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八楽 清風・故人来る 心友 人生信絛 

2019/ 03/ 03
                 
  「故人」を辞典で紐解きますと。

 ・「学研 現代新国語辞典」(1994年4月1日初版発行.発行所株式会社学習研究社):
  ①古くからの友人。旧知。旧友。故親。古旧。②死んでしまって今はこの世にいない人。なき人。

・「広辞苑 第七版」(2018年1月12日第七版第一刷発行.発行所株式会社岩波書店):
  ①死んだ人。②ふるくからの友。旧友。③古老。

・「大辞林」(1988年11月3日第1刷発行.発行所株式会社三省堂):
  ①死んだ人。物故者。②古くからの知り合い。旧友。旧知。③文章生(もんじょうしょう)の中で、経験を積んだ老大家。④古老。

・「現代国語例解辞典[第二版]」(1993年1月1日第二版第一刷発行.発行所株式会社小学館):
  ①古くからの友人。②死亡した人。物故した人。

 と、記載されていました。


   八楽 

一 早起・花に澆ぎ日を賓ふ。

二 静坐・調息して体を練る。

三 朱を研って経を学ぶ。

四 詩を誦んで黒甜す。

五 汗を揮うて事を裁す。

六 清風・故人来る。

七 麦酒・軟玉・時事を放談す。

八 閑に塵事を脱して渓山に遊ぶ。



   八楽 (はちらく)

一 早起(はやおき)・花(はな)に澆(そそ)ぎ日(ひ)を賓(むか)ふ(う)。〈註1〉

二 静坐(せいざ)・調息(ちょうそく)して体(からだ・てい)を練(ね)る。

三 朱(しゅ)を研(す)って経(けい)を学(まな)ぶ。

四 詩(し)を誦(よ)んで黒甜(こくてん)す。〈註2〉

五 汗(あせ)を揮(ふる)うて事(こと)を裁(さい)す。

六 清風(せいふう)・故人(こじん)来(きた)る。

七 麦酒(ばくしゅ)・軟玉(なんぎょく)〈註3〉・時事(じじ〉を放談(ほうだん)す。

八 閑(かん)に塵事(じんじ)を脱(だっ)して渓山(けいざん)に遊(あそ)ぶ。

(〈註1:王陽明(王陽明)の文(ぶん)に賓陽堂記(ひんようどうき)の名作(めいさく)がある。〉
〈註2:ひるね。一沈黒甜(いっちんこくてん)の餘(よ)。《蘇軾(そしょく)詩句(しく)。》 〉
〈註3:豆腐(とうふ)のこと、鐺中軟玉(とうちゅうなんぎょく)香(こうば・かんば)し。《同前》 〉 )


【大意】安岡先生が選んだ八つの眞楽(真に心にかなう楽しみ)
一 早起きして花に水をやり、朝日を迎える楽しみ。
二 静坐し、呼吸を整えて、体調を整える楽しみ。
三 朱墨をすって漢文の古典に訓点などを朱筆しつつ、古典を学ぶ楽しみ。
四 詩を読んだ後、心充ちて昼寝をする楽しみ。
五 額に汗し集中して事を裁いていく楽しみ。
六 清風(せいふう)の中(なか)、旧(ふる)い心友(しんゆう)が訪(たず)ねてきてくれる楽(たの)しみ。
七 豆腐をさかなにビールを飲みながら、時事を放談する楽しみ。
八 忙中に閑を見つけて、俗事から逃れて自然の中に遊ぶ楽しみ。

 『安岡正篤 人生信絛』 (平成21年6月30日第一刷発行.発行所致知出版社)



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