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フォルトゥナの瞳 入場者の皆さんは・・・若い人 中年 初老・・・

2019/ 02/ 20
                 
 
 ある曜日のある平日。
 三木隆浩監督の「フォルトゥナの瞳」。
 朝一番の上映。

 1 百田直樹小説 フォルトゥナの瞳
 フォルトゥナの瞳(著者百田直樹.平成27年12月1日発行.発行所株式会社新潮社)



 初老の男性も数人がそれぞれ一人ずつ。中年の女性もあちこちに一人ずつ。
それほど若くはないとお見受けした男女のカップル1組、あとは若い女性グループの二人連れやら三人連れが三々五々といった皆さんがそれぞれ分散して座りました。

 先ほど「初老」の男性と書いたのですが、そもそも「初老」とは、どのあたりの年代のことをいうのか気になりだしましたので手元に辞書を並べました。

 ・広辞苑(第七版・2018年1月12日第七版第一刷発行)〈岩波書店〉:①老境に入りかけた年ごろ。②四〇歳の異称。
 ・現代 国語 例解 辞典(第二版・1993年1月1日第二刷第一刷発行)〈株式会社小学館〉:老人の域に入りかけた年ごろ。
 ↣もとは、四〇歳の異称であったが、現在では六〇歳前後の人に使うことが多い。

 私は四〇歳でもないし、さりとて六〇歳前後でもないし・・・と思っていた矢先に、
大辞林の一行に目が吸い寄せられました。

 ・大辞林(1988年11月3日第一刷発行)〈株式会社三省堂〉:①老境に入りかけの人。老化を自覚するようになる年頃。②四〇歳の異称。

 これです。初老とは・・・「老化を自覚するようになる年頃」。


 ラストシーンが終わり、テロップが続いている館内がまだ真っ暗の中、初老の男性諸氏、中年女性の皆さん、それぞれ例外なくそそくさと立ち上がり足早に会場を去って行ったのでありました。
 私はというと・・・



 2月16日から17日の全国映画動員ランキングトップ10が興行通信社より発表され、「フォルトゥナの瞳」が初登場で首位を獲得しました。
神木隆之介と有村架純が共演した「フォルトゥナの瞳」は、「死を目前にした人間が透けて見える」という不思議な能力を持つ青年・木山慎一郎と彼が愛する女性・桐生葵の姿を描いたファンタジーラブストーリーです。
 ラストでは、慎一郎の死と、葵もまた慎一郎と同じ「目」を持っていたということをあきらかに描きます。
慎一郎を神木隆之介、葵を有村架純が演じ、「坂道のアポロン」の三木孝浩が監督を務めました。
 映画と小説(原作百田直樹)ではおのずとここかしこと異なるのではありますが、葵の心情を小説では次にように語っています。
〈 この日が来ることも知っていた。なぜなら、慎一郎は自分と同じ「目」を持っていたからだ。彼は事故を防ぐために自らを犠牲にしたのだ。
 葵は誰もいない休憩室で回想した。慎一郎が私を誘ったのは、私の体が透けていたからだ。あの時、彼は私を助けようと思い、声をかけたのだ。まさか自分と同じ「目」を持つ人間に出会うとは夢にも思っていなかった。しかし慎一郎に惹かれたのはそれが理由じゃない。彼が素朴で純真な男性だったからだ。
 彼が最後まで悩んでいたのも知っていた。でも、私は彼に生きて欲しかった。私との人生を選んでほしかった。
 でも――彼は死を選んだ。その瞬間ははっきりと覚えている。私を優しく抱いてくれる彼の腕と体がすーっと消えていくのが見えた。あの時の絶望的な気持ちは一生忘れられないだろう。 〉


 


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