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かくれんぼ ウォータ・デ・ラメイヤー 西條八十訳

2019/ 06/ 28
                 
童謡を歌った夕べふるさとの川面に映えるきょうだいの影

 1-1-2西條八十童謡全集 カバーその1

影法師水面に映えるきょうだいの童謡歌うふるさとの夕



 かくれんぼ

かくれんぼしよう と風がいふ
森の陰で。

かくれんぼしよう と月がいふ
榛(はしばみ)の芽に。

かくれんぼしよう と雲がいふ
星から星へ。

かくれんぼしよう と波がいふ
港の洲(す)で。

かくれんぼしよう とわたしがいふ
じぶんでじぶんに

そして現(うつつ)の夢から
ねむりの夢へと歩みいる。


 3-1西條八十童謡全集



 ウォータ・デ・ラメイヤーの詩を、西條八十が訳した「かくれんぼ」を、八十の娘、三井ふたばこさんが、『西條八十童謡全集』(昭和46年1月20日発行.発行所株式会社修道社)の巻末、「父の思い出」の中で書き記しています。

 西條八十といえば、私たちの年代は『風』という歌を思い出します。

だーれが風を見たでしょう。
僕もあなたも見やしない
けれど、木の葉をふるわせて
風はとおりぬけていく

 この歌は戦後以降もずっと長い間、まるで西條八十の作品のようにラヂオでもレコードでも、また、巷を行く口笛によってもしきりに歌われた。リズミカルな清潔な童詩で、戦争の深刻な空気を浄めるような働きをした。
と、ふたばこ氏は、クリスティナ・ロゼッテイ作、西條八十訳の「風」の風聞を伝えています。


 3-2西條八十童謡全集


 以前、私の手元に『世界詩人全集』の二つの出版社からのシリーズ本が全巻揃っていた時がありましたが、かなり以前すべて手放しています。
 そのシリーズ本の中には、ウォータ・デ・ラメイヤー、クリスティナ・ロゼッテイも載っていませんでした。
 ふたばこ氏は、更に、ディスデールの「眠っているときだけ」(三井ふたばこ訳)、ロバート・ルイス・スティ-ブンソンの「寝台(ねだい)の舟」(西條八十訳)の詩人の詩をピックアップして紹介していますが、何れも、誰でもがその詩人の名前を聞いたことがあるような、いわゆる世界詩人全集に載せる詩人とは趣が違っていたことを強く印象深く思いました。


 1-2西條八十童謡全集 カバーその2

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