、「ことわざ辞典」、それに「四字熟語辞典」の4冊が手元にあります。
 合わせて400円(消費税別)の辞典です。

 その「四字熟語辞典」から、『朝三暮四』の語釈を拾い上げてみましたところ、

朝三暮四:目先の違いにだけこだわって、同じ結果であることに気付かないこと。また、言葉巧みに人をだましたり、愚弄したりすること。
〔説〕中国宋の時代、猿を飼っている男がトチの実を朝三つ暮れに四つ与えると言うと、猿は怒ったが、朝四つ暮れに三つ与えると言うと大喜びしたという故事から。
〔典〕『烈子』

 と、書かれていました。

 元となる漢文の記憶を呼び戻したいので、別のところから、「朝三暮四」を探し出しました。



《朝三暮四:白文》

宋有狙公者。愛狙、養之成群。能解狙之意、狙亦得公之心。損其家口、充狙之欲。

俄而匱焉。将限其食。恐衆狙之不馴於己也、先誑之曰、与若芧、朝三而暮四、足乎。衆狙皆起而怒。俄而曰、与若芧、朝四而暮三、足乎。衆狙皆伏而喜。


〈書き下し文〉
宋に狙公なる者有り。狙を愛し、之を養ひて群れを成す。能く狙の意を解し、狙も亦公の心を得たり。其の家口を損じて、狙の欲を充たす。

俄にして匱し。将に其の食を限らんとす。衆狙の己に馴れざらんことを恐るるや、 先づ之を誑きて曰はく、若に芧を与ふるに、朝に三にして暮に四にせん、足るかと。衆狙皆起ちて怒る。俄にして曰はく、若に芧を与ふるに、朝に四にして暮に三にせん、足るかと。衆狙皆伏して喜ぶ。


〈口語訳・現代語訳〉
宋に猿回しをする人がいました。(狙公という人がいました。)彼は猿のことを愛し、猿を養っていて、猿は群れをなしています。彼は猿の気持ちがを理解することができ、猿もまた、彼のことをわかっていました。彼は自分の食いぶちを減らしてでも、猿にエサを与えて満足させていました。

ところが男は貧乏になってしまいます。そこで猿のエサを減らそうとしたのですが、エサを減らすことで、サルが自分になつかなくなるのではと心配していました。

そこで先に猿たちをだまそうとして、男が言うには、「お前たちにどんぐりを与えるのだが、朝に3つ夕方に4つにしたら足りるか?」と聞きます。すると猿の群れは立ちあがって怒りだしました。そこで彼は、急に言葉をかえて、「では、お前たちにどんぐりを与えるのに、朝に4つ、夕方に3つにしたら足りるか?」と言いました。猿たちは皆、ひれ伏して喜びました。


〈朝三暮四由来〉
中国の故事は、目先の利益に目がいってしまい、結果的には利益が同じであることに気づかないという意味の四字熟語、「朝三暮四」の由来になったもの。






 
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