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『山怪』 山人が語る不思議な話  田中康弘

2016/ 01/ 24
                 
 「不思議な話」とか、「奇妙な体験談」というと、どれほどの不可思議、奇天烈さと思うかもしれませんが、この本の内容はマタギなどの猟師や山に住む人々の、見たまま、感じたままを五十数項目に分けて、著者がまとめたものです。
 
 《「特別に孫に山の話などしねなあ。おらたちもテレビ見てっからなあ・・・・・・話なんてしてもどうせ聞きやしねって」
 取材して回った地域のお年寄りたちは異口同音のことを言う。自分たちが散々聞かされてきたような山の話、地域の話を、今は誰にもしていないのである。
 古(いにしえ)の時代、目の前に山があったからこそ、そこで生活が出来た。人は山から飲み水、食料、そして燃料や多種多様な材料を手に入れる。自然の中にさまざまな神を感じ、生きる指針もまた見いだしてきた。生きることのすべては山にあったとも言える。その中には“語り”もまた大事な位置にあったはずだ。》

 と作家は、「はじめに」で語っています。


 
 こんにちは。
 山と渓谷社刊の『山怪』は、2015年6月16日に初版第1刷が発行されています。
 読後感想文は、小学校のときと中学校のときと高校生のとき以来書いていないような気がしています。
 「山怪」は、「サンカイ」と読むのでしょうか。「妖怪」なら「ヨウカイ」と読むので、「怪」は「カイ」と読むことにします。
 「山」は、「ヤマ」とか「サン」とか「ザン」とか「セン」などとも読み表しますが、「山の怪」というタイトルではないので、この本の名としては、「サンカイ」でよさそうな気がいたします。(※「山人」は、「ヤマビト」の読み方で国語辞典に出ていました。)
 というようなことは本題には関係ないことで。

 書評欄にも出ている『山怪』の読後感想を、私も・・・とも思いましたが、そういったことを生業とする彼らの言葉巧みさには到底及ばないことを自覚している身でもありますので、ここでは目次を転用して、その世界の入り口にご案内することに致します。
 
Ⅰ 阿仁マタギの山
    狐火があふれる地
    なぜか全裸で
    楽しい夜店
    生臭いものが好き
    狐の復讐
    見える人と見えない人
    狸は音だけで満足する
    消えた青い池
    人魂、狐火、勝新太郎
    親友の気配
    辿り着かない道
    蛇と山の不思議な関係
    汚れた御札
    マタギの臨死体験
    叫ぶ者
    白銀の怪物

Ⅱ 異界への扉
    狐と神隠し 
    不死身の白鹿
    来たのは誰だ
    もう一人いる
    道の向こうに
    響き渡る絶叫
    僕はここにいる
    〈以下、11項目〉

Ⅲ タマシイとの邂逅
    帰らない人
    死者の微笑み
    迎えに来る者
    ナビの策略
    椎葉村にて
    テントの周りには
    幻の白い山
    なぜか左右が逆になる
    〈以下、11項目〉

 (※53項目中22項目未転記)

山怪 SANKAI
 『山怪』 田中康弘著 株式会社山と渓谷社発行
 ※読了後、本の表と裏それぞれ2枚目に、「SANKAI」と薄く印字されていることが判りました。






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