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文豪たちの口説き本 10章それぞれに

2020/ 07/ 04
                 

 口説かれる女心に文句ある

 躊躇わず口説き文句の一つや二つ


 文豪たちの口説き本


 遥かな尾瀬。
 小学六年生か中学一年生の頃だったかと思います。
 三鷹の叔母が、尾瀬に行きたいというので、父が手配した施設に何日かの泊りがけで家族一緒に出かけました。
 バスを降りてからは、上り道が延々と続きます。一行の歩く速度がだんだんと遅くなっていきます。そんなメンバーをかまわず後ろに残し、私は一人どんどん先に進みました。
 見晴らしの良いところに出ました。
 眼下の眺望に圧倒された私は思わず両手を口に当てて、叫んでいたのです。
 女心と秋の空!
 不意に私の背後から声がかかりました。
 男心と秋の空! だよね! と、娘さんと思われる女の子を見やりながらの女性の姿がそこにありました。
 お母さんも、そして私と同い年くらいと思われた娘さんもニコニコ笑っていたのを、今でも鮮明に思い出すことができます。



 『文豪たちの口説き本
  〈2020年7月22日第1刷.編者:彩図社文芸部.発行所:株式会社彩図社〉

 10章からなる口説き本です。
 太宰治の章、
 中原中也の章、
 芥川龍之介の章、
 萩原朔太郎の章、
 石川啄木の章、
 斎藤茂吉の章、
 梶井基次郎、
 中島敦の章、
 国木田独歩の章、
 そして、
 谷崎潤一郎の章。

 小説家は、太宰と芥川と梶井基次郎、中島敦と国木田独歩と、それに谷崎の六人。
 詩人が、中也と朔太郎と啄木の三人。
 家人は斎藤茂吉の一人。
 そういえば、茂吉は北杜夫の父君でしたね。

 ここに名前の挙がっている文豪諸氏は、一時代前の皆さんです。
 現在活躍されている人気作家の口説き文句あれこれを紐解いてくださる方の出現を待ちわびています。


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