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下名栗諏訪神社の獅子舞 揃い 例大祭 雅楽

2018/ 08/ 26
                 
 下名栗諏訪神社(埼玉県飯能市下名栗1049 諏訪神社)の獅子舞は、8月の25日に近い、土曜(揃い:総仕上)と日曜(例大祭〈正午を前後して神事式:例大祭・雅楽〉)の二日間催されます。一人立ちの獅子3人と、花笠をかぶる4人が一組になって踊る3匹獅子舞で、昭和62年(1987年)に、県の無形民俗文化財に指定されています。

 天保14年(1843年)、成木の高水山常福院(現東京都青梅市)の獅子舞からの伝授書が残されていますが、現在の獅子頭には文化5年(1808年)の造立銘があるほか、さらに時代を遡る獅子頭も残されていることもあり、伝授認証以前から、下名栗諏訪神社では獅子舞を行っていたと考えられています。

 下名栗の獅子3匹は、「女獅子(めじし)」「大太夫(おだい)」「小太夫(こだい)」と呼ばれています。

 演目は、「芝(しば)」と呼ばれ、「御宮参り・御幣懸り(おみやまいり・おんべいがかり)」「花懸り(はながかり)」「三拍子(さんびょうし)」「棹懸り(さおがかり)」「女獅子隠し(めじしがくし)」「白刃(しらは)」の6つが演じられます。

 社殿前の舞庭全体を使って、優美、時に激しく舞う動きのある獅子舞が特徴で、特に、真剣を持った2人の太刀遣いと獅子が組み合って勇壮に舞う「白刃」は、衆人の眼目とするところです。


 演目の内容と開演時間は次のとおりです。

① 宮参り・御幣懸り(午前8時30分~午前9時40分)
 社殿をまわりながら参拝する獅子行列の「御宮参り」。これに続く「御幣懸り」は、最初に女獅子が庭場に光る物が落ちているのを見つけ、怪しみ恐れる。次に小太夫が恐る恐る近寄って、それが金色の御幣であることを確認すると、3匹は次第に複雑に絡み合い、最後に大太夫が悪魔退散の祈願をするという内容。女獅子をリード役として3匹が織りなす構成美は、数多い3匹獅子舞の中に比類がなく、その極致を示す演目。

② 懸り(午前10時5分~午前10時35分)
 4つの花笠をサクラに見立て、3匹の獅子が花見に出かけ、その美しさに酔って花を散らさんばかりに楽しく遊ぶ姿を演じる。獅子を始めたものが最初に舞う演目。

③ 拍子(午前11時~午前11時30分)
 国家安泰、五穀豊穣、氏子繁栄を祈る舞。3匹の獅子が楽しく遊び、疲れて眠るが、再び元気よく遊ぶ。3匹の獅子は常に同じ動きをするため、絶えず呼吸を合わせることが大切な舞。

④ 懸り(午後12時30分~午後1時40分)
 3匹の獅子が仲良く花見をしながら進んでいくと、行く手に川が現れる。まず女獅子が浅瀬を渡り、これに続く小太夫、大太夫を先導して、岸に渡すという内容。

⑤ 獅子隠し(午後2時5分~午後4時5分)
 この獅子舞の中で、個人技が最も発揮される演目。男女の恋の葛藤を描く、繊細かつ優美な舞。女獅子に対する雄獅子の優しくかつ執拗な誘い。雄獅子の演じ手は本気で女性を誘惑するつもりで舞う。恋人に未練を残しつつ、次第に新たな恋にひかれて誘い出される女獅子の演技は、上級者が演じると見る者の涙を誘う。

⑥ 白刃(午後4時30分~午後5時50分)
 悪魔払いの祈願を込めた演目。2人の太刀遣いが登場し、真剣を使って舞いながら獅子の羽根を切る場面がある、同獅子舞で最も有名な演目。獅子が「刀が欲しい、刀が欲しい」と太刀遣いにせがむが、太刀遣いは見せびらかすだけで、一向に渡してくれない。ようやく、獅子は刀をもらえ、大喜びで口にくわえて踊り回る。



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