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ムッちゃん 20

2013/ 01/ 05
                 
オイタをした夜

 ヒイーッ、ヒイーッ・・・と悲しい鳴き声が、彼のノドからしぼり出るように出てきます。
 ムッちゃんが、昼間、オイタをして、おじちゃんかおばちゃんに叱られた夜、彼は寝ながら昼間の事を思い出しているのです。
 彼がワルサをするときは、いつもその場ですぐ叱るようにしています。彼はその時々で様々な表情をして私たちを見つめるのです。
 ある時は私に叱られると、宏有さんの方をみて助けを求め、ある時は宏有さんにたしなめられると、平気の平左という顔をします。
 そいうった晩、彼が寝入って間もなく、私たちは、ヒイーッ、ヒイーッ・・・という小さな叫び声が彼の口元から出てくるのを聞くのです。

 ちっとは反省しているかと思った矢先、彼はまたまた私たちの顔をしかめさせることをしでかすのです。
 今度は、川の水ジャブジャブのし放題。
 お風呂場、シャンプーで身を包み、シャワーで水洗い、そして仕上げはバスタオルで丁寧に水けをふきとります。 バスタオルに包まれながら、彼は活きいきした顔で、私の口周りをなめまわします。

 ムッちゃんは、叱られることによって、私たちに愛情を注がれているということに気づいたのでしょうか。
 勿論、真夏の川遊び、シャワーの冷たい水に全身がそそがれ、柔らかいバスタオルに身を包まれる感触、それらの全てが楽しく、嬉しく、満足なことだったのでしょう。
 そして思うのです。ボクハアイサレテル。
 
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