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井上靖 詩 ふるさと

2019/ 08/ 04
                 
 ふるさとは遠きにありて思ふもの彼(か)の詩人問ふ追憶の日々

  〈註※: 小景異情(その2)  室生犀星
「ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの/よしや/うらぶれて異土(いど)の乞食(かたい)となるとても/帰るところにあるまじや/ひとり都のゆうぐれに/ふるさと思ひなみだぐむ/そのこころもて/遠き都にかへらばや/とほき都にかへらばや」~室生犀星が金沢に帰郷したさいに作った詩です。~〉
 


 2-1木曾三社神社 平成26年(2014〉2月10日
 (木曾三社神社.平成26年〈2014年〉2月10日参拝)
 〈註※:1,186社が鎮座している群馬県。渋川市北橘町下箱田1番地に鎮座している、木曾三社神社は旧県社です。2.4ヘクタール(24,000㎡≒7,272坪)の境内は、大木が茂り、清水が湧きいで、セキショウやワカナシダの群落があり、県の自然環境保全地域や自然探勝路に指定されています。〉



  ふるさと  井上靖

“ふるさと”という言葉は好きだ。古里、故里、故郷、
どれもいい。外国でも"ふるさと“という言葉は例外な
く美しいと聞いている。そう言えば、ドイツ語のハイマ
ートなどは、何となくドイツ的なものをいっぱい着けて
いる言葉のような気がする。漢字の辞典の授けを借
りると、故園、故丘、故山、故里、郷邑、郷関、郷園、
郷井、郷陌(きょうはく)、郷閭(きょうりょ)、故郷、たくさ
ん出てくる。故園は軽やかで、颯々と風が渡り、郷関
は重く、憂愁の薄暮が垂れこめているが、どちらもい
い。しかし、私の最も好きなのは、論語にある"父母国“
という呼び方で、わが日本に於ても、これに優るものは
なさそうだ。"ふるさと“はまことに、”父母の国”なので
ある。
ああ、ふるさとの山河よ、ちちははの国の雲よ、風よ、
陽よ。


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