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130億ドルの拠出 30年前の湾岸戦争

2020/ 06/ 06
                 

 税金ののりしろ2割使い途10年続くその先を見る

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 2020年4月24日、岡本行夫さんが亡くなられました。
 享年74歳。
 つつしんでご冥福をお祈り申し上げます。
 岡本氏は、海部俊樹首相に使え、1990年の湾岸戦争が勃発したおりに米国との折衝に当たりました。
 何が彼をしてそうさせたのか。翌年退官しています。


  お変わりなくお過ごしのことと思います。
  今この時期、お伝えしておきたいことがあります。

 今から凡そ30年ほど前の1990年8月2日、イラクがクェートに侵攻、いわゆる湾岸戦争が勃発しました。
 米ソ冷戦後、世界が経験した最初の国際危機でもありました。
 冷戦時代には機能しなかった安保理が前面に出て対応することになり、米国主導のもとに、各国が人員と機器と資金を出して鎮圧にあたりました。

 米国がブッシュ政権のこのとき、日本は海部俊樹首相でした。
 1990年8月29日、日本は資金提供で1,000万ドルという数字を公表しました。
〈資金拠出額のみならず、人員の配備もないということで〉アメリカの強い不快感が伝えられた翌日、大蔵省は10億ドルという数字を公表。〈元々政府内では10億ドルで検討が進んでいたが、発表のやり方の稚拙さによって、日本はいかにも自己中心的で、外圧によってしか国際貢献をしない国だという印象を与えてしまう。〉
 その後も日本政府はアメリカの意向を気にしつつ、資金提供を追加し、結果的に130億ドルを拠出することになりました。
 当時の円ドル為替換算レート〈1990年の平均値と1991年の平均値を足して2で割った数値≒139.7496〉でみると、130億ドルは1兆8167億円ほどに相当します。
 当時における国の一般会計予算〈1990年度=66兆2736億円(労を重ね再び爲さん).1991年度=70兆3474億円(なるさ世の中良い暮らし)を足して2で割った数値≒68兆3100億円ほど〉の2.7パーセント程度に相当します。
 また、1兆8167億円相当額は平成2年度の防衛関係費、4兆1593億円の43パーセント以上の数値となっています。
 (ちなみに1959年度の国の一般会計予算は、1兆4192億900万円〈1兆よい国〉でした。)

 これだけの巨費を拠出したのにもかかわらず、アメリカのみならずどの国からも感謝されませんでした。
 ダメ押しもあります。
 肝心かなめのクエートから、各国への謝意を述べたメッセージの中に、日本の名前は載っていなかったのです。

 この130億ドルの拠出金については、落としばなしがあります。
 アメリカは、人員も、機器も、資金も膨大な量を使いましたが、そのうち拠出された資金の想像以上の額が使途不明金になっているということを認めていました。ある情報では、その額は40パーセントを優に超えていたと論じていました。
 陣頭指揮している国でさえ、このようなことが現実であるということです。

 推して知るべしと申しましょうか。

 海部氏が、首相退任後かなり経ってからのこととはなりますが、NHKのテレビ番組に登場しました。
 そのおりに、質問した人への海部氏の受け言葉、どんな言い回し方だったと思われますか。

 


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コメント

        

こんにちは
岡本行夫氏は好きなコメンテーターでした。
どんな問題に対しても常に冷静に話され素人にも分かり易くお話されました。
自分の意見が絶対に正しいとばかりに、意見の異なる他者を攻撃的に批判・非難することはなかったと記憶しています。
お人柄がTV画面を通じて伝わってきたように思います。

日曜日の朝・・・
今の時代、まだまだこれからという矢先でのご逝去。
将来の事務次官との呼び声も高かった岡本行夫氏は、当時北米一課長の要職に就いていました。
退官の折には、米国からも慰留された逸材でした。
 対話するような謙虚な話し方・・・異国の人も胸襟を開いて耳を傾けて彼の言を聞き分けていたのだと
思います。