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東北沢物語  -決闘-

2016/ 04/ 29
                 
  東北沢に住んでいた時だったか、それともその次の引っ越し先の浜田山の時だったのか。

 これから書くことは、全て本当のことではありません。
 思い出と言うものは、書き手の都合よく整えられていってしまうもののようです。
 


 Dから決闘を申し込まれました。
 男として正面から受け止めるのは、理の当然です。
 どうしてそうなったのかということは、いまだもって判然としません。どういう図式を描けばよかったというのでしょうか。
 
 相手がそう思っている以上、事実がどうのこうのという以前に、こちらもライバル(?!・・・)に敬意を表しなければいけません。

 時と場所が決まりました。
 荒野の決闘ではなく、どこかの原っぱのような空き地だったと思います。
 二人はまずは、靴を脱ぎ裸足(はだし)になりました。
 (追補:お互いの名誉のために申し添えますが、チャンと靴下をぬいでからの、「イザッ!」でございました。)

 身構えました。
 当時のカンフー映画の見すぎだったかどうか判りませんが、数メートルの間をおいてグルグル時計回りに動き始めました。
 距離がスッと縮まります。と、徐(おもむろ)に、お互いが蹴りをいれての探り合が始まります。

 今度は接近戦です。半身の構えとなります。
 二人の利き手が同時に炸裂します。今度はボクシングです。
 
 相手が叫びます。こちらもかかって来いと応じます。
 
 ・・・ それからの先が、いま思い出そうとしても、何も浮かんでこないのです。


 ただ、ひとつ言えることは、そのときを契機にして、私は今まで以上に「八方美人」(※)に、ますます磨きをかけていくこととなりました。


 《※「八方美人」の由来につきましては、後程、縷々述べたいと思っています。》
 

 
 
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