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微笑みの円空仏

2020/ 09/ 27
                 

 円空の忿怒と微笑彫刻の仏唇仰ぎ見て知る


 観音座像 円空仏
 〈観音座像 北海道・洞爺湖観音島〉
 

今、全国に残る円空仏は4,500余りとききます。
北海道、東北、関東、長野、岐阜、愛知、そして近畿地方まで、円空は、三十路を超えて旅立ちました。
円空は、寛文6年(1666年)にえぞ地といわれた北海道に渡り、冬を越して1年余り、ノミを振るっています。
 4年の足跡を遺す関東での円空は、赤城、榛名、妙義の上毛三山、そして日光二荒山などを中心に巡っています。

 不動明王座像 妙義神社
 〈不動明王座像 群馬・妙義神社〉


 時に、延宝8年(1680年)ごろ、円空50歳前後の、修行と造像の日々でありました。




  賓頭盧像〔自刻像〕〈丹生川村・千光寺〉
 円空仏 賓頭盧像〔自刻像〕

 見れば見るほど、円空の微笑像の唇は優しい。飾らぬ声で、優しい慰めの、励ましの、いたわりのことばが、次から次へあふれるように唇からこぼれてくる。これほど多弁な唇を、ほかには知らない。
 たぶん、円空は唇を刻みながら、弱者に向かって優しいことばをあふれるばかりに発していたのだろう。
 数多い円空仏から一つだけを選べといわれると、しかたない、わたしは微笑みする唇しかない。・・・と、早坂暁は記しています。


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