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最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常 二宮敦人氏の奥様は藝大生

2017/ 01/ 03
                 
 祖母の弟は、東京藝大の教授(西洋画家)でした。
 大叔父のお通夜、棺を前にした彼の友人が酒杯をかたむけながら遺影に向かって朴訥と語り続けるその長い一コマのことを、甥っ子の父は晩酌のおりに私たち子どもに向かって話聞かせたことを思い出しています。
 日本酒好きであった大叔父や父ですが、江戸時代から今に生業(なりわい)としている親戚の酒蔵の銘酒が、二人ともに身近な友だったのかも知れません。



 二宮敦人氏の奥様は藝大生です。
 『最後の秘境 東京藝大』の「はじめに」で氏はかく語っています。
 《 なぜ、そんなに僕が藝大について調べはじめたのか。それは現役藝大生である妻がきっかけだった。とにかく妻が、面白いのだ。 》と。

  学長曰く、「何年かに一人、天才が出ればいい。他の人はその天才の礎。ここはそういう大学です」という東京藝大。
 9月の「藝祭」。祭の開幕宣言は「開口一番」、学長の出番です。
 《「学長、よろしくお願いいたします。」
  司会の声に頷き、宮田学長が柔和な笑顔で登壇する。マイクを手に取る。
  そしていきなり、絶叫!
 「お前ら、最高じゃあああああああァ!」
  やんややんやの大喝采。学長、扇子をぶん回しながら続ける。
 「毎年見とるけど、今年はとぉーくによかった! 最高! 素晴らしい! ええか、これからの日本には、お前らの力が必要なんじゃああああァ! ニッポンの文化芸術を背負うのは、おまえらじゃああああァ! 以上ッ!」
  会場大ウケ。かくして三日間の藝祭の幕が上がる。》
 2016年の藝祭は、9月2日(金)~9月4日(日)に開かれています。今年は是非とも行ってみたい学園祭です。コンサートも勿論無料で聞くことができますし。)

 その「ニッポンの文化芸術を背負う東京藝大生」の卒業後は、半分くらいは行方不明だそうです。


最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常

 
『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』 (著者二宮敦人(にのみやあつと).発行所株式会社新潮社)

 はじめに

 1.不思議の国に密入国
    オペラとゴリラの境界線  妻の腕が筋肉質なわけ  上野動物園のペンギンを一本釣り?
  全員遅刻VS.時間厳守  仕送り毎月五十万

 2.才能だけでは入れない
    受験で肩を壊す  三浪くらいは当たり前  "選手生命"を考えて浪人する  問題見なくていいんじゃないか  全音符の書き順は?  筋肉がないと脱落  ホルンで四コマ漫画を

 3.好きと嫌い
    元ホストクラブ経営者  教授たちの「謬会議」  四十時間描き続きつづける  義理を果たしてヴァイオリンを捨てる  嫌いだからこそ、伝えられるもの

 4.天才たちの頭の中
    口笛世界チャンピオン  オーケストラに口笛を  現代の「田中久重」  宇宙の果てから来た漆  「かぶれは友達」

 5.時間は平等に流れない
    親知らずも抜けない  建築家の段ボールハウス  一緒に泊まって、一緒にご飯食べて、一緒に寝る  恋愛と、作品と

 6.音楽で一番大事なこと
    寝ても醒めてもフル生産  指揮者は真っ裸  自主練は九時間  楽器のための「体」
  目が見えなくなっても、片腕をもがれても  全員で呼吸する  

 7.大仏、ピアス、自由の女神
    謎の"金三兄弟"  命取りになる機械しか置いていない  貴金属の相場は毎日確認
  熱気で睫毛が燃えそう  離れたくても、離れられない

 8.楽器の一部になる
    踊る打楽器奏者  最初の一音で癖を見抜く  理想の音  楽器別人間図鑑  最終兵器「響声破笛丸」  

 9.人生が作品になる
    仮面ヒーロー「ブラジャー・ウーマン」  ちんちんはいつから生えてくるもの?   
人生と作品は血管で繋がっている  恋愛の練習  毎週のように誰かが口説く  

10.先端と本質
    納豆はタレつき? タレなし?  家の中に雨を降らせる  ひょうたんを出産?   アスファルとの車、ゴミ箱ポスト  いかに無駄なものを作るか  

11.古典は生きている
    キラキラシャミセニスト  ボカロと三味線  演奏者は考古学者  バロック音楽という衝撃  末端は本当に美しくなければならない

12.「ダメ人間製造大学」?
    半分くらい行方不明  芸術は教えられるものじゃない  オルガンホームパーティ
  六十代の同級生  仕事をしていない時間がない  

13.「藝祭」は爆発だ!
    手作り神輿と絶叫する学長  立ち聞きにも長蛇の列  ミスコンは団体競技?  
夜更けのサンバと「突き落とし係」

14.美と音の化学反応
    同級生は自分だけ  仏像を学ぶために音楽を学ぶ  売れる曲も、売れない曲も  美術と音楽の融合








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