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写本

2013/ 04/ 17
                 
古事記、日本書紀、平家物語

 いにしえより伝わる「写本」の数々。
 当然といえば当然なのですが、「原本」という宝探しは、宝探しという名の通り、永劫に探していくものなのかもしれません。
 「古事記」、「日本書紀」そして「平家物語」。
 いつの時代につくられ、だれが作者なのかという根本的なことがらはさておきます。

古事記写本
 東福寺本系(国宝・愛知県室生院蔵)は、本居宣長の門人でもあった尾張藩士の稲葉道邦が発見、上巻、中巻を、1371年(応安4年)に、下巻を1372年(応安5年)に写し終えた三巻揃えた定本としては、現存する最古のものとしています。
 古事記全釋② 古事記全釋①

日本書紀写本
 神代から持統天皇の時代までの出来事を、漢字の編年体で記しています。
 写本は、卜部家に伝承した写本、およびその系統の諸本と、卜部家本の系統に属さない諸本に、流れは分かれます。
 卜部家本は、1286年(弘安9年)写本、1303年(乾1年)写本が残されており、卜部家本に属さない写本は、田中本の、9世紀書写、10から11世紀書写が残されています。
 日本書紀の現存する最古の写本として名高い、9世紀書写の田中本は、「巻・第十」は、国宝として奈良国立博物館所蔵本となっています。 
日本書紀①

平家物語写本
 平家物語の写本は、「語り本系」と「読み本系」とに分かれています。
 前者は、「覚一本」、「流布本」、「屋代本」、「百二十句本」とに分かれ、「屋代本」は、語り系最古級の写本ともいわれていますが、はっきりした年代があきらかにされていません。
 「覚一本」は、1371年(応安4年)に作った原本は現存しておらず、現在は類似物が伝わっています。
 後者の読み本系は、1309年から1310年(延慶2・3年)の書写したものが、最古のものとなっています。
 ❀平家物語は、1131年(元承1年)から1198年(建久9年)<あるいは1203年(建仁3年)ということもいわれています>の、 およそ170年にわたり、1,000人以上が登場していますが、そのほとんどは実在の人物です。
平家物語⑤ 平家物語絵巻③


アラビアンナイト
 幼いころ、少年の頃、アラビアンナイトの、「アラジンと魔法のランプ」、「アリババと40人の盗賊」、「船乗りシンドバッドの冒険」、そして「空飛ぶ絨毯」を読んで、胸を躍らせました。
 今でも、そのあらすじを覚えていますよね。
 これらは、そもそもの写本にはどれも載っていない、後世の作り話ということが、今では当たり前の常識になっているのだそうです。
 中世イスラム世界(サーサーン朝の226年―651年)で形成された、アラビア語の説話集が原本となっている、この本の題を訳すと、「千夜一夜」という言葉になるとのことです。「アラビアンナイト」というようなタイトルにしたのは、ヨーロッパに伝えられてからのことだそうです。
 「ガラン写本」、「チュービンゲン写本」、「トルコ写本」、「マンテェスター写本」、「マイエ写本」が有名ですが、だいたい、15世紀から17世紀にかけての写本が現存しています。
アラビヤンナイト① 千夜一夜⑤



洋酒マメ天国 全36巻

 まもなく「洋酒マメ天国シリーズ全36巻」幕引きとなります。
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