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須田剋太詩「はるかなるものの聲」

2015/ 11/ 03
                 



  「はるかなるものの聲」の詩に、
 「…或る時は石に刻まれた毛彫(けぼり)の
  線のまろき一條にすがり 
  今なむ道はなかば…」
 とあります。


 書家、上松一條が、須田剋太の詩を筆で表しています。
 「はるかなるものの聲」その詩をして、書作品の大きさを表しているかのようです。

①はるかなるものの聲


 はるかなるものの聲  須田剋太

 遥かなるものの聲(こえ)
 聞きしより道は続けり
 やがて幾度(いくたび)ぞ むなし齢(よわい)の果てに
 登りたる山の頂上(いただき)は続けり
 酔へるがごと病むがごと
 狂するがごと憑(つ)きたるがごと
 この愚かさは過ぎたりけり
 はるかなるものの聲を
 聞きしより道は開けたり
 或る時は石に刻まれ毛彫(けぼり)の
 線のまろき一條にすがり
 今なむ道はなかば
 吾は聞くかの天平の雲に乗り来(きたり)て
 泰楽(たいらく)する天人のたてごとの聲を
 黙(もだ)せる闇のしじまの中に
 悪鬼のどよめきとなり
 我折羅(ばさら)が剣の神の怒りの眼(まなざし)
 其の静かなるものの境(さかい)より
 まどかなる微笑み
 冷厳透徹(れいげんとうてつ)及び難(がた)き深き触(ふ)れのよさ
 ああ幾度 千度(ちたび)も繰り返さむ
 かなるものの聲を聞きしより
 生命(いのち)の極まるはてまで

②はるかなるものの聲

③はるかなるものの聲

④はるかなるものの聲

⑤はるかなるものの聲

⑥はるかなるものの聲

⑦はるかなるものの聲





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