FC2ブログ
        

狂言 「仏師」  高麗家住宅

2017/ 09/ 24
                 
 小諸の野岸小学校の何年生の時だったでしょうか。
 講堂(体育室を兼ねた)に大勢の生徒を集合させ観賞させたのが、狂言の「附子〈ぶす〉」(〈※2〉)でした。他にも演目があったような気もしますが、今となっては覚えていません。
 〈こんにちでは、小学校5年生の国語の教科書で採り上げられているようですね。)

 というような、はるか以前のことを思い浮かべながら、「仏師〈ぶっし〉」(〈※1〉)の開かれる高麗家住宅に足を運びました。

高麗家住宅 20170923


狂言師は、高澤祐介(たかざわゆうすけ)氏、三宅右矩(みやけすけのり)氏のお二人。

狂言仏師 会場 高麗家住宅



高澤氏より、狂言の説明が20分ほどありました。

 ・古典芸能だけれど、かたさ(難さ・硬さ・固さ)は外してみていただく。 
 ・今から650年前から700年前の室町時代に中国大陸から伝わった芸能。
 ・当時は、言葉の発達途上の時代、パントマイムのような仕草、猿などの動物を登場させている大道芸のようなものから始まった。
 ・「能楽」の中の狂言。
 ・2001年、『能』とともに『狂言』が、ユネスコの制定する世界無形文化遺産の記念すべき第1回目に認定された。
 
 ・こんにちまで、大切に、かたちを守るのを得意としている。
 ・狂言は、喜劇。明るくなる。和やかになる。
 ・狂言は、セリフ劇。対話劇。かたちを守りつつ、忠実に継承。
 ・狂言師は伝統を守りながら演じている。たまたま笑いが起これば・・・(それはそれで楽しんでください・・・)
 ・狂言は、室町時代の口語。日常会話。一方、能という芸能は文語。むつかしい。正反対の芸能。

 ・「仏師」は、古典254曲のひとつ。
 ・20分前後の作品が多いが、長いものは1時間に及ぶ。
 ・「仏師」は長く演じても25分くらい。登場人物は、すっぱ(詐欺師)と田舎者の二人。

 ・先ずは、名のり(自己紹介)から始まります。
 (田舎者):このあたりの者でござる。
 (すっぱ):洛中にこころのすぐにない者でござる。

 エトセトラ・・・
≪・メイクはしない。
  ・お面を使う。「おと」は「おかめ」の原型。「うそふき」は「ひょっとこ」の原型。(「うそふき」とは「空を吹く=口笛を吹く」)  ≫

 ・・・



註〈※1〉:「仏師」: 
 《 在所で持仏堂を建立した田舎者は、中に安置する御仏を買い求めに京の都へやってきます。都の賑やかさになかなか仏師を探せない田舎者の元へ、都の詐欺師が近づき自ら仏師であると偽って、仏の種類・大きさ・値段を交渉して金を騙し取ろうと企てますが・・・ 》→(リード文、拝借しました)


註〈※2〉:「附子〈ぶす〉」:
 《 主人は外出するにあたり、二人の召使いに附子を預けて、「これは吹く風に触れるだけでも滅却(=死)に値するほどの猛毒だから、注意しながら留守番をするように」と云い付け出掛けます。残された召使いは怖々見張りながらも、段々と中身が気になって・・・ 》→(リード文、拝借しました)


 ※追補: 本日まことにタイミングよく、NHK・Eテレで、午後9時から2時間番組の《古典芸能への招待 大蔵流狂言「佐渡狐」、「首引」、「狸腹鼓」》がありました。
 まことにまことに、よろしゅうございました。
 以下、三つの演目について、辞典などを検索して載せました。

「佐渡狐」
~佐渡に狐がいるのかいないのか、必死のアピールが楽しい
  ・茂山忠三郎 茂山茂 他

「首 引」
~愛くるしい姫鬼に子煩悩すぎる甘い親鬼達と、武将の勝負!
  ・善竹忠一郎 善竹隆司 善竹隆平 他

「狸腹鼓」(〈※〉)
~釣狐と並ぶ大蔵流狂言の井伊直弼ゆかりの最高秘曲を
  ・茂山千五郎 茂山千作師



註(〈※〉):狸腹鼓(たぬきのはらつづみ)

《◇大蔵・和泉(いずみ)流。雌狸が尼に化けて猟師に殺生を戒めるが、見破られて命ごいに腹鼓を打ち、すきを見て逃げる。

◇古塚にすむ雌狸が尼に化けて狸捕りの猟師に殺生の恐ろしさを説くが、犬にほえられて正体を現す。助命を請うて腹鼓を打つが、弓矢で追われる。

◇猟師が狸を射ようと物陰に隠れて待っている。そこへ夫の雄狸の行方を心配する雌狸(シテ。狸の面を着用)が尼に化けて来かかり、殺生の恐ろしさを語って聞かせる。猟師は改心するが、尼と別れたあとしきりに犬がほえるのを不審に思い、庵(いおり)に潜んでいる尼をみつけて正体を見破る。射殺そうとするが、雌狸が腹の子が不憫(ふびん)だと命ごいをするので、腹鼓をみせるならと命を助ける。尼は早替りで装束を脱ぎ狸の姿となり、腹鼓を打つうち、すきをみて弓矢を奪い、逆に猟師を追い込んでいく。以上は和泉(いずみ)流の現在の内容で、前田藩とゆかりが深く「加賀狸」と俗称される。大蔵流の現行曲は、江戸末期に井伊直弼(なおすけ)が古作を改訂したもので通称「彦根(ひこね)狸」、和泉流と大筋に違いはないが、シテが初め妙寸(みょうすん)(尼)と狸の面を二重に着けているのが特例。両流とも最高秘曲としているが・・・ 》




関連記事
スポンサーサイト



                 

コメント