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百田尚樹(ひゃくたなおき)

2013/ 06/ 19
                 
『海賊とよばれた男』

 2013年『海賊とよばれた男』(講談社)で本屋大賞を受賞した百田尚樹さん。
 2006年に『永遠の0』で作家デビュー。
 『ボックス!』『風の中のマリア』『モンスター』『影法師』「錨を上げよ』などの著作があります。


あなたの周りの本好きに「今面白い作家は?」と訊けば、いの一番にこの人の名が返ってくる筈。・・・

 阿川佐和子のこの人に会いたい 第974回 (週刊文春 6月20日号)

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百田 はい。本屋大賞は全国の書店員さんが選ぶ賞なんですが、書店員って七割近くが女性の方なんですよ。でも、『海賊』はガチガチの硬派の作品で、女性が好みそうな甘さもロマンスもまったくない。イケメンも出てこない。出てくるのはもう、おっさんとじいさんばかり。

阿川 まあ、たしかに(笑い)

百田 ノミネートされたと聞いたときは取るわけがないと思ってたんですけど。だから一番驚いたのは僕です。ほんで思わず会見で「直木賞よりもはるかにすばらしい賞」と言ってしまいまして……。

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阿川 詳しくは小説を読んでいただくことにして、要するに日本の一石油会社の社長にすぎない出光佐三が、イギリスを向こうに回して闘いを挑んだんですよね。

百田 そう、しかも昭和28年、日本が主権を回復したほんの1年後にね。イランが石油の国有化を宣言したことに対し、それまでイランの石油産業を支配していたイギリスが怒って軍艦を派遣し、ホルムズ海峡を封鎖した。各国が手を引く中、出光佐三だけが極秘裏に自社のタンカー「日章丸」を派遣し、イギリスの海軍の監視の眼をかいくぐってイランに達し、石油を満載して戻ってきたんです。

阿川 なんでそんなとんでもないことができたんだ、という話。

百田 もう神懸かってるというか、奇跡としか言いようのない話。最初、知らないのは自分だけかと思っていろんな人に聞いたんですが、誰も知らなかった。60年の間に、完全に歴史に埋もれてしまった事件なんですね。・・・

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百田 出光佐三の95年の人生は闘いにつぐ闘いで、そのクライマックスと言えるのが67歳のときの日章丸事件なんですが、彼はその8年前、敗戦によって、一代で築き上げた会社資産を全部なくしているんです。しかし茫然自失するどころか、敗戦の2日後に「愚痴をやめよ」「この国は必ずや再び立ち上がる日が来る」と社員に檄をとばしている。

阿川 小説の冒頭ですね。

百田 今こそ、この男の人生を書かねばと思いましたね。戦後、日本を死にものぐるいで立て直した男を書くことで、少しでも今を生きる日本人に勇気を与えることに繋がれば……。自分にも何かできるんじゃないかと、そう思うきっかっけになればと思って。

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